未定
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2004年06月30日(水) 過去2

大学を卒業し、社会人になった私は

会社の取引先で知り合った

ひとまわり以上も年上の男性と付き合っていた。

彼はバツイチだった。

別れた奥様の間には二人の子供が居る。



今まで同年代の男性としか

お付き合いしたことがなかった私は

物腰の落ち着いた大人の彼に安らぎを感じた。


彼と対等になりたくて

自分を磨こうと必死になっていた。



しかし、しっくりこないのがsexだった。

とても丁寧にすみずみまで愛おしんで愛撫してくれるのに

私は一度も彼とのsexでいったことがなかった。

好きなのに、愛しているのに

自分でもどうしてなのか良く分からなかった。


彼も私の反応でそれを気づいていた。

それを気にして悩んでいたのだと思う。



sex以外のことでは充分満足だった。

一緒にいて楽しいし、ずっとくっついていたかった。

結婚、という言葉も夢見てた。



だけどsexをするとどうしてもぎくしゃくしてしまう。

無理に演技をしてみても、頭がどんどん冷めていく。

挿入している途中で潤わなくなってしまうのだ。



演技なんて、年上の彼にはすぐ見透かされてしまう。

だんだんと大人の彼が焦りを見せ始める。



そのうち、sexするたびに

いろんな事を私に試すようになる。

アソコに塗る秘薬のようなもの

いやらしい下着

そしてバイブ・・・



私をいかせようと必死になっている彼が

気の毒であり、滑稽にも思えた。



なんとなく会うのを避けて悩んでいたある夜。

彼はホテルに私を連れ込んだ。

今度は何をされるのか、普通なら期待でドキドキするはずが

怖かった。恐怖を感じた。


私のせいだけではないかもしれないが

彼はぐっとやつれたような思い詰めた顔をしていた。

そしておもむろに私をベッドに押し倒した。




俺じゃ、ダメなのか?




ぽそっと呟いた彼。

お酒の匂い。どのくらい飲んだのだろう。

思わず必死に首を振る。

違う。違うよ。そんなんじゃない。


激しくキスをされ服を剥ぎ取られる。

私の乳房を掴み、乳首を痛いほど噛まれた。



強引に足を広げられ

ぱっくりと開かされた秘部を指でこねる。

その乱暴な指使いはいつもの彼じゃなかった。



やめて・・・やめて、痛い・・・。



私が思わず懇願すると

彼はバイブを取り出し



俺のよりこっちの方がいいのか!?



そう言ってずぶずぶとバイブを押し入れる。

硬い異物感で気持ちが悪いだけ。

違う・・・違う・・・!?



自分の思うようにならない体がもどかしくて

すでに年上の振る舞いからかけ離れた彼がとても哀れで

私は自然と彼の背中に手を回した。

お願い・・・もうがっかりさせないで。

このまま抱き合っているだけがいい・・・。



彼の顔が苦しみに歪んだ。



バイブを引き抜き、今度はペニスをあてがってくる。

多少湿り気はあるものの濡れない私の体。


反射的に私は思わず拒絶してしまう。

その反応にかっとなった彼は

力任せに私の足を広げ

自分の唾液を私の秘部に撫でつけ

無理矢理ペニスを一気に挿入した。



貫かれた痛みで仰け反る。



すでに私の反応もおかまいなしに

息を荒くして一心不乱に腰を振る彼。

時折思い出したように乳首を吸いながら。



これじゃ・・・レイプだよ・・・



私はすっかり抵抗する気力をなくしていた。

快感も痛みも、何も感じない。



ハァハァと私の体を貪る彼の呼吸と

ギシギシと腰を動かすベッドの軋みの音を

うつろな目をずっと天井に向けて

私は彼が果てるまでじっと聞いていた。



どのくらいの時間が経ったのか。

ふと我に返って体を起こす。

彼は果てたあと寝てしまったようだ。



立ち上がると白い液体がつーっと流れ落ちる。

中に出されたんだ。

ひりひりと痛む。

左の乳首の回りにうっすらと歯形のあとが残っている。



シャワーを浴びる気にもなれず

私は服を身につけた。

そしてそのまま彼を置いてホテルを出た。


このあと何度か彼から謝罪の電話があったが

こちらから連絡を取ることはなかった。



あの時子供でも出来てしまえばいいと思った。



彼が言ったその台詞にぞっとしたのは確かだ。

しかしそこまで追いつめたのは私かもしれない。

好きだった。だけど何かが違った。



私は彼の中に父親を求めていたのかも知れない。




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