徒然彷徨
つらつらと……思いつくまま。

2002年10月27日(日)

「生きているって何?」
不意にそのこは聞いた。
ひざを抱えたままソファーに座って、言葉を続ける。
「死にたいって生きているから言える事よね」
テレビからはいじめの被害者のインタビューが聞こえる。
「おまえはまた、おかしなことを言うな」
俺はコーヒーを入れながらそちらのほうをちらりと見る。
あいかわらず、テレビに見入ったままそのこは言う。
「そう?だって、おかしいじゃない。
死にたいって言ってるのなら死ねばいいのよ。
それを戸惑うって事は生きたいって事じゃないの?」
「確かにね」
微かな苦笑いがもれる。
「私は死にたいと言う事も生きたいという事も分からない」
呟くように言って顔をひざにうずめた。
俺はそいつの頭をポンと撫でて言う。
「今、ここにいる事が生きているということだ。
死とは全てから消え去る事。
ま、人によって答えは違うがな」
「そう…」
熱いコーヒーを一口飲み、彼女は黙った。



2002年10月23日(水) 黄金草海原


サワサワと
サワサワと

ゆったりと時間が流れる。
目の前には黄金色の草原。
長い黒髪が風に揺られる。

ユラユラと
ユラユラと

閉じた瞼。
白い肌。
空では一羽の鳥が悠々と羽ばたいてゆく。

ヒラヒラと
ヒラヒラと
スカートの裾が舞う。

輝く絨毯の上に立っているような錯覚。

私はこの時間が好き―
誰にも邪魔されない、この場所が
私にとって唯一の安らぎ―



2002年10月16日(水) 傍に―

「傍にいて」
あの子は言う。
「誰の元へも行かないで」
白い肌の赤い紅。
「ねえ、私のお願い聞けるでしょう?」
黒い髪がさらりと揺れた。
「だって」
すがるように指が絡まる。
「貴方が私をこんな風にしたんだモノ」
白い肌に白い包帯。
黒髪の合間を縫ってちらちらと。
瞳は閉じられたままもう
開くことはない―



2002年10月12日(土)

(何でこんな話になるのかは日記の方で〜)
神っているといえばいると思う。
日本では仏教が身近にあるけど実際それを信じてる人はほとんどいない。
私もその一人「神などいない」と思ってる。
ただ、ある意味では存在するとも思ってる。
それは自分自身。
よく「神があなたの行いを見ている」といわれるけど実際見ているのは
自分自身。
「罪を犯せば罰が与えられる」というのは罪を犯したことによる
己自身の罪悪感。
神は人のために存在する。
良くも悪くも自分自身のために。
ようは人間の信じたい気持ちや救われたい気持ちが神を求める。

あんまり難しく考えるのも疲れるのでこれくらいで(笑


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