蛍桜

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だからそこに私は居て

自分が腕を切る意味を考えてみた

一番初めに腕を切ったときは
本当に死にたいっていうよりも
何か傷跡や痛みがほしいと思って剃刀を手にしたような気がする
痛くないって聞くけど、本当かな?なんて
冷静に考えながら、でもめちゃくちゃに泣きながら
そっと腕に当てて、その感触を確かめていた

あの時、腕を切ろうと思った理由をあまり覚えていない
誰が関わっていたのか、どう思いながら切ったのかは
なんとなく思い出せても
いったい何があったんだろうか?
きっと、今の私から見たらあまりにもちっぽけで
あの時の私からしたらあまりにも重いことだったんだろう

腕を切り始めてから、4年くらいが経つ
一度切ってしまえば癖になるって言うけど
さすがに、癖にはならなかった
ただ、次切る躊躇いがなくなってしまった

ほんのちょっとの悲しいことじゃ切ろうとは思わない

悲しいことなんて我慢できるから

私が腕を切る理由っていうのはいつも似たようなことだ
独りになるのが怖いと心が叫んでいる時が多い

怖いと思っているにも関わらず、独りになるのを私は選ぶのだけど




さて、と

今年ももう終わりですよね
いろんなことがあったと言えるのは
11月以降なような気もする

全部振り返ると何があったのかよく覚えてない
おぼろげ

思えば私、今年卒業したばっかだった
その前から仕事してたからちょっと忘れてた
仕事も頑張って辞めるって伝えて
9月末でやめさせてもらって
でもアルバイトでしばらく行き続けていて
やっとちゃんとやめれたのが11月の末で
五輪が終わったあとにはいろんな仕事の話が舞い込んできて
自分で仕事を選べるっていう幸せな状態になっていて
選んでみたけど、まだよく分からない状態で放置されてて
いっそこのままその仕事に就けないのであれば
私は香川以外のところで就職することも考えてる

予定は神奈川なので、もし実現したら遊んでやってください

独り暮らしではないと思うので
遊びに来てもらえるかは微妙だけど!

やっぱり思い返せば今年は
大会以外のものは何も思い浮かばないなー
あの数日で全てを埋めるくらいの重みがあったから

来年はまた平らな日々が続くのだろうな
おもしろくないな

何か、変化があればいいんだけど


2007年12月30日(日)

見えないから不安になるだけで
ここにしかないものを見つけた気がした
そう思えるようになっただけでも進歩だ

私は確かなものをいつでも求めすぎていた
それはいつも分かっていたけど
不確定なものを手に入れても満足なんていつも出来なかったから
多分、これからもずっとそうやって求めていくんだと思う

今まで幸せを感じたことはあったけど
その先のことは、いつも不安だった
きっといつか全てなくなってしまうんだって
いつも決め付けている私だから
何かが消えることでなくなる幸せなんて
もともと信じることが出来なかった

自分を信じてあげることも出来なかった
というか、今も出来ている自信はない

私のことを愛してくれた人は
私のことを信じてくれていたのだろうか

だとしても
私の全てを知っていたわけではないはずなのに
どうして愛して信じることが出来るのだろうか

自分でさえ出来ていないのに

自分で自分の中身を覗いてみると
全然きれいじゃないから
それを見ていない人に愛していると言われても
それはきっとなんか違うんだって
美化しているだけなんだって捻くれてた

今も、そういう捻くれた考え方をし続けている

私が今ほしいものっていうのが確かにあるわけじゃないけど
漠然の描く未来の上では
確かに笑えている自分が居て
それなりに幸せな情景があって

私はそれを実現するためにどうしたらいいのかなって
そう考えるけど、答えがまだ出てこなくって

行動してしまっていいのか迷ってる

いつ決めるべき?



もし何年後かに久しぶりに連絡を取った人に
私は今香川にいませんって言ったら
どれだけびっくりするだろう?
あれだけ香川を好きでいた私が
あれだけ母を置いていかないと誓った私が
香川を飛び出していたらなんて思うだろう?

