鴨河童★備忘録
藤誠



 中島三郎助とエノカマ

神田古本祭も終わってしまった…

祭の間に出かけると絶対数冊買い込んでしまうと危惧し、お金を持たず、なるべく神保町から遠く離れたところにいたのですが、先日幕末(特に箱館関連)のお友達で蝦夷にお住まいの黒羽鳥組事務局・白塚さまが東京時代祭り参加のために江戸に来ておいでだったので、HPの友うさこさま、お目にかかるのははじめてのグロカワさまと古書巡りに同行させていただくことになりまして…

そこでちょろっと目にした榎本の伝記がどーしても欲しくなり本日買ってしまいました(ため息)。8000円なりー。
エノカマ本はほかに加茂儀一氏の「資料・榎本武揚」なんかも購入しており、もーエノカマサイトでも作れるような勢いです。
今日買ったのは井黒弥太郎氏の「榎本武揚伝」というもので、加茂氏の本より新しい刊行です。この方はほかに黒田清隆本も出されていて、そちらとあわせて読むと北海道開拓に詳しくなれそうです。

戦利品を抱えてほくほくと靖国通りを流し、途中で教育書籍の夢の跡紀行450円などを買いつつ書泉グランデの二階なんかも覗いてみたところ、ブックレットかながわ6「浦賀与力中島三郎助の生涯」600円などというgoodな冊子を発見。即購入。
神奈川新聞横須賀版に連載されていた記事を纏めた本だそうで、中島初心者に重宝です。中島氏の奥方はかの咸臨丸乗組員・岡田井蔵の実姉だそうです、知らなかった。なかなか面白い冊子です。横須賀の史跡も少し載っているし、お薦めです!

2002年11月07日(木)



 浦賀の史跡を巡りたい!

http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/uragaws/index.html

こちらのHPを見ていたら浦賀方面の史跡を巡りたい気分がいや増してまいりました。
アタクシの住んでいる上総飯野藩はちょうど湾を挟んで対岸になるので。JR内房線の浜金谷という駅からフェリーで久里浜に上陸し、さらに京急で浦賀に向かうかっこうになるんです。でもおおよそ1時間くらいだと思う。愉しそうだナー、誰か一緒に行かないかしらん?中島三郎助と浦賀奉行の旅っすよ。

昨日買って読んだ「浦賀与力中島三郎助の生涯」に触発されてどうしても浦賀関係の本が読みたくなり、「猪口孝が読み解くペリー提督日本遠征記」という本を購入しました。フランシス・L・ホークス編から当時の浦賀の様子や日本の役人の様子などの見聞をセレクトして集めた訳本です。「ナカジマ・サブロスケ」と仮名書きされているので中島三郎助の正式な読み方が分かったりして。

こうなると関連で勝海舟の「日本海軍史」も読みたいかも…

2002年11月08日(金)



 横須賀クルーズ。

函館から帰ってきてからがぜん中島三郎助ブームの私なんですが、昨日から横須賀市の史跡巡りサイトを見ていて対岸(久里浜)に素敵史跡が沢山あることを知り、行ってみたい気分が最高に盛り上がりまして。
浜金谷からフェリーに乗ってペリーみたいに久里浜に上陸してみたですよ。片道30分の旅、500円。安。
電車で行くと4時間以上かかるところを30分でいけてしまうのは凄く便利です。こちらから向かうと陸の向こうに富士山のシルエットが見えてロケーションも素敵です。船内では「横須賀海軍カリーパン」なるものも売ってます。ゴキゲンです。

久里浜に上陸すると京浜急行の久里浜駅に向かうバスに乗り継げるのですが、ここは史跡巡りを楽しむために歩いていくことにします。
お約束のペリー公園とかペリー記念館とかを見学して、最近横須賀市が発行したという「中島三郎助ブック」が無料でもらえる場所などを探してみたんですが、よく分かりませんでした(^^;)。
ペリー記念館でお話を伺ったところ、今度の本を書かれたのは「ブックレットかながわ・浦賀与力中島三郎助」も執筆なさった山本詔一さんという方だそうで、横須賀開国史研究会の会長でいらっしゃるとか。12月1日に浦賀公民館で「ヨコスカ開国物語」という講演会も予定されているようです。是非行ってみたいものです。

で、行政センターに行ってくだんの本があるかどうか見てみたんですが、なかったので代わりに史跡巡りに役立ちそうなパンフなどをいくつか頂いてきました。中でも久里浜行政センターで作成している「久里浜の歴史散歩」というmapは詳しい史跡の解説がついていていい感じ。浦賀界隈は本当に史跡が沢山あるみたいです。是非回ってみなければo(^o^)oドキドキ

今回はプレ巡りという感じで帰って参りました。フェリー乗り場の売店では「ペリーシチュー」と「黒船シチュー」「横須賀海軍カレー」などを買ってみました。460円ほどですが、美味しいかな?

