ネコヤシキ日笑
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台風の影響はあまりなく安堵。
夕刻から、例の食事会。
行ってみるとほんとうに食事をしたいだけだったようで、気が抜ける。
それなら断ってもよかったかも。断った方がよかったかもだ。
「そろそろ話し合いを」とか言っておられたので、
そういう集まりなら参加しておかねば、と思ったのだった。
相づちをうったりしながら、ほとんど黙々と食べた。
写真を撮るのもそうだけれど、食べるのも、こういう場で「よく食べてばかり」という位置でいたいから、というのもありそうだ。
この店のものは美味しいのだけれど、度重なると辛い。
家で納豆ぶっかけごはんを食べているほうが安らぐ。
そんなきもちで参加しているのも申し訳ないが。
瞑想会の後、思ったよりも疲れているようだ。
昨日も家で寝たきりのようだったのに、
今日も身体中虚脱。
静かに瞑想していただけのようで、
かなり緊張したり体力を要したりだったのか。
食事とか乾杯とかのために集まろうというお誘い(招集?)をいただいて、じつをいうと気が進まない。軽く集まろう、というけれど、そういう社交的な集まり(らしいこと)こそが、私には気が重い。職場で忘年会などに顔を出すときのようだ。イヤでもつきあえることのほうが大人なのだろうけれど。
雨。休日。
山口県の地方都市のそのまた外れまで出かける。
交通機関が不便で、大阪より東京より遠くさえ思われる。
そこの真宗のお寺で、上座仏教の瞑想会と勉強会。
4月にいちど大阪でまみえた長老が指導される。
瞑想は緊張する。
パーリ語の偈頌はうつくしい。
善き友の解釈など。
土地の方々など少数で、蝉時雨のなか。
知的だが柔らかい物腰の、まだ若い住職と坊守さま、
犬、猫、子ども、
ここにこんな暮らしがあること。
「その理論を生きている人がどう生きているか」でもって、その理論がよいものかどうか判断する
というような話を聴いた(正確に記憶していないかもしれないが、そのように私は聞いた)。
「なんでアドラー心理学か?」と訊かれたのだけれど、
いちばんの理由は、上のようなことだ。
隔月で、少部数のニュースレターのようなものを作っている。
なかまうちにしか配らないし、読んでくれるのはそのうちのまた少数なのだから、どんなに手を抜いてもいいのだが、校正だのレイアウトだの、しのごのして、時間をかけてしまう。
今回も、2,3晩、すっかり費やした。
何度もプリントしては微調整する。
この性分から抜け出したい、と思う。
さいごには、いいや、このへんで手放そう、と決心して印刷に入る。
印刷してのち、まだしのごのする。
オンラインで会議室のようなものを共有して、数人のグループでしごとをしているが、これだと、妄想する人には(妄想する人とは)安全にはしごとがしにくいかもしれない。
(めんどくさいことだ)
休みをとった。
ひる、久しぶりの友人と、有楽町で待ち合わせ。
台湾小料理屋で麺、美味。
それからすこし静かなところでゆっくりお茶をと、彼女のお気に入りの銀座の紅茶専門店へ。マリアージュ・フレール。
2階のテラスふうにした席、紅茶のリストは選びきれないほどで、サジェストしてもらって、保温された丸いポットたっぷりのお茶とミルク、ケーキ。じつにリッチで、そして美味しい時間。ひさしぶりだ。しみじみと美味しいものも、しみじみと話のできることも。
1階で、お茶とカップなどを購入。
その他に、メガネのメーカーショップで先日来購入したメガネの調整。調整専門の席があって、部品の交換などして丁寧に対応してもらえる。それから、外反でも履きやすいパンプスを購入、これも専門店で。こういうところが、この場所のいいところだ。たまに出かけて来たいものだが。
シンポジウムやワーク。懇親会。
話を聴いて勉強するというよりも、人にまみえるために
出かけて来ているように思う。
懇親会で小さなパロディ劇。度胸の据わった演技。
その後も、幾人かのひとたちと話。
ののしりあって稽古、
支配性を活かして動く、
そんなことも。
格安チケットを仕入れておいて、新幹線で大阪へ。
講演の後の質疑応答で訊いてみた。
世話を焼かれすぎて、うざったいこと。
世話を焼きたいひとには焼かせておく。
権力闘争から降りる。
との回答。
そうだな。悪循環で、権力闘争、なのだ。
降りるのは私。
さらに格安チケットを仕入れて、こんどは東京へ。
高層ビル街を眺める静かな宿。
昨日からワークとその後のエクスカーションとで、仲間たちと1泊2日。
雨のなか。
買ったばかりのデジカメを持ってきていて、食べるところや移動するところを撮っていた。
―そんなん撮って何するのん?
と訊かれて、
―ポストカードにしようと思って…。
と応えた。
あとで思うと、何にするかというよりも、撮る側、という距離で居たい、撮っていたりカメラをいぢっているという過ごし方をしたい、というのがほんとうかも。
在来線の列車での旅。