今、パシフィコ横浜で開催している「海のエジプト展」に行ってきました。
これは、エジプトの海域に沈んだ紀元前700年から西暦800年にかけて栄えた3都市(カノープス、ヘラクレイオン、アレクサンドリア)を フランスの海洋考古学者フランク・ゴディオ氏らが引き揚げた490点を日本初で展示しているものです。 (引き揚げられたものは1万5千点。これらすべてを見られるようにするには200年かかるといわれているそうです。) このうちアレクサンドリアはクレオパトラで有名で、クレオパトラの横顔のコインが展示されていました。 他にも見所いっぱい。カノープスではなんと初めて一部が発見されてから他の部分が見つかり、1つの姿になるまで200年かかった「デカンの祠堂」。 ヘラクレイオンでは、高さ5メートルほどのハピ神像、ファラオ像、王妃像の3体が圧巻。あまりのきれいさに、観客からレプリカ?との声も。 いやいやこれは、本物です!!どの展示物もとてもきれい。古代の品々は現代ににも通じる形や美しさで驚きと感動!!
以前から海に沈んでいるのはわかっていても技術的にひきあげられなかったわけです。これらを見れるのは気の遠くなるような作業を実行した人たちのおかげです。広い海で、しかも堆積物に埋もれ見えないものを磁気探知機を使い丁寧に場所を特定。、引き上げ後、海水の塩分を抜き修復してくれたからこそ、今、見ることができるのです。 もし、昔、引き上げられていたら塩分を抜かず、劣化していたかもしれません。今だからこそ、当時の姿で蘇る。そのときを待って遺物は引き上げられたのかもしれません。偶然なんてない・・・なんだかそこに一番感動してしまいました。(く)
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