23
とりとめのないもの

2007年04月28日(土) 違和感を消す


子どもの時からそうだったと記憶している。
自分の考えていたことと違うようなことが起きたり、言われたりしたときに、「自分が間違って(勘違いして)いたのかな」と思おうとする。
もしくは、「うまくいく」ことを大前提としていて、なにか齟齬(うまくいきそうにない雰囲気・あやしい雲行き)が生じると目をそらす・・・というか、視覚で感じ取る物を修正しようとする。
いつもいつもというわけではないけれど、そういうことを行なってきた。
ということをDVDを観ていて気がついた。

好きな監督とインタビュアーの対談。
インタビュアーは、もちろん監督の作品が好きでいろいろな質問をしたり、相槌を打ったりしているのだろうという疑いようのない大前提がなぜか最初から無意識のうちに自分の中にあったようだ。
途中から、インタビュアーのちょっとした態度、返事の仕方、間、等々に監督と相容れないものがあるような気がしてきた。会話がうまく噛み合っていない、それもあからさまにではないけれど違和感を感じさせるような類の。
もしかしてこのインタビュアーは、この仕事、気が進まないでやっているのではないだろうか、もしくは途中から監督の話に嫌気でも差したのではなかろうかと心配になってくる(心配などせずともただ観てるだけでよいものを)。

幼少時からTVの観過ぎかもしれない(最近はとんと観ないが)。
予定調和に慣れてしまっているのだ。
そして今はその予定調和から少しズレのあるものに興味を持っている(TVを観なくなっている)
もちろん、ハッピーエンドの安心感はあるし、そうでない終わり方には納得がいかないまではないにしろ、もやもや感が残るのも事実だけれど。
わさび入りの寿司を食べるように、大人の味を知ったということなのだろうか。


 < 過去  INDEX  未来 >


よう [MAIL]