イレコミ音楽
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2002年08月30日(金) 「耳をうずめて」キリンジ

「耳をうずめて」キリンジ 1999年


 生きてると様々な事が起こるものです。まさか?そんな!?ってな事のひとつやふたつ、誰もが傷つきながらも懸命に生きてるのかもしれません。そして私もその中のひとりなんだろな・・きっと♪

 人生の一大事、そんな時何を聞くんだろう・・・?きっと無音でひらすら生きるだけなのかもしれないね。でも、私は音楽無しでは生きられないから、今日も昼は太陽の下、夜は星空の下、求める音楽を探しては聞くのでありました。
 
 こんな時、今の心境や状況にぴったりくるのはこれなんです。ちょいとセンチメンタルで、メロディは非常にやさしく、歌にそっと包み込まれながら耐えるのにもぴったりなのよね(涙目)ちょっと前からずっと聞いてて単純に好きだな〜って思ったのですが、どうも再びハマリこみました。聞いてると心がシーンとなる・・・この感じは、すっかり病み付き(笑)きっとまだまだ当分は聞き込みそうです。

 さて、この曲ですが歌詞カード片手に何度も聞き入ったんです。でもね、結局わけわからんのでした(爆)特にこの曲の歌詞は理解するものではないのかも・・・ただ感じるだけものかもネ。聞ききながら感じてると・・・なぜか癒される・・・それだけなのかもなぁ〜♪

 たとえどんな複雑な状況であろうと、谷底であろうと、辛くて苦しくて、様々な感情に押しつぶされそうになっても、結局最後は自ら元気出してひとりで生きてゆくのが人のサガじゃないですか、色々あっても前を向いて歩くだけ♪ふと立ち止まった時この曲を聞いてちょっと包み込まれて癒されて、そして再び歩き出す♪ってな感じなのかもしれません。

 唯一この曲の「僕ら音楽に愛されてる〜♪そう思うのか」って言葉(言霊)に自分自身が救われてしまったのが、この曲にハマル大きな原因ともおもわれます。なぜ?って、私も音楽に愛されてるって思うから(爆)これは相当な思い込みだけど、今はそれだけで生きてるんで、そこんとこは大目にみてよねん♪


 さてと、しばらくは“キリンジ”の音楽に耳をうずめて、英気を養いましょうか(^^)夏休みも終わり・・・そんな感じのまだ暑い午後だよ。


〈参考アルバム〉
キリンジ『47’45”』WPC6-10028 1999年


2002年08月21日(水) 「ガット・トゥ・ビー・リアル」シェリル・リン

「ガット・トゥ・ビー・リアル」シェリル・リン
「Got To Be Real」Cheryl Lynn 1978年


 ファンキーな曲の中でもファンキーな1曲!若かりし日々によく聞きました(笑)というか、ディスコへ行く度よく掛っていたと記憶してます。この曲がかかるとテンションが上がるというか、解放される気がしたんですよね♪
 
 浪人あけの19の春のことです。大学に合格したお祝いに友人がディスコへ連れて行ってくれました。六本木の透明エレベーターを昇ってゆくと、そこは見た事のない世界が広がっていました。とくかく初めての体験ゆえドッキドキ♪中は暗くフロアのまん中だけに怪しく照明が当たってる。そこでは芋を洗うように人々が踊り、異様な熱気に包まれておりました。場慣れしている友人はさっさとフロアで踊り出し、踊ろうと誘われたのですが、今一恥ずかしくて隅の方でジクジクしていると・・・、ダンスフロアを囲む台に外人ストリッパーのお姉さんたちが表れて踊りだすし・・・唖然・呆然・口があんぐり!終いには真っ暗になってチークタイムはあるわ(笑)こんな世界があるなんて〜!そらもうぅ〜びっくりましたよぅ・・・

 この曲を聞きながらふっとそんなことを思い出しました(笑)


