Deckard's Movie Diary index|past|will
おそるおそるリュック・ベッソン制作の『ヤマカシ』です。やっぱり「イタタタタタ!」な映画でした。だったら観にいくなよ!って言われそうですが、映画としてイタくても仕事的に観といた方が良さそうだったので・・・♪〜( ̄ε ̄;)。まぁ、ベッソン制作映画は、だいたい映画的にはイタいのですが、発想はちょっと面白いんですよ。その辺りに惹かれるちゃうんですけどね。でも、もう少しキチンと脚本を練ればいいと思うんだけど、どうもベッソン自身がフランスの観客を馬鹿にしているようなカンジがして、しょうがないんですけど・・・・。なんとも薄っぺらい映画でした。
『ブリジット・ジョーンズの日記』。まず映画館に入って「男(観客)少ねぇ・・・・」、で、観終わって「別に見なくていいもん、見ちゃったよぉ(笑)」。前半は「なんだかムカつく女だなぁ・・・ただのアホじゃん!」と思っておりました。で、レニーの熱演(かなりキてます。)のおかげでもあるのですが、だんだんそのアホさ加減が微笑ましく見えてきて、ラストでは「まぁ、良かったじゃん!」ってなカンジですか。欲を言えばコリン・ファース演じるマークが、もう少し変な奴だったら良かったのになぁ・・・・。そうすれば「だて食う虫も好き好き」ってコトになったんですけどねぇ。どちらにせよ、レニーに比べるとコリンにしろ、ヒュー・グラントにしろ、ちょっとキャラが弱いですね。でも、そうなると「ブリジット・ジョーンズと仲間たち」になっちゃうのかな(笑)。
明日提出の企画をほっぽり出して、『ファイナル・ファンタジー』を観にいってしまいました。スクウエアは、ウチの会社と全く関係ないワケじゃないので、まぁ、いいでしょう^^; ・・・・・だ、け、ど、参っちゃたなぁ・・・・。この映画はどう評したらいいんでしょうか?公共広告機構のTVCMによると人間の身体の70%は水分だそうでですが、この映画に登場するCG人間は水分が10%位のカンジなんですよねぇ・・・・。なんだか砂漠人間みたいな人達なんです。この水分10%人間を受け入れることが出来るかどうかで、この映画に入れるかどうかが決まるんでしょうねぇ。オレはペケでした。まぁ、受け入れることが出来たとしても、ストーリーは、どうしようもなく手垢がついてるし・・・・。結局、CG技術者だけが観ればいいんじゃないですか!でも、こういう壮大な無駄が時として、大きな技術の進歩を生んだりするから、それに期待しよう!
今週はメチャクチャ忙しかったです。久々に寝ないで仕事してました(爆)。若い時は3日間で睡眠2時間とか、ひと月で自宅に帰ったのが3日とか、彼女とのデートが夜中の2時からとか、トンでもない生活でしたけど、さすがに最近はそういうコトはなくなりました。まぁ、そんな生活でしたけど、やっぱり好きなんですねぇ。自分の仕事が!っつーか、好きじゃなければ続かない仕事なんでしょう。昔から横文字商売ってことで、お洒落なモノと勘違いして業界に入ってくる輩が多いのですが、すぐ辞めてしまいますねぇ(苦笑)。困ったもんですなぁ〜。まぁ、そんなワケでビデオ録りしていた「ファイティング・ガール」最終回。今期、最後まで観ていた唯一のドラマです。まぁ、ご都合主義的なところも多分にありますが、大変良く出来ていました。たぶんユン・ソナ演じる韓国人は、韓国の人から見たら憤慨ものなんでしょうが、日本代表・深田恭子との温度差はなかなか面白かったです。ストレートな青春モノとして、久々のヒットでした。ただ、ラストが当たり前過ぎるんですよねぇ・・・。チャンチャン!ってカンジで・・・。どうせ、大して視聴率は良くなかったんだから、もっとガーン!っとヤっちゃえばいいのに!
