ネコヤシキ日笑
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休日だ。あと2日で片づけて帰省する。
先月近くの呉服やで買ってしまった着物一式が出来上がっていたのだが、きょうやっと取りに行った。取りに行くときにいちど着付けを教えてほしい、とお願いしてあったのだが、本格的にやってもらえることになって、ちゃんと着て、そのままちょっとの距離を着物で用事をすませながら帰ってきた。
あまり補正もしなくて、すっきり着られた。やはりプロのワザありだ。
せっかく買ったのだから、せいぜい着なくちゃ。
道行き(コート)を勧められて、すこし迷ったが、結局買うことにした。
絹の、手作業の施された布を購って、それを誂えの衣装にする。
まあ、なんと、ぜいたくなこと。
昨日のお客さんも次々に買っていかれる
といって、見せてくれた100万円の帯
金、鼈甲、螺鈿が織り込んである。
聞かなければそれとはわからないような繊細な織り込みよう。
まあなんと。
カットとカラーリング。今年最後。
週末はどうしていましたか?という話で、また合宿で…と話す。
夏の12日間の合宿のときも、ゴールデンウィークの合宿のときも
ここでこの方にそんな話をしたのだった。
好きなことがわかっているだけでもいいですね
いまはじぶんが何が好きかわからないでぼんやり過ごすひとも多いのですよ
じぶんのなかからの声に従うのがいいですよね
などと言われる。
カジュアルな服を買い、いつもの鯛めし。
朝7時から実験。
実験するほうではなくて、実験台(被検者)になるほう。
じっとして、呼気ガスを採って、基礎代謝をはかったり、
水中で体重をはかって体脂肪率を精密に推定したり。
そのために昨晩ははやめに晩ごはんをたべて、はやめに眠った。
はやめに、といっても、日付がかわってから。
ウンウンと文章をつくって、FAXして。
終わったと思ったら、〆切を過ぎて質問というか意見というかのメイルがきていた。
かなしい。
かなしい、と意味づけをしているのは私だ。
こういうものに対処することになるのも、陥れられているからだろうか
はい。陥れられているからなのだ。
ともあれ、ひとつクリア。
またひとつクリア。
まず、眠ろう。
2003年12月23日(火) |
陥れられた この場所 |
4日間の瞑想ワークに来ていた。
琵琶湖のほとり、近江八幡。
初日には、雪がふっていた。
きょうの午後、おさんぽをして、
さいしょ、年金受給者の入居施設の庭を、あるいた。
一人で、木漏れ陽に照らされた。
すずしいかぜがふいていて、
それから、水郷のほうにあるいていった。
行きは一人で、帰る頃には、何人もがいっしょになって歩いていた。
友だちが、橙いろのちいさな実のついた枝を拾って
それから枯葉のあいなかにもどした。
ダンスの瞑想のときに、あとさき考えずに踊ってしまって、
足の筋肉は収縮ができなくなっていて、
いっぽいっぽ歩いた。
日牟礼八幡というところにほんのちょっとだけ立ち寄った。
気配のよい場所。
風情のよいお菓子。
知った人からメールが届いていて、レスポンスしなければならない。
夢のようではなく、酔いしれるようなことではなく、
こういうことの次々にやってくるこの世にくらす
―かみさまだかほとけさまだかから、おとしいれられて
―一日の行持
高揚するのでもなく、落ち込むのでもなく
でもいろいろのことを考えたり感じたりしながら
夜、いつものまちに帰る。