2002年12月29日(日) |
JFL入替戦 第2戦 静岡産業大−佐川印刷 (磐田) |
昨日に続いての入替戦は昨日と同じく静岡県勢の静岡産業大学(JFL15位)。 先週、西京極で行われた第1戦はスコアレスドローだった。
寝坊したため13時キックオフにもかかわらず、磐田駅に着いたのは13時過ぎ。昨日に続いてタクシーを拾う。 競技場を入る時に静産大の父兄会(?)からホッカイロとお守りが手渡される。静産大の父兄会はとても熱心で、ホームゲームのみならず東京辺りでのアウェイゲームでもしばしば見かけるほどだ。 会場に入り空席を探すが、驚いたことにメインスタンドのそこかしこに鳩の糞が落ちている。空席かと思うと糞がべったりといった状態。Jリーグの試合が行われる時もこんな状態なのだろうか?夏にJFL静産大−横河戦を見に来た時にはこんな状態だった記憶は無いのだが。
アウェイ側には思ったより多くの佐川印刷の応援団が駆けつけていた。手には佐川印刷のロゴの入ったメガホンを持っている。社員の動員を掛けたのかもしれない。
既に試合は前半20分過ぎ。ゲームは佐川印刷が押し気味に進んでいた。 この時点で確認した両チームのフォーメーションは次の通り。 <静産大> −−−−−井上−−−−今井−−−−− −−田口−−−−−−−−−−向島−− −−−−牧田−−−−−−櫻田−−−− −−小山−−河住−−竹山−−大家−− −−−−−−−−佐々木−−−−−−−
<佐川印刷> −−−−−−中森−−−−石田−−−− −−妹尾−−−−−−−−−−−−−− −−−−−若林−−−−−−山本健−− −井田−−−−−森住−−−−−−−− −−山本祐−−−伊藤−−−法専−−− −−−−−−−−斎藤−−−−−−−−
佐川は先週温存した(?)妹尾が1.5列目に入り、3トップ気味の攻撃的な布陣。 佐川の出足が鋭くセカンドボールも殆ど拾いゲームをほとんど支配する。 前半30分を過ぎるとようやく静産大もボールを持てるようになるが、3バックの佐川は静産大が攻撃態勢になると両サイドバックが素早く最終ラインまで下がって5バックを形成し、攻めの形を作らせない。 前半は両チーム無得点で終了。
後半、佐川のGKはちょうど正面から太陽の光が当たるのを盛んに気にしている。キャップは用意していないのだろうか。 後半ペースを握ったのは静産大。1分早速PA正面でFKを得るが、櫻田のキックはGKの正面へ。その後も静産大は佐川を押し込む。 9分、静産大は今井に代えてエース吉本を投入。後半途中からの投入ということは怪我でもしているのだろうか。吉本は左サイド、FWよりもやや下がり目の位置に入り、ほとんど井上の1トップ状態になる。
20分、さらに静産大は大家?を下げ、白石を投入。3バックに変更し、勝負に出る。 静産大は、運動量豊富な櫻田を中心に中盤を支配するが、決定的なパスがつながらない。対する佐川は攻撃を組み立てることが出来ず、ロングボールを放り込むことしか出来ず、シュートは16分に妹尾が遠目から打った1本のみ。FW石田までが下がって守備に加わる。 前半攻めすぎて疲れてしまったようにも見える。 さらに追い討ちを掛けるように、37分法専が二枚目のイエローで退場。残り8分余りを10人で戦うピンチに立たされる。
静産大は畳み掛けるように総攻撃を仕掛けるが、相変わらずラストパスの精度が低く、決定的なチャンスを作れない。佐川もチーム全体で必死に守る。 ロスタイムは2分あったが、結局静産大は得点出来ずにタイムアップ。 二試合連続してスコアレスドローとなったため、昨日のジヤトコ−アイン食品戦に続いて勝負の行方はPK戦へと持ち越された。
PK戦の結果(佐川印刷先攻)
(佐川印刷)中森○ 森住○ 妹尾○ 山本健○ 東○ (静岡産大)田口○ 竹山○ 吉本× 櫻田○ ―
静産大はエース吉本が外してしまったのに対し、佐川は全員が決めた。 この結果佐川印刷が来季からのJFL昇格を決めた。静産大はJFLから脱退し東海大学リーグに専念することになった。
静岡産業大 0(3PK5)0 佐川印刷
2002年12月28日(土) |
JFL入替戦 第2戦 ジヤトコ−アイン食品 (沼津・愛鷹) |
