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高橋先生
長男の手術から 8年経った。 今年も検診に行って来た。 長椅子に座って待っていると 息子が「お母さん この部屋で手術したが?」とギブス室を指差した。 「違うよ。あっちが手術室よ。」と反対側の『手術室』と書かれたプレートのある扉を指して答えた。 なんとなく、その辺の話を広げようと思った瞬間 当時の息子の姿が 頭に浮かんできた。 父親に抱かれ、「おかーさーん おかーさーん」と泣きながら手術室に入っていく姿。 胸が痛くなり、何も言えなくなってしまった。 息子は、何かを感じたのか 何も聞いてこようとはしなかった。
手術前の診察時に「治りますよ」と笑顔で言ってくれた先生の顔も浮かんだ。 あの時、先生が神様に見えた。 その先生が どうやら 居なくなってしまうらしい。 高橋先生は 息子の足を治してくれただけでなく、私の心も救ってくれた。 心から信頼してる先生だったので、少し辛いな。
高橋先生 本当にありがとうございました。 心から感謝しています。
2007年08月13日(月)
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