 ファンファーレから刻まれるリズム、そしてシェリル・リンの伸びてはじける声♪この曲は解放系ソングですよ〜。とにかく明るくって天にも昇る気持ちになれて、陽気で素直に楽しめる曲です。単純に踊りたくなるのかも〜(笑)

 例によって訳詞を見ながらじっくり聞いてみると・・以外にも積極的な女性からの愛の歌のようでした。「あなたの愛は本物であってほしいの〜♪本物でなくちゃいけないの〜♪」って繰り返して歌ってるようです。ちょっと恐さを感じてしまいますが(笑)情熱的なのもたまにはいいのかもね。

 85〜90年頃はディスコからクラブへ変換の時代、どの店でもDJの方がこの曲を選曲されてました。盛り上がるのには欠かせない曲だったのかもしれません。この曲がかかると「ひゅーひゅー」とみんなが声を上げて踊ってたことが思い出されます。非常に懐かしいですわ♪


〈参考アルバム〉
ディスコ・ナイト SICP 141 2002年






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2002年08月14日(水) 「あなたにいてほしい」スウィング・アウト・シスター

「あなたにいてほしい」スウィング・アウト・シスター
「Now You're Not Here 」Swing Out Sister 1996年


 そっと肩をたたかれ、後ろを振りかえったら、傘を回してコリーンが歌い出してた・・・・そんなイメージがしてくるのです(微笑)

 ドラマ「真昼の月」の主題歌で1996年にドラマの為に作られヒットした曲です。ドラマは見てなかったんですが、なぜか?この曲だけは気になっていたのでありました。

 この曲を聞いていて思い浮かぶ記憶の風景は20歳の頃の東京青山です。女友達と朝まで飲んでて朝日を見に行こう!と骨董通りの望めるマンションの最上階へ上がってぼっと街を眺めていました。歩いてる人もいなくて、ただ、ディスコTOKYOからはモデルのような外人さん達が集団で出てきてて、そこだけが賑わっていた♪・・・そんな都会の朝を思い出してしまうんです。東京の光景が浮かぶのはこの曲が東京で作られたからかもしれませんネ。

 ボーカルのコリーンは英語の発音がはっきり♪うーん、流石ブリティッシュイングリッシュという感じ、どーにもこの感じが好きなんです。私の好きな“スタイル・カウンシル”などと都会的なイメージがリンクしてるようにも感じます。実は彼女はアートスクールの出身でファッションデザイナーでもあるのですが、音楽からもアートの部分が見えるような気がしてなりません。

 シーンとした高いピアノの音で穏やかにはじまるのこの曲。刻まれるリズムは軽く、どこかすり抜けてゆくボーカルのアンニュイさ♪たまりませんネ。ちょっと声がかすれ掛るあたりもセクシーさもいいし・・・、最後は「なよなひぃー♪」って歌ってる?いえいえ「Now You're Not Here 」ですが、訳すと「あなたはもうここにいな〜い♪」と歌ってるわけなのです。なんとなし〜「なよなひー」というイメージでしょ(笑)

 本当は失恋ソングで訳詞を読むとどん底なはずなのですが・・・なぜか?そう感じられないのはクールさがある都会的サウンドだからかも♪そこいらへんもとても面白く感じるのです♪


〈参考アルバム〉
「The Best of Swing Out Sister」PHCR-1460 1996年






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2002年08月13日(火) 「レモンを買おう」空気公団

「レモンを買おう」空気公団 1999年


 “キリンジ”に興味を持ったことから、この“空気公団”を知りました。70年代のソフトロックを集めた「喫茶ロックシリーズ」の中に、現代のソフトロックを集めた『喫茶ロックnow』というアルバムがあるんです。そのアルバムの中に入っていた「レモンを買おう」という曲にすっかり魅せられてしまいました。何度聞いてもいいんだな〜♪単純に好きなんです。

 そんなわけで“空気公団”に興味を持ちました。女の子3人組のバンドのようなものです・・・と紹介に書かれてましたけど(^^)音楽だけでなく、イラストを描かれたり、本や冊子、グッズなど作っているようです。彼女達のスタンスが面白くて楽しくて、HPもとてもよくできています、コラムや日記などもあって、身近なミュージシャンという感覚なのかもしれません。