1993年以来9年ぶりに行われるJFL入替戦。JFLで不本意ながら16位となったジヤトコは地域リーグ決勝大会で優勝したアイン食品と対戦することとなった。 先週の第1戦(@長居)でジヤトコは1-0と先勝。舞台はホーム愛鷹に移された。
アイン食品は今季大阪府リーグから関西リーグに昇格したばかり。地域リーグを1年で通過してJFL昇格を目指す。
第1戦で勝利したことで、引分けでも残留が決まるが、ここはやはりきちっと勝利を収めてすっきりと残留を決めたいところ。
今日は静岡の実家に帰省がてらの観戦。9時半に自宅を出て、JR南武線、東海道線を乗り継いで11時50分に沼津駅に到着。大きい荷物をロッカーに入れ、食料を調達後、バス停に向うが赤信号に引っかかる。と、「あしたか球場」と表示を出したバスが目の前を通過して行くではないか!! 次のバスは1時間半後。絶句。 バス停に「北口からもバスが出ています」と書いてあるのに気が付き、北口へ回るが、こちらもバスは行ったばかり。よくよく時刻表を見てみると、南口のバス停の時刻表と数分違いの時刻表が掲示されている。待てよ、と思い考え直す。南口からは北口とは違う系統のバスが運行されているのではなく、恐らく南口を発車したバスが北口にも立ち寄っているのだろう。 愛鷹競技場は山の上にあり、歩いていくのはとても無理なことは分かっているので、結局タクシーを使う。駅からは十数分で競技場に到着。料金1,700円也。
到着したのは試合開始30分前。アウェイ側はがらがらだが、既にホーム側にはそれなりに観客が入っている。 ジヤトコサポーターが発表された先発選手の名前を一人一人コールする。 選手入場時にフェアプレー旗を持つ小学生が練習する様子を眺めたりしているうちにキックオフ時間が近づく。
先発メンバーとフォーメーションは次の通り。 <ジヤトコ> −−−−−井上−−−−関根−−−−− −−−−−−−−平塚−−−−−−−− −河合−−−−−−−−−−−−本田− −−−−−葛野−−−−石川−−−−− −−−堂森−−−繁田−−−小田切−− −−−−−−−−大石−−−−−−−−
<アイン食品> −−−−−檜山−−−−西村−−−−− −−長篠−−−−−−−−−−嶋田−− −−−−−佐藤−−−−本田−−−−− −−濱中−−下柳−−田代−−安東−− −−−−−−−−辻本−−−−−−−− アインの下柳のメンバー表示がなぜか「シモヤナギ」とカタカナ表記だった。
前半はアインが押し気味に試合を進める。ジヤトコのプレスがルーズなこともあって、中盤はアインが完全に支配。初め3バックだったジヤトコだが、アインに押仕込まれているからか、20分過ぎ位から葛野が最終ラインに下がって4バックに。 左サイドの堂森も全く攻め上がることが出来ない。そればかりかクリアすべきボールを緩慢な動きで後ろにそらしてしまうようなミスも犯してしまう。 先勝していることによる余裕が悪い方に出てしまっているのか、ジヤトコのイレブンには勝とうという意志が見えない。反対に後が無いアインは出足が早く、セカンドボールもほとんど拾っている。また、FW檜山がポストとして効果的に機能し、攻撃も思惑通りに組み立てが出来ていた。
前半31分、アイン西村のミドルシュートはバーを直撃、ジヤトコDFはCKへ逃げる。左CKが二回続いた後、さらに左ライン際からアインのロングスロー。これをジヤトコDFがクリアして再度得た左CKが、オウンゴール気味にゴール左に決まり、アインが先制。これで第1戦と合わせ1-1のタイとなる。 点を取られたことで目が覚めたのか、この後ジヤトコが攻勢をかけるが、前半は0-1で折り返す。
後半開始早々(4分)、左PA外にジヤトコGK大石が引っ張り出され、GKのいなくなった空間にクロスが上げられるが、残っていた堂森がなんとかクリア。 後半18分になってようやく堂森がこの試合初めてのオーバーラップを見せる。これはCKに結びついたが得点は出来ず。 後半10分頃から30分頃にかけてジヤトコはペースを取り戻し、アイン陣内に攻め込んでCKを何本か得るものの得点することは出来ずに、逆にアインの鋭いカウンターの餌食となり、しばしばピンチを招く。 そして後半34分。ジヤトコのCKの後、アインのカウンターが炸裂。左サイドを駆け上がった選手はGK大石を引きつけながら、右サイドの西村にラストパス。西村は落ち着いて無人のゴールへ流し込んだ。これで二試合トータル1-2。アインの逆転である。
