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「 毎朝のことば掘 
2017年11月15日(水)



 老いてきたからだろう、布団に横たわると、ドロリとした肉体が流れるように感じるようになった

 硫黄島の英霊の皆様、英霊の皆様、ご先祖様、
 皆様のお陰で、今日という二度とない一日を頂けました、有り難う御座います

 とことばを続けようにも、何もかも、流れ出してしまったようになる

 えーっと・・・何だったか、そうだ、いおうとうの・・・


 今日生きていることが奇跡なのだ

 生きているのではなく、生かされているのだ


 そうやって自分を鼓舞しようとも、こっそりと忍び寄る戦慄(せんりつ)

 流れ出したドロリを一瞬で埋めてしまう

 この詩を書かせようと、肉体を埋めて、そして私を立たせる


 しかしながら、

 何時かは人類は滅びる この文字の塊も全くなくなる 私が居た証も、私を覚えている人も、私の血縁も、私の全てが、無くなる

 一切が虚無へと落ちる

 そのようにこの生命は仕組まれている


 だから、いまを、この今を一所懸命活きよう

 いつでも同じ結論である


 横で寝ている子供達は、あと数年で一緒に寝なくなるでしょう

 横で寝息を立てる人も、ある数十年で居なくなるでしょう


 それでも、それでも

 この詩を書き終えたのなら、寝る前のことばを繰り返し、明日のミニバスの練習試合のために体を横たえよう

 
 何気ない日常が、虚無の恐怖を打ち捨てる希望なのだから

 絶望を超える絶望という意味の希望なのだから

 なぜなら、何気ない日常の先に、確実に虚無が潜んでいるのだから


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