思うこと
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アフガニスタンの国民が、米国の報復攻撃の予告を受けて、難民化し、悲惨になっている。 テレビや新聞で報道される、かの国の国民一人一人は本当に気の毒だ。 愚かなリーダーに率いられた国の国民は、酷い目に遭うのだということを思い知らされる。 日本も数十年前に一度敗戦という惨めな結末を迎えているだけに、他人事ではない。 二度と「愚かな指導者」が選び出されないように、我々日本国民はしっかりしなければと思った。
ここ2年くらいの間にすっかり定着した感のある「Iモード」 でも俺は今のところ持つつもりは、ない。 今でさえ留守電ひとつ聞くのに、てこずっているのに、さらにiモードなんて操作を覚えるのが面倒臭そうだから。携帯は待ち合わせ用、もしくは急ぎの連絡用ツールとして特化した使い方をしている。 この考えってオヤジ臭いのかもしれない。 でも面倒なものは面倒。しかも、あの小さい画面、見ているだけで目が疲れるんだよね。
今年も「北の国」では「記録的な大洪水」で緊急食糧援助が必要とのことだ。 同じように台風に見舞われても、隣接する「南の国」や旧満州で、「緊急食糧援助が必要です」とかいった話は聞かないからねえ、洪水と飢饉は、一見自然現象のようにみんな思っているけど、俺が思うに完全に人災だね。 軍事にカネと回し過ぎて治水がおろそかにされていたのと、無理な開墾もしくは燃料として、禿山を増やしてしまったツケが回っているんだと思う。
2001年09月17日(月) |
今回のテロ事件について |
今回の事件は、異なる価値観を持った文明間の衝突、だと思う。 すなわち、「近代民主主義社会という価値観を持った文明」に対して、「イスラム原理主義社会」という文明が戦いを挑んだ訳だと俺は解釈している。
価値観が違うのだから、「近代民主主義社会」で生まれ、それが常識だと思って暮らしている人々(つまり、我々)の「常識」で、彼等の意思は分からない。そこで、 「イスラム原理主義」の価値観とはどういうものかと言うと、、、
簡単なイスラム教の教義
1、唯一神アラーへの信仰。
これくらいは誰でも知ってると思うが、これが大事。 イスラム教は一神教だということだ。だから、ほかの神の存在を認めない。 ほかの神の存在を認めないということは、ほかの宗教を信仰している人、、、つまり、異文化と、それに伴う異なる価値観を認めないということである。
一神教というのは、原理主義的になると恐ろしい力を発揮するものである。 歴史的に見ても、十字軍(キリスト教)、神風特攻隊(国家神道・・・国家神道は一神教に近い。)、最近の北朝鮮(金日成・金正日への個人崇拝という点で、これも一神教に近い)などは、いずれも個人が、命を投げ出して戦う点に共通性がある。これは、それぞれの教義で、「命を投げ出して戦ったものは、必ず死後、良い報いがある」と、保障されているからである。
今回の事件では、ハイジャック犯人は、自らが乗っ取った飛行機を、ビル(注1)に激突させるという行動をとった。まさに、「神風特攻隊」そのものではないか。
(注1)ただのビルではなく、「自由民主主義社会」という価値観を共有する「部族(注2)」の象徴。
(注2)「部族」という言葉の、ここの文章の中での定義だけど、 「同じ価値観を共有する者」です。 今回については、「自由・民主を理念とする諸国家」・・・近代市民革命を経験した欧州諸国および、その「近代市民革命」の結果としての政治・社会体制に賛同するという価値観をもつ、世界の多くの国々・・・と、「イスラムの教えを厳格に守り、教えのままに皆が生きることを理想とする(注3)」社会を目指す原理主義団体という構図。
(注3)これは、こう言うと平板だが、具体例を出すと、「欧州近代市民革命の結果としての現代民主主義社会」とは違う価値観であることが分かる。
例えば、「刑罰はイスラム法に則る。従って、盗みを犯した者はその手首を切り落とされる刑に処される」とか、「女性は夫の為に家事労働に専念しなければならず、社会に出て働いてはならない」とかね。ほかには、「民衆を惑わず偶像は破壊されなければならない」(注4)とか。
(注4)我々の価値観とは違い、彼等には、イスラム以前の歴史に価値を認めていないので、そもそもそれらに対し「文化財」という認識を持っていないどころか、「下手すると、唯一の正しい神ではなく偶像を拝み出す奴が出てくるとも限らないし、「イスラム以外にこんな素晴らしいものを作れる宗教があったのか」と、余計なことを考える奴が出てくるとも限らないから、そんな厄介物は消してしまえ。」ということなんだろうね。
2001年09月12日(水) |
9.11テロ事件速報 |
寝る直前、たまたまNHKの10時のニュースをつけていたら、 「本来は台風情報についてお伝えするところですが、たった今速報が入りましたので」とアナウンサーが言って、中継画面が写された。本当、ハリウッド映画を見ているような感じだった。2機目の飛行機が衝突した瞬間もテレビで見ていたわけなんだけど、ビル本体に目がいっていた為に、最初は単にビル内部が爆発しただけだと思いました。しばらくしてから、「ただいま2機目の飛行機が・・・」とアナウンスされて、その瞬間の映像が再放送されて、初めて画面の右側から飛んでくる機影に気が付いた。「テロ」という言葉を聞いたのは今日の朝刊がはじめてだったけど、2機目の飛行機が衝突した時点で、これは「事故」じゃないな、意図的なものだな、と感じました。10時半少し前くらいにテレビを消して寝たので、直撃を受けた貿易センタービルが崩落したり、国防総省にも飛行機が墜ちたのを知ったのは翌日である今日。
今日のニュースでは、在日米軍施設や中央官庁などもテロ事件の標的になるのではないかとの懸念が伝えられているが、これは何もないと俺は断言できる。 今回のテロの場合、目標となっているのは、「アメリカの象徴」であるので、「象徴」性のない、単なる米軍基地を攻撃するわけがない。 国防総省の建物に飛行機が突っ込んだのも、そのことによって、アメリカのプライドがズタズタにされることを狙ったものであって、軍事的効果を狙ったものではない。 正面から戦争したって100パーセント勝ち目がないことを分かっているからこそ「テロ」という手段を選んだ筈。
なので、もしまだ攻撃の余力があると仮定したら、「自由の女神像」が狙われる可能性の方がはるかに高いね。
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