残り時間は10分ちょっと。ジヤトコは崖ぷちに立たされた。 しかし、直後の後半36分、右サイドバック小田切がドリブル突破。何とPA内まで自分で持ち込むと、アインDFがたまらずファウル。起死回生のPKを得る。 PKを河合が落ち着いて決め、二試合トータル2-2。
残り時間ジヤトコは攻めたが、得点できずタイムアップ。決着はPK戦へとゆだねられた。
PK戦の結果(アイン食品先攻) (アイン食品) 本田○ 下柳× 佐藤○ 小?× ― (ジヤトコ) 河合○ 平塚○ 堂森○ 石川○ ―
ジヤトコGK大石が二本止め、ジヤトコは全員成功。 結局PK戦4-2でジヤトコが勝利を納め、JFL残留を決めた。 結果オーライと言えばそれまでだが、今日の試合内容は今季のジヤトコの不振を象徴するようなものだった。プロ契約選手がほとんどのチームが、3交代勤務をこなしている選手で構成された社会人チーム、それも今季大阪府リーグから昇格したばかりのチームに敗北するようでは本当に情けないし、来季も入替戦にまわってしまう可能性だって高いだろう。
ジヤトコ 1(4PK2)2 アイン食品
試合後、スタジアムを出たところで、Honda FCの安間監督と遭遇。何の面識も無いが、同い年なので親近感を感じる。 帰りは運良く、ちょうどバス停に来ていたバスに乗り込み沼津駅まで戻ることが出来た。運賃は駅北口までなら350円、南口まで行くと380円だった。
2002年12月23日(月) |
Jユース杯決勝トーナメント2回戦 清水ユース−市原ユース (川越) |
静岡の実家を9時に出て新幹線で東京へ。中央線快速・山手線と乗り継いで、高田馬場から西武線の特急小江戸に乗った。 池袋から東武東上線の急行に乗った方が川越には早く着くことは、事前に分かってはいたが、行きと帰りとでルートを変えてみようという趣旨である。
本川越駅12時10分着。陸上競技場まではここから、東武バス。ただ、この時間は運動公園までの直通がないことは分かっていたので、途中から歩きになる。駅前のバス停で時刻を確かめると、まだかなり時間がある。事前にグリーンパーク行きのバスでも終点から徒歩20分ほどで行くことが出来るという情報を某掲示板で読んだため、念の為そちらの時刻を見てみると、数分後にすぐ来ることが判明。こうしてグリーンパーク行きの西武バスに乗り込んだのだが、今思えば、これが大失敗の元だった。
バスは20分程走って終点のグリーンパークという名の団地に到着。 さて歩こう、とするが案内標識なども全く無く、競技場がどちらの方向にあるのか全く見当がつかない。仕方ないので北と思われる方向へ路地を歩き出す。やがて片側一車線で両側に歩道のある、ちょっと広い道に出た。少し先に循環バスの停留所があり、次の停留所が「運動公園前」であることが分かり一安心。その方向へさらに歩くと、運動公園までの距離を示す標識も現れた。 やがて、遠方にスタジアムが姿を現した。太鼓の音と浦和コールが聞こえた。駐車場があったので運動公園の駐車場だと勘違いした私は、そこを横切り競技場の方向へ歩いて行った。が、駐車場の先は何と墓地。霊園の駐車場だったのだ。そのまま競技場まで行けないかと思い進みつづけたが、川があり行き止まりで、来た道を引き返す。 結局、声援が聞こえながらも川に沿ってぐるっと回るはめになり、バス停からおよそ30分歩いて運動公園の入り口に到着。埼玉医大医療センターが思ったよりも近くに見える地点だった。車で来ることを前提に作られた(公共交通で来ることが想定されていない)典型的な地方(川越だと郊外か?)の競技場だ。敷地も広いので、公園の入り口から競技場までも結構な距離。ちょうど第一試合のFマリノスユース対レッズユースの試合が終わったところらしく、地元レッズサポーターらしき人々がちらほらと出てくる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Jユースカップは、予選リーグはもちろん、決勝トーナメントも入場無料。それに加え、入場時にプログラムまで無料進呈と大サービスだった。