県外で一人ぼっちなんて悲しすぎる
だけど、それだけの価値を見出せそうなんだ

今までいろんな人と友達として付き合ってきて
いろんな感情を抱いて、お別れしたけど
結局私に残る友達っていうのはなくて
一人の人間と対等に生きることは難しくて
友達っていうものを築いていくのもすごい難しくて

だから、五輪メンバーに会ったときにも
今は一緒に居て楽しいけど、いつかお別れの時が来て
だからこそこの期間限定のような関係が幸せで
だけどそれ以上は求められなくて
一生続く友達っていうものにはならないんだろうなって
複雑だった

時間が経っちゃえば忘れちゃうんだろうなぁって

それが嫌

だから、行動を起こしたいっていうのもある
まあ、あくまでついでの話なんだけど
本題は別のところにあるんだけど

まあ、
2.3個の理由を組み合わせたら
私は香川を出なきゃいけない結論になった

だけど私が香川を出られない理由も
いくつかあって

まだ、分からないから


期間限定でもいいから
たまに感じる一緒にいる幸せを噛み締めて

すぐになくなるかもしれないけど
いつ消えるかも分からないけど
相手を信じることも出来ないけど

とにかく、大切にして

とにかく、続くようにと願って




今私は、香川じゃない地で1週間滞在してる
あと2.3日したら帰る

帰りたいけど

あんま帰りたくない




また何かを失ってから気づくのか?

そんなの、嫌なのに



失わないように

失いたくないよ


怖い


踏み出せない

いつもそうなんだ

何も変わらない

変えられない

力がないとかじゃなくて

力がないと思い込んでる自分が情けない





変わらない私を愛してくれている人のためにも

変わりたい



泣きたい
笑いたい


ちゃんと


2007年12月29日(土)

嫌い
現実に強くなった私が
今まで支えになっていた世界を完璧に忘れたかと言うと
今でもどこかで依存しているという答えになる

先に進もうとしている私が
今も私に手を差し伸べている人たちを払いのけることが
出来るかと言うと、見ないようにすることしか出来ないでいる

私の人生なのだから
誰に左右されるわけでもなく
やりたいように歩いていくんだと決めても
私のやりたいことってなんだろう?って立ち止まってしまうと
次に歩き出すのが辛くなるから考えないようにしている

そうやっていつの間にか全てを通り越したとき
振り返って、後悔するんだろうけど

そうじゃないと前に進めない
それが弱いと言うのなら
いつまでも私は成長できないんだ


+++

思い出すことは何か
これから思い描くことは何か
過去に縛られているわけではないのに
過去を思い出すと苦しくなるのは何故か

どうして今ここにあの空気がないのか
どうして今ここにあの笑顔がないのか

考えれば答えはいつでもあった

今ここにないものは
ここにないほうがいいと私が望んだからなのかもしれない
もしくは
望まれたのかもしれない

誰も愛せないと
一生本気で人を好きになれないと
そう嘆いていた私を
愛してくれた人がいなくなったのも
私が決めたことなんだと思う

たとえいつか私が一人ぼっちになっても
それは私が選んだことなんだと思う

だけど一人ぼっちにはなってない今があるから
傍にいてくれる人たちに感謝ばかりしてる


自分の気持ちが定まらない
好きという感情はあてにならない
私がいつ全てが嫌になって投げ出すかも分からない
いつ人との関係を絶ってしまうかも分からない

そんな自分が怖い



2007年12月17日(月)

進んでるつもり

今の私は前に進めているほうだ、と思う
昔の私に比べて、それは一目瞭然のことだ、と思う

自分のやりたいことを試してみようという気持ちが沸いた
楽なことが好きな私には珍しい
だけどそれはただ単に、振り切れない好奇心のせいなのかもしれない

新たな支えが出来た
まだ全てを預けることが出来るわけじゃないけど
いつかはこの人と、深い絆で結ばれるといいなと思える人が出来た
一生一緒に居られるわけじゃないかもしれないけど
それは今までの人だってそうだったんだ、と自分に言い聞かせる

だからと言って、今までの人を全て忘れたわけじゃない
それぞれに想い出があって
それが過去のことだったなんて信じたくないくらい鮮やかで
もしかしたらまたどこかで、一緒に笑えるんじゃないかって
心の奥底で、小さく期待していて

全部終わったわけじゃないんだ、と自分に言い聞かせる
本当にそうなのか、そうじゃないのかは分からないけど
私がこれから歩いていく現実に
例えその人たちが居なかったとしても
私が歩いてきた過去にその人たちが居る限り
私はそれらを連れたまま歩いていくだろうから
現実を一緒に歩いていくのと同じだ、と

