2002年02月18日(月)
キスの温度。(ひゆなさんからのキリリク・プラアレ)
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本日は晴天なり。 あまりにもいい天気なので仕事も終わらせたプラチナは中庭の一番お気に入りの場所、大木の木陰で昼寝をすることに決めた。
「ぷーらーちーなーっ」
寝転んだところでアレクの声が聞こえてきた。 プラチナは上半身を起こして衝撃に備える。…アレクが自分の胸に飛び込んでくる時の。
ぼふっ。
予測どおり胸の中に飛び込み、収まる。
「えへへ〜vvプラチナあったかぁいvv」
まるで子猫のように擦り寄って甘えてくる。何とも愛らしいではないか。プラチナもまた子猫をあやすかのように頭を撫でて額にキスを施す。それに満足げに笑んでまたプラチナの胸に顔を埋めて擦り寄る。
「…兄上。」 「ん?」
この感覚はとても嬉しいのだが。
「…眠い。」
じつはもう半分くらい夢の中にあるのだ、プラチナの思考は。
「あ、ごめん!」
ぱっと離れるがすぐにプラチナの腕によって引き戻された。 そして反転する、視界。
「眠いんじゃないの〜?」
体勢的に見えないのだがクスクス笑っているのは確か。
「だからこうして寝ている…。」
ぎゅうっと抱きしめている腕に力を込める。
「俺も道連れ?」 「…い…っしんどう、たい…だからな…」
だんだんと薄れていってる意識。もう殆ど夢の中。
「ぷーらーちーなー」 「…なん、だ?」 「俺、今すっごくちゅーしたいの!」 「…してくれ。」 「いーの?勝手にしちゃうよー??」 「…あぁ。」
とても気だるげに。とにかく今は、眠い。 腕が移動させられてる気がする。 胸にあった暖かな体温が離れていく。 そして代わりにくっつく、唇の温度。
「もっかい、いーい?」 「…ん。」 「いっぱいしちゃうぞー?」 「…すきなよーに。」
何回も何回も。額と頬と瞼と唇に触れる温度。
「うー…つまんない!!俺はいっつもどきどきして寝れなくなるのに何でお前は簡単に寝ちゃうんだよー?!」 「……………」
今度は応えがなかった。…プラチナは完全に夢の中。
「むぅ。寝ちゃった…。ばかばかばかばか…俺のことどーでもいーんだな、きっと。眠いから!」
アレクはすっかりふてくされていまや思考は夢の中にいってしまったプラチナをぽかりと軽く叩いた。 すると薄く蒼い瞳が開かれる。
「そんなことは、ない…」
言葉にはならなかったがそのあとに唇は『大好きだから、安心して眠れるんだ』という容をなぞっていた。そしてすぐに夢の中に戻っていく。 そしてそれを聴いてすっかり気をよくしてしまったアレクは
「…しゅっけつだいさーびす!膝枕してやる♪」
と言ってプラチナの頭を浮かせて自分のお腹あたりに持ってくる。
「膝枕とはちょっと違うかな…?でも、足しびれちゃうし。コレでもいいよね?」
気に背を任せて足を広げてその空間にプラチナの体。枕はアレクのお腹。掛け布団はアレクの二つの細い腕。
「おやすみ、プラチナ♪」
そしてアレクも昼寝に入る。 暖かな陽だまりの中木陰で柔らかく微笑みながら昼寝をしている二人の奈落王がいましたとさ。
□□後書き□□
氷優菜様からのキリリクの『プラアレでバカップルな感じのお話』です。 …すみません、バカップルにはなれませんでした(死) いや、なんつーか…最近頭の中がシリアスラブラブ一色でして。ほのぼのが限界ですぃた。マジですみません!!ば、バカップルは…バカップルだけは――――――――ッツ!!何せ3時間パソコンと向き合ったうちの2時間はこの小説、真っ白でしたので(泣) 因みに、二人の最後の体勢は判りやすく一言で言うと『サントラのブックレットのプラチナとアレク』です。アレですね、股枕v(←だからその表現ヤメロ)アレ、ラブですvv それではキリ番ようやく消化しきれましたのでオリジナルプレミアムストーリーズの更新してくかー!…誰も待ってないだろーけど(泣)
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