2004年06月07日(月) |
映画”ビッグフィッシュ”に泣く |
先週末、ティム・バートンの最新作”ビッグフィッシュ”を見た。 独特のファンタジー好きの彼が亡くなった父に捧げる作品だ。 ユアン・マクレガー演じる若き日の父は、 エネルギッシュで、誰にでも好かれる性格。 唯一つの欠点は、現実と非現実の境がなくなってしまうこと。 彼は、息子に毎日、嘘と夢が入り混じった楽しいお話を聞かせる。 しかし大人になった息子は、父の妄想話にうんざりしてしまい、 親子の会話がなくなってしまう。 だが、父の最後の日、息子は父の望む人生最後のお話を作って、 病床の父に聞かせる。 涙、涙。
私が驚いたのは、観客のほとんどが若い人たち。 想像では、私と同じ50過ぎで息子がいる人で埋め尽くされていると思って出かけたのに。 でもそれを見て、なんだかうれしくなった。 親子、世代のギャップが取りざたされている今、実はそんなことはない、 人のベースに流れているものは同じ、改めてそう感じた。 若い人に気を使わず、中年が思うことをストレートに話していく、 それがかえって若い人には新鮮なのではないか。 そんなことを思いながら、帰ってきた。いい涙でした。
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