懐かしい曲を聴いた時
懐かしい場所を歩いた時
懐かしい地名を聞いた時
懐かしい名前を見かけた時
懐かしい贈り物を眺めた時

全てはまだ私の中にあったから
忘れたわけじゃ、ない


国際大会に出てから、前よりもっと
人との関わりが素晴らしいものだと気づき、恋しくなった
国際大会が終わってから一ヶ月がもうすぐ来る今は
少しだけ、また人間関係がめんどくさいと思いつつある

やっぱりその時だけの感情だったのかもな、って項垂れるけど
みんなに「また会いたい」と願ったのは嘘じゃない
飲み会の雰囲気は好きじゃないけど
まったくついていけないし、盛り下げるだけかもしれないけど
またみんなで集まって、飲みに行きたいと思うし
また会う機会を作れない私でも3月には会いに行くと決めた

その時期が近くなったら、私は、本当に会いに行くのかは分からないけど
約束した相手がいるから、その人とまた笑えると信じているなら
私は迷わずチケットを手にするだろう



あー、でも自分が変わっているつもりでいても
ふと周りを見渡すと、やっぱり景色が変わってなかったりする

私はここが好き


2007年12月13日(木)

同じ世界で

今まで、自分は他の人と考え方が違うから
全部伝えることも
全部理解してもらうことも不可能だと思っていたし
これからもそうだとは思う

みんなそれぞれの考え方があって違うのは当たり前だけど
私はみんなの枠にさえ入っていない気がしていた
放り出された世界で
その枠の中を客観的に見ることばかりしていた

枠の中で必死に上ばかり向いている人や
全く動かない人たちも居たけど
そんなの、別世界の話だと思っていたから、興味はなかったし
そうやって見ている私に、興味を示してくれる人は
そんなにたくさんいなかった

今までいろんな人と出会ってきたけど
いろんな意見を交換してきたけど
上手く付き合えているつもりになっていただけで
実際はどこかがずれていた

私のことを分かってくれているようで
結局は、自分の気持ちだけに必死だったりだとか
私のことを包み込んでくれているようで
実際は、そうすることで自己満足していたりだとか
私のことを愛しているようで
どこか、そんな自分に溺れていたりだとか

私は人と考える視点が違うから
他の人と同じように愛情を注がれても分からない
本当に私のためを思っていてくれたとしても
どうしてもその人のエゴを感じ取ってしまっていた

私が辛い、と言えば
その辛さを紛らわすために何かをしてくれた
私が大丈夫、と言っても
その中で押し込めている私を見つけ出してくれた

だけど、私が自分でも気付かないうちに
「どうにかなる」と言い聞かせていることや
最終的に今考えてもどうしようもない悩みを
「その時にならないと分からないし今こうやって
考えてしまうのは私の悪い癖だ」と片付けていることを
私が本気で悩んでいることとして真剣に悩んでくれる人に
出会えたのは、初めてだった気がする

自分では軽い気持ちで「まあいっか」と
どうにかできると思っていた悩みを
少しの私の言葉から引っ張り出して
真剣に、答えが出なくても真剣に考えてくれるから、
私の中に眠っていたそういう気持ちが
本当に自分にとってどれだけの負担になっていたのか
感じることが出来て
ああ、私こんなに不安だったんだって
気付いて、気持ちが軽くなって
すごい、泣けてきて、同時に救われた

いつから自分の気持ちにさえ気付けなくなったのだろう
自分の気持ちに気付けなくなった私が
どうして今あの人とちょうど出会えたんだろう

私、これからはうまく笑えるだけじゃなくて
うまく、泣けるかな


2007年12月11日(火)