アップをしている選手達の中に杉山浩太の姿が。今日は出場するのだろうか? が、発表されたスタメンにもサブにもその名は無かった。
両チームのスタメンは次の通り。 <清水ユース> −−−−阿部−−−−仁科−−−− −鈴木慎−−−−−−−−杉山拓− −−−−大瀧−−−−枝村−−−− −森安−−高山−−渡辺−−天野− −−−−−−−海人−−−−−−−
<市原ユース> −−−−向後−−−−首藤−−−− −−小西−−−−−−−−半田−− −−−−八角−−−−工藤−−−− −生魚−−秋葉−−船中−−林−− −−−−−−−塚原−−−−−−− 清水は浩太のポジションに代わって大瀧が入り、その大瀧がいつもいる左サイドには鈴木慎司が入った。
清水ユースは試合開始から慎重というよりもやや受身気味に感じられる。立ち上がりから市原がペースを握る。 13分、仁科がドリブル突破でペナルティーエリアへ進入するが、市原GKが果敢に飛び出て止められる。そしてそこから市原のカウンターが炸裂。これには海人が体を張ってピンチを防ぐ。 が、ホッとしたのもつかの間。高山のパスがカットされ、市原ボールに。ボールを奪った市原選手(首藤?)がヘッドで放ったシュートは何とか海人が弾くが、こぼれ球は市原FW向後の前へ転がる。さすがの海人もこれには為す術無く、市原先制。
これで攻めに出なくてはならなくなった清水。のはずだが、依然として消極的な試合展開が続く。清水の初シュートは22分にようやく大滝が放つも枠上に外れる。
35分、ペナルティーエリア右前で清水DFがハンドを取られ市原のFK。これは壁に当たりCKへ。 前半はこのまま0-1で終了。清水のシュート数4本に対して市原は倍の8本。(手元集計)
ハーフタイム、缶飲料を買おうとしたが、自動販売機は使用中止にされている。どうやら売店で買えと言うことらしい。ユースの試合に売店が空いているのも驚きだが、特に買いたいものも無く、一旦外に出て公園入り口に設置されていた自販機で缶コーヒーを買う。競技場に戻るともう選手がピッチに出てきていた。
後半の清水は相変わらずのペース。ボールキープ率は高く、ボールは回すことが出来るものの、得点の匂いが全くしない。時折、枝村が個人技で突破を見せるが組織としての連動が無い。 後半33分杉山拓、鈴木慎に代え岡村と上埜を投入するも、悪いリズムは変わらない。 そして42分。清水が大チャンスを逃すとクリアボールから市原のカウンターがまた炸裂。1点目と同じようなシチュエーションで、一旦は相手シュートを海人が防ぐもこぼれ球を再び向後に決められ万事休す。 結局らしいところを見せられないまま、2002年度の清水ユースは終わりを告げた。
トップチームに昇格する杉山浩太以外の三年生はこれでオレンジのユニフォームとはお別れ。選手達の目には涙が見えた。 報道によると高山は筑波大、仁科は国士大、天野が中央大へ進むらしい。頑張ってポジションを取って、早く西が丘で元気な姿を見せて欲しい。
清水ユース 0-2 市原ユース −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 試合後、公園入り口のバス停にはバスが待機していたが、時刻表を見ると発車は40分後。仕方なく公園行きとの分岐点となっている隣のバス停まで5分ほど歩く。程なくバスがやって来たが、Jユースの観客で満員となる。次の停留所は埼玉医大で病院帰りの人々で車内は超満員となった。 東武の川越駅(西武の駅とは違う所にある)まではおよそ30分。ちょうど池袋行きの急行が行ってしまったところだったので、10分待って急行に乗り込む。池袋まで30分で思ったより近い。途中成増だったかですぐ前の席が空き、座ることが出来たのはラッキーだった。
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