今日は横須賀の海上自衛隊駐屯地が開放されていたようです。行けばよかったなぁ。
あと、ヴェルニー公園でヴェルニー・小栗祭というのをやっていたらしい。うーん。惜しい。

小栗上野助はNHKの「その時歴史が動いた」でも放送予定です。
勝海舟のライバル小栗上野助、幕府とともに死す〜横須賀造船所開業の時〜」11月20日21時15分から。
正月3日にも「またも辞めたか亭主殿」があります。岸谷五郎の小栗、楽しみですのう。







2002年11月10日(日)



 11月11日は

1854年に大地震があって、藤田東湖が亡くなってます。場所は現在、後楽園ゆうえんちがあるあたりです。水戸藩のお屋敷があったんですな。
ポッキーとプリッツの日、なんてのもありますね。実はアタクシは広報関係の仕事をしているんですが、うちの編集部で出してる隔月刊の新聞でポッキーの取材をしたことがあるんです。なかなかポッキーの開発も大変らしいです。売れ筋を考えたりするのが。何でもチョコレートの二重掛けと粒々アーモンドをうまくプリッツに付けるのが特殊技術なんだって。編集担当じゃないからよく分からないんですが。

さて、今日は早速横須賀の浦賀行政センターに電話して、中島三郎助ブックのことを聞いてみましたら、どうぞいつでも行政センターのほうへ取りにきてくださいとのお返事。でも残部希少だからお早めに、だそうです。週末じゃないと行けませんが、んでは早速土曜日にでも行ってみます。
こんどは浦賀近辺の史跡も巡ります。地図で見るとペリーロードをずーっと歩いていけば渡し舟のところまで行けそうな感じなんですが、前にあの辺に行ったときは少年院だかがあって通りぬけ出来なかったような…
昨日ゲットした歴史マップを見ながらいろいろ廻ってみようと思います。

湾岸警備関連の史料を見ていると富津側の台場も出ているんですが、今ひとつどのあたりのことをいうのか良く分からないんです。富津市役所で聞いてみたら分かるかしらん?富津市は横須賀市ほど歴史に熱心じゃないから分からないかも…

今日は早乙女さんの「敗者から見た明治維新」再放送をやってました。彰義隊敗退のあたりから五稜郭の話だったんですが、話が大鳥と土方の確執に及び、フレンドリーファイアーがどうのと。土方が大鳥に暗殺されたと言いたいようです。主戦を唱えていたのは土方だけじゃないし、別に土方を暗殺したら事態が変わるとも思えないんだけどなあ…



2002年11月11日(月)



 少し更新しようと思うと欲しくなる本…

やっぱり欲しいかも。

何かというと、最後の箱館奉行こと杉浦正之助の備忘録。2冊セットで40000円。
4万円って凄い値段ですよね?もう1万円上乗せすると旧幕府が買えてしまう値段ですよ!
因みにマツノ書店さんの旧幕府復刻本は予約しました。滑り込みでマツノさんにメールで申し込んだら、特価予約用の申し込みハガキとリーフレットを送ってくれまして、見たらもう発行予定部数の300は予約で一杯になってしまったらしく、少し増刷することになったみたいです。凄いですなぁ。

で、杉浦正之助本ですが、京都時代までの日記は千葉の中央図書館に置いてあるんですが、箱館日記のほうが無いんですよね。箱館…凄く読みたいです。
杉浦さんは文久2年、浪士組が上洛したときに例の鵜殿鳩翁が辞任したあと幕府側からの目付になった人です。清河八郎排斥の不穏な動向とかも記録されておるんです。

その後慶喜さんが将軍になってから記録を沢山のこしています。それが1巻目のほうに全部載ってるんです。良いでしょう?欲しいんです。

…って書きながらなんだか買う方向に意志を固めているんだったりして。いいよね、一回京都行くのやめたらいいもん。(なんて言っているうちに来年五稜郭に行く予算まで使い込まないように気を付けなくちゃ!)