とりあえず歩くしかない

お仕事の話はまだ進んでない
一応、先方は興味を持ってくれているみたいだけど

どうなるかは分からないけど
今月末はきっと最後の楽しみになるから
今を精一杯楽しめたらいいなぁって
思えるようになったのも多分五輪の影響


この前テレビで技能五輪の特集をやってた
これからも何度かやるっていってた
それを見ながら、私はいつも泣きそうになる


みんな、おつかれさま



+++


思い返し話を書いておくべきだと
他の人が言っているのを聞いてメモ的に書いてみる

<会場視察>
大会前最後の会場視察で
前回来た時はまだ外装しかできてなかったから
中に入ることが出来なかったのが
今回は内装もちゃんと出来ていたので中に入れた
エキスパートから何も教えてもらっていなかったので
自分の会場のところにいる日本人に
PCのOSと使うソフトのバージョンを尋ねたけど
すごい冷たい対応で追い返された
ほかの職種は全部前もって教えてもらっているのに
ぶっつけ本番ってどうなの、って思いながら
自分の会場テントを一周してたらエキスパートが居た
エキスパートに通訳さんを紹介されたけど男だったことに
ちょっとショックを受けた
少しエキスパートに質問したけどいつもどおり
濁して分からない、というばかりで話にならないから
もういいやって思ってその日は諦めた

<工具展開>
ちゃんとエキスパートと通訳と話せる日で
ほかの選手たちにも会える日だった
席もくじ引きで決まって、PCの中身を確認して
何が入っているのかっていうのと
ソフトのバージョンとかチェックした
通訳さんに少しPCの中身の本番翻訳できない英語を
教えてもらって、ほかの選手と記念写真とって
なんか知らないけど選手の一人とデートさせられるはめになって
(二人一組で会場を探索してこい、っていうゲームだった)
英語しゃべれないから通訳さんについてきてもらったのに
すぐ居なくなって結局あんまりしゃべれなくって
すごく申し訳なかった
一緒に行動した人はサウジアラビアの人ですごいでかくて
本当に22歳以下?っていうカンジだったけどいい人だった
お互いの家族構成を話すときに
MOTHER、2SISTER、and CAT っていうとナイスキャットとか
言われた気がする
で、相手の家族構成がすごい複雑でBABYとか言ってたから
Your baby??って聞くといろいろ言われて
通訳さんいわく、とりあえず本人の子供ではなく
彼の母の子供らしいけど、彼の兄弟ではないとか言って
他国のことはよく分からないから深入りしないでおこう
っていう結果になった

<競技1日目>
工具展開のときに確認した内容からPCが変更されていて
すごく泣きべそかいた
前もって使うといわれていたソフトは使えなくて
今まで一度も使ったことのないソフトを使わされて
午前中は本当に泣きながら競技をしていた
競技の前に課題を見ながらエキスパートと会話できる
時間があるんだけど(極端な話、課題の手順を聞ける)
その時間にいろいろ質問しても、僕には分からない、と
投げやりにされて、しかもその課題が翻訳されてなくて
(通訳さんの仕事なのに・・・)もうだめぽ、ってなってた
案の定、英語読めないし、ソフト使えないし・・・ってなって
必死にやってたけど涙堪えるほうが必死だった
たまたまエキスパートがその課題の知識がないだけだって
その時はまだ思っていたけど
午後の競技の時にも分からない、と言われて
技術的な話をいくらしても問題が解決されなくって
その時点でエキスパートと通訳を頼ることを諦めた
午後の課題は多少翻訳されていたけど適当で飛ばされていて
もう諦めていたことだから、と思って競技を進めたけど
自分のモチベーションを上げるためにテンションあげすぎて
1日目の競技終わったあとの私は、ありえないほど笑ってた

<競技2日目>
1日目のこともあったから、エキスパートと話す時間には
質問はせず、ただ問題文を理解するために使った
この人に聞いても無駄だって分かって諦めたら
しょうがないんだ、って結構楽になった
翻訳も相変わらず飛ばされてるし
観客は話しかけてくるし
まぁでもとりあえずやれるだけやるしかないって思って
問題を解いていたけど、得意分野だと思っていたのに
全然出来なくて凹んだ
凹んだけどハイテンションが続いていたからやっぱり笑ってた

