::::::Hiroya::Monologue::::::

2003年12月24日(水) イブは・・・・



入院生活時代、D41棟での生活に怯えていた
俺を救ってくれたのは、「三好」だった。
19歳の時に幻聴を聞き、それいらい普通には
生活できなかった彼も、今年で34歳。

2月に退院し、何度か俺に逢いたいと電話を
してきてくれていたんだけど、俺も必至に生きて
きたから、放置する以外なかった。

夜中の4時に電話が鳴ったけど、眠剤で起きれなかった。
それが始まりだったのかもしれない。

夏までは通院もし、薬も飲んでいたのに、ぱたりと
止めた途端、もうあの三好は居なかった。


「口先ばっかの適当野郎」


そうおもわれても仕方がないけど、刺されるのを覚悟に
彼の家まで急に行くことにした。




来てくれたんだ。
なにをいまさら。
楽しいよ。
だからなんなんだよ。





交差する彼の想いは、巨大な灰皿で俺の頭を
かち割ろうとした。
俺はそれをよけず、素直に受け止めようと、彼の目を見続けた。

いっそかち割られてしまった方が良かったのかもと思った。
その程度で死ぬことはない。だったら受けてみようと
頭を差し出した。

彼はその灰皿を置いた。


喧嘩や、口論の後は気まずい。
そんなかれの気持ちを察して、短い時間だけど彼に
逢えたことだけを喜んだ。

一瞬でも笑いあえた。通じる気持ちはあったはず。
でも俺の頭は、今、ここにたどり着くまで、上を向くことは
無かった。

もしかしたら・・・・
あの時に逢っていたら・・・
電話に出ていれば・・・・


アンセムのギタリストとして、場所はあんな場所だったけど
崇拝し、よく面倒をみてくれ、毎日、朝から晩まで語り合った。

脱薬剤で苦しんでいたときも、そっとしておいてくれた三好に
今俺は、何もしてあげられなかった。



聖人を気取るつもりはなかったけど、もう少し良い方向に
進んでくれると思いこんでいた。自分の不甲斐なさに、後悔
しまくる、クリスマス・イブとなった。

三好と喰ったケーキは甘く、一年前を思い出すと考えられない
時と食事を過ごした。

でも、遅かったのかもしれない。


今日の写真は三好に贈る。
メリークリスマス・・・・・・











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2003年12月03日(水) 雨のアスファルトに・・・



今日で9年目。子供もどんどん成長しているのに
俺はと言うと、毎日が戦い、毎日が勉強。


所詮今はこの程度。
でも次はもっとよく。
その次はさらにもっとよく。

諦めません。



BESSA-R2 50mm F1.5 Aspherical











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