思うこと
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2003年11月09日(日) |
ポカリスエットとアクエリアスしかない自販機 |
自販機でスポーツドリンクを買おうとした。定番のポカリスエットとアクエリアス、それに申し訳程度にダカラが売られているだけ。どれも飽きている。でも喉が渇いている。どうしよう・・・。
何のことはない。選挙の話である。
小選挙区制は本当につまらない。 個人候補者選挙は自民・民主・共産の各候補者計3名のみ。 事実上、自民・民主の一騎討ち同然で、イエスかノーを聞かれているに過ぎないからつまらない。まさに、定番のポカリスエットとアクエリアス、それに申し訳程度にダカラが売られているだけの自販機と同じである。俺は「MIU」を飲みたいんだ!と思っても、嫌でもこの3つの中から選ばなければならない。そんな感じである。
比例代表選もつまらない。選択肢が6つしかない。(自民・民主・公明・共産・保守新・社民)これは「政党助成金」制度のせいだ。 これは税金を使って各政党に助成金を支払うという制度である。政治団体のために税金が使われるということそれ自体が問題なのだが、さらに問題なのは、「助成金は議席に応じて支払われ、前回比例代表選挙の得票率が2パーセント以下であった政党は助成金の支払の対象としない」(注1)という制度になっていることである。そのため弱小政党完全無視。。。というか、事実上、弱小政党を国政から排除するための制度となっている。まさに自民党議員が、自民党のために作ったような制度である。
この、政党助成金制度が導入される前の選挙は本当に面白かった。中には、これと政治とどこが関係あるの?と問いただしたくなるような「UFO党」(注2)とか、「真理党」(注3)とか、ふざけたものもあったにせよ、総じて、たくさんの政党があれば、選択肢が広がり、より自分にあった主義主張を持つ政党があるのだから、(注4)既存政党の中にひとつも支持したい政党がない俺にとっては好都合だったのだが。
あと今回、新聞に各候補者と政党の政見をまとめた新聞がウチに届かなかったな。最高裁国民審査(注5)についても然り。ああいう判断材料はちゃんと届けて欲しいと思った。
(注1)「議席に応じて」ではなく「得票率に応じて」だったかもしれない。間違っていたら御免。 (注2)要するに、「今、地球人は宇宙の中で孤立して、鎖国状態にあります。地球は「開星」すべきです」という政見内容。 (注3)かのオウム真理教の麻原彰晃(勿論、サリン事件を起こす前)が党首となった政党。選挙では当然惨敗。直後に党そのものが解散。(笑) (注4)他に、有名なところでは、ひとつの政策に焦点を絞った「税金党」「福祉党」「スポーツ平和党」などというものもあった。 (注5)前回は、ウチに届いた、各裁判官の経歴を書いたものを見て、「比例代表一票の格差があっても合憲」という判決をしている裁判官に軒並み×印をつけた。
2003年11月01日(土) |
尊皇攘夷とイラクの未来 |
イラクで米軍だけでなく国連、果ては国際赤十字・赤新月社の事務所が、一部の過激派の攻撃の対象となったという記事を読んだ。外国人とみると、誰彼構わず攻撃の対象とするその風潮・・・何かに似ている・・・。そう、幕末期の日本で吹き荒れた「尊王攘夷」の風。 当時の日本と現在のイラクの間に二つの共通点が浮かび上がってくる。 第一に、誇り高い民族であるということ。第二に、外国の軍隊により、圧倒的なテクノロジーの差を見せつけられ、その自尊心が揺らいでいること。 その結果として、一部の過激な保守派が、「諸悪の根源は外国人だ。外国人さえいなくなれば、もとの、(少々窮屈だが、安定していた)世界に戻るだろう。」と考えて実力でテロに出ている。ここまでが「攘夷」。 しかし、一度威信を失った徳川幕府が、結局政権を手放さざるを得なかったように、易々と米軍に首都を占領されてしまったフセインが、仮に生きていたとしても、もはや2度と政権に返り咲くことは不可能だろう。たとえ米軍の気が変わって、米軍自ら、フセインを大統領府に呼び戻したとしてもである。 さて、外国人に口を挟まれるのは死んでも嫌!という自尊心と、現に求心力を失って崩壊しつつある(または崩壊してしまった)旧来の政権。日本では、このとき「尊皇」が興った。千数百年の伝統を持ちつつも、永らく政治の世界から遠ざかって、宗教的権威で命脈を永らえてきた皇室。これと同様の役割を果たすものは現在のイラクには存在するのだろうか? 存在はする。それはイスラムである。皇帝や王様が存在しない(過去にはいたこともある)イラクでは、ほかに考えられない。恐らく米国が最も望んでいない結末であろうが、最終的に、少し前の「ホメイニ師」のような、イスラムの指導者が、新しい支配者となる可能性が最も高いだろう。しかし、イラクでは、多数派宗派の違いがあるため、全ての国民を統合するのは難しいかもしれない・・・。
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