蛍桜

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歴史になった今を

心が溶けそうだ


目を逸らしちゃいけないんだ、って
現実を脳に焼き付けて

未来へ残していかなきゃいけないんだ、って
恐ろしい映像も
目を背けたくなる無残な写真も
涙が止まらなくなる悲しすぎるおはなしも

全部全部、受け入れなきゃいけないんだ、って
自分の一部にしなきゃいけないんだ、って


がんばりすぎた、のかも


心が、保てない




波にさらわれて、溺れ死ぬ人々

怖くて、見れない



遺体安置所で、娘を探す男性

痛くて、見れない



寝る前には
「悪夢を見てしまうから今はやめておこう」


ご飯を食べる前には
「ご飯を食べられなくなるから今はやめておこう」


タイミングを見計らって
いつかしっかり目を背けずに見て
覚えておきたい
この、歴史を

なのに、なかなか、難しい



心が、減っている

呼吸が何時まで経っても苦しい



誰かにメールする余裕もない


だけど、ここには書ける

不思議



常に深呼吸
落ち着かせる

なのに私の目は、まだ、残虐な現実を見ようとする

常にそこに落ちている現実



落ち着けない



電車に乗っていて、エリアメールが一斉に届く
みんなが携帯を見て、恐怖に陥る


-----千葉で震度5強、震源の深さ10kmです


やばい、やばい、電車に乗ってる場合ではない
心臓をどうにかして落ち着かせる


だけど、一切揺れない
また、外れたか、よかった

でも、毎回毎回本気で受け止めなければ


この恐怖を見つめなければ



頭が、ぐるぐるする
視界が、ぐるぐるする


ずっとずっと、世界が黄色味がかっている
へんなものが、みえる

頭は常にふわふわと


いつか、心は消えるのだろうか

耐えれていない




だけど、私はそんなに弱くないはず




もっともっと、見なきゃ

現実を



2011年04月04日(月)

はんたいに

みんな私を中途半端な場所に立たせる
どっちに行けばいいのか分からない
誰に声をかければいいのか分からない
そんな、中途半場な場所

求められているのか求められていないのか分からない
だけどもここに立つように言われたのだから
ここに立っている必要性はあるのだろうけど
情報が入ってこない
この場に立ってやらなきゃいけないことを
誰も教えてくれない
なのに、抜け出せない
やることがないなら、ここにいる必要なんて、ないのに、、、

からまわり
くるくると

空気が流れる音がする

真っ白な世界の真ん中で
温かみのある色のライトが
大きく真ん中を照らす

時計が回る
針が動く

だけども、時間が過ぎているのかは分からない

時計の額は、木目模様
温かみを感じるのに

無機質なこの部屋

ライトといい、時計といい、
温かいのに、、、



2011年04月03日(日)

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