徒然彷徨
つらつらと……思いつくまま。

2002年11月29日(金) 物語

カラカラと……
紡ぐ言車。
カランと一つ回る。
言葉の先は?
見えない闇の中。


『自信の無い正統派より自信のある個性がいい』
自信なんか欠片も無い。
言葉も絵も私よりうまい人は山ほどいる。
そんな人たちが羨ましくて
何も出来ない私が憎らしくて。
自己嫌悪ばかり……
『温故創新』
でもね、作品には自己嫌悪の欠片も無い。
だってね。それは私色。ふっと安心する。
ああ、この作品の中に私はいると。。。
こー言うのも自信かも知れない。
『創造者・独創者』
作るという事は傷つくという事。
『創』と言う字は傷つけるという意味。
昔はね。岩に傷をつけて絵や字を書いていたんだ。
そう、今で言う『紙』のかわりだね。
創るという事は自分の中で何かが変わる。
それは何かを壊して傷つけて新しく作ってるんだって。
他に古きものにしがみついてはいけない。
創るためには壊す事傷つけることも大切。
そうしなければ新しく創れないものもある。

『自分色』
他に囚われてはいけない。
自分にしがみついてはいけない。
流されてはいけない。
見失ってはいけない。
そうすることは難しくて。
でも、意外と簡単だったりする。
怯える事は多々とある。
迷う事も多々とある。
それでも、私が私だと思えるものを創りたい。



2002年11月12日(火) 物語

広がる闇色。
包み込む虚無。
ここは―
どこ?
足元さえ見えず
地が在るのかさえ分からず
何処からが宙で
何処までが天?

己の姿さえ不安定で
存在さえあやふやで
方角さえ定かでない

歩いてるのか
座り込んでるのか
立ち止まってるのか

答えも無く
泣く事も笑う事も怒る事も
忘れてしまって

「どうしようか」

迷ってるのか?
戸惑ってるのか?
困ってるのか?

呟く言葉さえ無意味。



2002年11月09日(土) 物語

「許す事は出来ないと?」
「許す事が出来ると?」
「認めることは出来ないと?」
「認められると?」
……。
「愛する事は?」
「愛せるとでも?」

「どうして?」
「どうしてだろう」
「なぜ?」
「なぜだろう」

「願いは?」
「もう無い」
「望みは?」
「もう消えた」
「未来は?」

「夢を見る時間は終わりだよ」

たった一つのボタンの掛け違い。
許せたなら
認めたなら
愛せたなら
何か変わっただろうか?

求めたものさえ
     もう見えはしない。



2002年11月02日(土) 物語

「……」
頬に伝う雫が何を物語っているのか。
「……ごめん」
ただ、それだけを繰り返し顔を伏せる。
「……」
僕は何もいわない。
何も――言う事が出来ない。
「ごめ…ん」
苦しげに繰り返されるその言葉。
その先は紡ぐ事を躊躇うように口が閉ざされる。
「……」
「……」
僅かな沈黙。
そして、彼は頬を拭い決心したように告げる。
「君に会えて良かったよ」

それが最後の言葉だった。


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