帰りのバスを待っているときに
いつも一緒に行動している女の子もやってきて
「どうだった?」って聞いたらすごい泣きそうに首を振った
これ以上話しかけたら泣くだろう、と思ったから話しかけずに
ホテルに帰ってから話を聞こうと思っていたら
他の人がその子に話しかけて泣いてしまって
その人がテンパっていたので(女の扱い方分からないとか言ってた)
その子に話を聞いたら、1日目は完璧に出来たけど2日目は最悪で
メダルは無理かも・・・っていう内容だった
その子とはメダルなんて目指してないけど頑張ろうねって
いう話をしていた子だったから、メダルを目指していることに
すごい驚いて、でもみんなしんどくて一生懸命笑ってる中で
一人泣いてしまうっていうのに少し戸惑った
泣きたい人はいっぱい居るのに、みんな必死に頑張ってること
分かってないのかな、って
分かっていてもこの子は、自分でメンタルが弱いっていうくらいだから
我慢できなかったんだろうな、っていうのが分かっていても
そこまで練習をしていないうちらがメダルに手が
届かなくなりそうだからって泣いてちゃ周りに失礼だ、と感じた
この時点で、ああ、私も余裕がないからそう思っちゃうんだって凹んだ

<競技3日目>
土日に入ったってことで、すごい人数が見に来ていて
横で話していく人がすごく邪魔くさかった
この頃になったらもう些細なことも嫌になって
目の端に見える広告も邪魔になって
エキスパートに文句を言ったら外してくれた
前半2日に比べて、問題が解けたし
ソフトの中の英語も読めるようになって
やっと自分のペースになれるかも、って思った
この日は、競技としては楽しかった

<競技4日目>
この日は期待されている得意分野だった
やっぱり得意分野だけど世界レベルは半端なくて
ついていくのに必死、というよりは
点数を取るのに必死、で楽しかったって言えば楽しかったけど
やっぱり国内大会のようには行かないな、って思った
打つスピードが武器でも、技術が足りないのは分かっていたし
英語になってしまうと、打つスピード落ちちゃうし
苦戦するとは分かっていたけどここまでかぁって実感してた

この日は最終日だっていうことで
みんなは安心感や、やっと終わった、っていう気持ちで泣いていた
私はみんなみたいに泣けない自分が醜く思えて
みんなに会わないように、一人でバスで帰ろうとした
そしたら偶然他の人にも出会って
でもなんとか席を離すことが出来て
一人で黄昏ながら帰ったけど
バスを降りるとき、イルミを見に行こう、と誘われて
みんなと一緒に居たくない私は、断った
そのあとまた偶然みんなと会った時にも私はみんなを避けて
みんながすごい心配してくれたけど
理由なんて言えるはずもなかった
すごい、虚しかった
みんなとはやっぱり世界が違うんだって
私はここにいちゃいけないんだって
ひたすらそう思いながら泣いて、すぐに寝てしまった

<閉会式>
いつかの日記に書いた気がする

うちら4人グループの中で一番に発表されるのが私で
しかも私の職種まではほとんどメダルを取っていて
盛り上がりモードだったから自分にプレッシャーがかかって
とりあえず自分の職種の発表がきた時点で泣いてしまって
私の名前が呼ばれることを待っている人たちに
「呼ばれないから大丈夫」っていうのがやっとだった
隣の席の子(2日目に泣いていた子)が
私が泣いたときに一緒に泣いてくれて
ほかの子は頑張ったね、っていってくれて
でも、頑張ってないの私、なんて言えなくて泣いていたけど
隣の子があまりにも号泣するもんだから
やっぱり私はすぐ笑顔になるしかなかった

うちらのグループは誰もメダルが取れなかった
一番年下の子だけ泣かなかった
私の時に泣いてくれた子は
自分の職種が呼ばれるのが最後のほうで取り乱していて
ずっと手を握ってあげてた
彼女の番が来たときに、すごい泣き喚いて
私もそれにつられてまた泣いてしまった

多分みんな、心のどこかでメダルがほしいと思っていて
だけど無理だっていうのも分かっていて
心が壊れそうだったんだと思うから
ひたすら抱きしめていた

表彰式が終わった後、その子とほかの子が
号泣しながら手を握って、お互いに慰めあってるのを
カメラが目をつけてライトをすごい当てられて
テレビとかでよくそういう場面は見るけど
ネタになんかされたくない、って思ったから
二人をその場から離れさした

でも実際泣きながら、テレビに写ることを計算していたんかな




私の職種は今回が初めてだったから
次、私の職種で出て行く人に
私は伝えなきゃいけないことがたくさんある、らしい

また私と同じ経験をする人を見送るっていうのは
ちょっと誇らしいかもしれない
2年後が楽しみ

2007年12月05日(水)

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