2002年11月12日(火)



 蔵書票。

彷書月刊という古本情報誌があるですよ。

先日それのバックナンバーを見ていたら、蔵書票の特集号があって。
あれいいですねぇ、自分の愛蔵書の裏表紙なんかに「○○蔵書」とかいう小さい版画みたいのを貼るんです。意匠を凝らしてエッチングの版画作品になってたりすると、高級な感じがします。世間には蔵書票のコレクターなんかもいるらしいです。本に貼らないで一枚ずつ大事にコレクションするんですね。交換会とか開催されたりするみたいです。

アタクシ家にある本はほとんど古本ですが、あまり蔵書印とか書き込みとか気にしないで買ってます。本に手を加えると価値が下がるというのは常識ですけども、うちの本全てにカッコいい蔵書票とか貼ってみたいなぁとか思ったり。
それは五稜郭のシルエットで藤誠蔵書とか小粋な書体で入っていたりするといいなあ… ぱやーん…('-'*)

2002年11月13日(水)



 ネットで本を買う

幕末関係の本は大抵古本屋さんでgetしてます。
毎日の通勤ルートでお茶の水を通るので、ちょっと途中下車して神保町あたりを覗くわけです。

昔からよく覗いていたのは、明大通りを下る手前、ちょっと入って靖国通りの裏手にあたるところにあった天狼書店という古本屋さんですが、いつのまにか居酒屋さんに変わってました。あの棚に並んでいた、いつかgetしたろ、と思っていた本たちは何処へいってしまったんでしょう…(遠い目)
アタクシ、幕末は子供の頃からはまっていたんですけど、一時期ドイツにはまっていたことがあって、あの天狼書店さんには第三帝國関連の本も沢山置いてあって魅力だったんです。「ヒトラーズ・サムライ」なんていう写真集も欲しかったんだけどなあ…

その先をついと右に逸れて海坂書店のほうに行くときもありますが大抵は靖国通りに出て南海堂書店と大雲堂、叢文閣、巌松堂、慶文堂と流して三省堂書店の4階(幕末コーナー)で新刊をチェックし、何かしら手に提げて明大通りを上り、御茶ノ水駅に戻ります。

最近この明大前から横道に入ったところにヴィレッジ・バンガードという遊べる本屋さんが出来て、此処もよく寄り道しては遊ばせてもらってます。玩具とかお菓子とかCDなんかも売っている新刊本屋さんなのです。ちなみに本店は名古屋あたりにあるらしいんですが、都内ではほかに下北沢の本多劇場の1階にあります。

文学的な漫画とかカルチャー系の本が充実してます。店員さんが書いた渾身のpopに惹かれて漫画は大抵ここで買ってしまう。高野文子の「黄色い本〜ジャック・チボーという名の友人〜」とか。小林賢太郎の「Hana-Usagi」とか。福島聡の「少年少女」とか。普通の本屋さんにあってもなかなか買わない感じの本ですが3冊とも名作でしたわー。

そうだ、ネットで本を買う話をするんだった。

はっきり言ってyahoo!オークションは割高ですな。
最初は2000円とか安いんだけど、締め切り間際にみんな入札するから、貴重な本だと一万円くらいに跳ね上がってたりしますね。

こないだ神保町で3800円で売ってて高くて買うのやめたやんけ!
なんで1万円入札してんねん>私! みたいな。

しかも更に跳ね上がって最終落札価格15000円とかだったりしてます。あぶねー。
そこいくと楽天とかビッターズとかの古本は価格固定だから安心。けっこうマメにチェックすると掘り出し物が見つかります。

最近買った本は、宮地佐一郎「中岡慎太郎伝」2000円とか。林栄太郎「知られざる沖田総司」3000円とか。「戊辰戦争辞典」4000円とか。
まあまあの値段ですよね。

でも通販は中身が見られませんから、知っている本ならいいですが、未知のお宝本は店頭で探すほうが確実です。やっぱり。






2002年11月14日(木)
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