Happy Garden
Aki



 

無くなって大切だったと気づくものがたくさんある

それはほんとにそうなの?

たとえば・・・・・・

たとえばじゃないけど

わたしが「あのばしょ」からいなくなってから

あの子達は何かを失ったかな?

失ってないと思う

それほど私は大きい存在ではなかった

もう一生街中で擦違うことも無い彼女たちは


"わたし"をあんなに長い事見てて
あんなに一緒に居たのに

わかれはあっさりで

後追いも引きとめもしてくれなかった

そんな事望んじゃいないし
そうだったらあの場所から居なくなる事なんて思わなかったけど


「わりきる」


今でもたまに怖くなる
たまにじゃない
つねにこわいのはぬぐいきれない
きえてくれない
おもえばおもうほど濃くなる

人が怖い
人間は怖い

そういう私も人間。

全身から蛆が沸くような気分だ。

2003年07月07日(月)



 

ここに居て

そう言いながら

僕の服をつかんだ

白くなった指先。
カタカタ震えている

どうして彼女はここまで泣きそうな顔をしているんだろう

明日会えるのに

白くなりすぎた指先に触れようとした瞬間

・・・・・・何でもないの。ごめんね。

ズルズルと項垂れるように手が離れた

今度は指先は赤くなっていた

・・大丈夫?

彼女は項垂れたまま動かない

ちょっと不安定だから・・・もう大丈夫

蚊の鳴くような声でポツリと言った



僕は暫くの間彼女の側にいようと思った




僕はまだ知らなかった

彼女の中のこの感情は。










◇◆◇◆
続きはまた今度・・・・
て言うか彼女Verを

2003年06月18日(水)
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