 さて、この曲「レモンを買おう」は、なんでもない曲なんですよね。ボーカルの山崎さんがつぶやくように歌ってて、なにげなく流しながら聞いてても、そっとやさしさが伝わってきます。歌詞カードを片手によくよく聞いてみると、更にズドンと胸に届くものがありながらも、ほのぼのとしちゃうんです♪

 「何の意味もなく生きているようで、いつでも何かを忘れてはいなかった♪」このフレーズがリフレーンしながら、心に残るんですよね。

 聞き終わった後、単純に「がんばろう」って思えました。(^^)なんか魔力のようなものが曲の中に潜んでるようですよ、うふふ♪



〈参考アルバム〉
『喫茶ロックnow』FVCC-80149 2002年
『融』空気公団 TFCC 88178 2001年






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2002年08月09日(金) 「シルクの似合う夜」アイズレー・ブラザーズ

「シルクの似合う夜」アイズレー・ブラザーズ
「Between The Sheets」 The Isley Brothers 1983


 おお、なんと色っぽいんでしょ!思わずのけぞってしまうほどイケテル「Between The Sheets」です。この曲を知ったのは1990年頃、日本にもようやく黒っぽい音楽を歌う人が現れたと注目していた久保田利伸さん。彼が選曲したオムニバス・アルバムの中に入っていたんです。そして、すっかりこの曲に魅せられてしまったのでした。

 シンプルで落ち着いたムードから始まるこの曲。「へイ・ガール♪ホントに夢じゃないんだね〜♪」なんて歌いはじめてしまうあたりも実にグーなのです、たまりませんわ。拍手とべ−ズのリズムが身体に響いてくる感じもかなり好みです。静かに丁寧に歌い込まれているボーカルに「ウン♪」と吐息の掛声が入るのもセクシーですし、すんなりと耳に届いてくるその甘さ&柔らかさは絶品です。

 “アイズレー・ブラザーズ”と聞くと、もう1曲「ソウルレディ/That Lady」がインプットされておりまして、こちらももちろんグーなのですよね。そのムードと言ったら高級スモークサーモンのとろけるような甘さとファンキーの組み合わせが絶妙でたまらないのです。でもまぁ、落ち着いたアダルトムードと言ったら「Between The Sheets」の方だと思われます♪

 さて、この曲の英語タイトルを見ていただければ、だいたいの方ならピンとくる♪と思いますが、ソウルミュージックを聞いていくと、必ず出会うメイク・ラブ系セクシーソングです。ここまで歌ってしまうのは黒人音楽ならではの感性と受け止めております。それもストレートで逆にいいのかもしれません、たしかに色気たっぷりで恋人との愛を囁く系音楽ですが、決して嫌らしくなくスマートな品があるので、BGMにもグーなんですよね♪でも、まぁ日本語タイトルがセクシー過ぎてなくて含まれてて救われますです(笑)


 海辺のバカンス、熱い日差し、濡れた水着、そんな日のシルクの似合う夜・・・こんなムードを想像して聞いてみるのもいいかも・・・ネ♪



〈参考アルバム〉
『KISS MY THANG』久保田利伸セレクション CSCS 5337
『Between The Sheets』 The Isley Brothers SRCS 6125






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2002年08月07日(水) 「愛の奇跡」ヒデとロザンナ

「愛の奇跡」ヒデとロザンナ 1968


 突然、“愛”について考えてみたくなりまして・・・(笑)というのは大袈裟ですが、どーしても“愛”という言葉で思い出してしまうのは“ヒデとロザンナ”なんです。そして“愛”で思い出す歌も「愛の奇跡」なのでした。子供の頃から聞いてて、とても印象に残っている情熱的な“愛”の曲なのです。

 この曲の魅力は、ヒデのセクシーで伸びる声と、ロザンナのかわいらしさの漂う声♪そして二人のハーモニーにつきます。最も忘れられないのは間奏の部分なのでした。ヒデの「ララララ〜ラァラララ〜♪」にロザンナの「アモ〜レ♪アモ〜レミォー、てあも〜てあも〜てあぁ〜も〜〜♪」この部分が聞きたいがために曲を聞いているようなものですヨ(笑)非常に出来過ぎな歌謡曲なんですよね〜。

 前奏は衝撃的なタンゴっぽいイメージではじまります。全体的にドラマ仕立ての歌なんですが、むしろそこがゾクゾクするほど大好きな所なんです。それに外人サンがたどたどしい日本語で歌うのって無条件にかわいく思えてしまうもので、「くちびるが〜忘れられなくて〜♪」のロザンナの「る」の発音がなぜか色っぽくて思えてしまって、たまらないのです♪

 この歌を聞いているとレコードの音源より、テレビ番組内で歌われていたものの方がずっと迫力あったように記憶されています。ついつい白熱してしまう情熱の歌謡曲だったな〜。やっぱ、今聞いても大好きなままかもしれませんです、ハイ!

 その他にも「粋なうわさ」「ローマの奇跡」「愛は傷つきやすく」などもそれぞれいいのだけど、「愛の奇跡」は前奏だけでもドキドキしてしまう(笑)そんな大好きな曲です。うーん、情熱的な“愛”・・・いいですわ♪昼ドラの世界とも共通しそう♪


〈参考アルバム〉
「恋すれど廃盤大全集」COCA-6977~78 1990






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2002年08月01日(木) 『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫

『バイバイグットバイサラバイ』斉藤哲夫 1973


 懐かしいアルバムを見つけてホクホク喜んで買ってまいりました。高校時代にレンタル・レコードで借りてきて聞き込んでいた思い出の一枚です。

 斉藤哲夫さんと言えば、CM「いまの君は〜ピカピカに光って〜♪」で有名ですが、私にとってはそれより少し前の、『バイバイグットバイサラバイ』のアルバムが特にお気に入りなのでした。70年代初頭の生なヤング!?の声が叫ばれて、興味深々に聞き入ったものでした・・・。今思うと、斉藤さんの曲を通して団塊の生な心の叫びに触れられ、ちょっとその世代を垣間見た感じだったのかもしれません。

 このアルバムのいいところは、「今日と明日をむすぶかけ橋」から始まり「吉祥寺」でしんみり終わるあたりです。高校時代にテープを聞きながら、ノートに歌詞を書き写したことも懐かしく蘇ってきます。「親愛なる紳士淑女の為に、世の中とは奇々怪々諸説諸々」なんて、中々書こうと思って書くような言葉でないから、特に印象に残ってるのかも・・・当時はそういう言葉の羅列さえ、なぜか新鮮で面白く思えていた私です。

 今聞いてみても、相変わらずたまりませんね〜、なんか今でも心にグサグサと来る感じ♪

 「ねぇ君」という曲は特に好きなんです、この中にカレンダーボーイのメロディなんかもうまーく組み込まれてて思わず微笑んでしまうし・・♪「バイバイグットバイサラバイ」のピアノも泣いてるセレナーデって感じ♪「もう春です」こちらのフレーズはよく思い出すもの、春になったら古いものを捨てましょう・・・っとネ。ついでに「合間をぬって」のアルペジオ・ギターの短くてなんでもない曲もいいんですよね、そして「吉祥寺」を聞いてると、吉祥寺を自転車で走ってる映像が浮かんできそうなんです♪

 男っぽすぎなくて結構さらりとマジな事を歌ってしまっている斉藤哲夫さんのスタンスはいいな♪この時代のこの音楽だからこそ、なんかいいんですよね♪今の彼の音楽は知らないのですが、この1973年時点の彼の音楽をとても好んでるのです♪



〈参考アルバム〉
斉藤哲夫『バイバイグットバイサラバイ』CSCL 1251 1973






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