本日は、よくお邪魔している映画サイトのオフ会でした。待ちに待ってたオフ会だったのですが、『とにかく濃い人達だから・・・』という噂も聞いていたので、ちょっと不安でもありました。小生は映画を観続けてきたワケではないし、どちらかというと『映画を観ているだけで満足するタイプ』で、誰が出ていたとか、原作はどうだとか、この映画にはこういう背景があったとか、また、わからないシークエンス等を後から調べる事とかも全くしないし、自分にとって、そういうコトはどうでもいいことなのです。以前、某サイトの書き込みで、「○○監督は死にそうになりながら、映画を作った!だからそこに込められた思いは素晴らしい・・・」みたいなコトが書かれていたのですが、小生は、映画にとってそんなことは何の関係もない!と思っています。自分か劇場で、その映画を観て、感じたコトが全てです。だから極論を言えば10歳の子供が作ろうと、殺人犯が作ろうと関係ありません。面白いか詰まらないかは自分が決める事です。・・・・なんだか話しが脱線してしまいました。♪〜( ̄ε ̄;) オフ会はそんな小生の不安が如何にくだらなかったかを思い知らされるほどの素晴らしいものでした。総勢20名(男12名、女8名)。いやぁ、ホントに皆さん熱い熱い!でも、優しいんですよ。誰に対しても!これは素晴らしいです。下は16歳から上は小生で( ̄▽ ̄;)最年長47歳。結局朝の7時までオールで語っちゃったらしいです。小生は午前3時ころウドンを食べようとしたら、スピナーで連れてかれちゃいました!(謎爆) 皆様、これからも宜しくお願いします。m(_ _)m
『秘密の花園』『アドレナリンドライブ』の矢口史靖最新作『ウォーターボーイズ』。早くから評判の高かった映画で、矢口監督の出世作になる可能性が大きい作品です。オレとしては、同じようなベリー・スペシャル・ステレオ・タイプ・青春ムービー『チアーズ』よりもかなり良かったです。ハッキリ言って『ウォーターボーイズ』の方が完成度も低く、隙だらけなのですが、ベルトコンベアに乗って出てきたような『チアーズ』よりも魅力的でした。それはやはり作家性が感じられるか否かだと思うのです。『ウォーターボーイズ』には寒くなるようなシーンや、目に余る演技の幼さもありますが、この映画には矢口監督ならではの個性がハッキリ映し出され、その個性が映画全体に水しぶきが飛び散るようなキラキラした輝きを与えています。ただ、もっと撮影や美術にお金(時間)をかける事も考えた方がいいでしょう。これからは、それくらいの主張はして欲しいものです。
『ブリキの太鼓』で世界中をアっと言わせたフォルカー・シュレンドルフの新作『魔王』。主演はジョン・マルコヴィッチ。期待するでしょ。これは困った映画でした。簡単に言ってしまえば、子供好きのオッサンの映画にしかなっていません。身も蓋もない言い方ですねぇ(笑)。なんだか焦点がボケてます。どこが?何が?魔王なんでしょうか?無駄なシーンが多く、必要なシーンが少ない、またはアッサリしすぎているカンジです。描きたかったコトはわかります。だから余計にもったいなくて・・・、原作の方が圧倒的に面白いかもしれません。
昨夜遅くアメリカに同時多発テロ事件が起こりました。ニューヨークの貿易センタービルとワシントンのペンタゴンにハイジャックされた旅客機が突入して、貿易センタービルは2棟とも崩壊。多数の死傷者が出ました。どんな理由があるにせよ、許されない行為です。多くの人を救ってきた『宗教』かもしれませんが、今回の無差別テロは「宗教は悪魔だ!」という思いをさらに強くしました。
予告編を観て、「あ、好きかも・・・」と感じた韓国映画『イルマーレ』を観に行きました。これは良かったですねぇ。好きです!なんだか素直な大林宣彦って雰囲気でしょうか。郵便ポストの向こうとこっちで2年の誤差が生じる物語。この「たった2年のズレ」ってのが、かなり面白いんです。微妙にスレ違ったりして・・・。脚本も良く出来ています。ただラストはどうなんでしょう?あれでヒロインのウンジュは信じるコトが出来るのでしょうか?なんだか上手く作りすぎているような気がしました。もうちょっと切ない方が好みだなぁ・・・・。ところで、ヒロインを演じるチョン・ジヒョンは、一体何頭身なんでしょうか? 以下は独り言・・・・オレだったら絶対ギャンブルします!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でしょ!やっぱり!
春に見逃していた行定勲監督の『ひまわり』をレイト・ショーで観賞。行定勲は岩井俊二の助監督をしていた人で、この秋には『贅沢な骨』『GO』と2本の新作が控えています。長編3作目の「ひまわり」は予告編がけっこうイイ感じで、ジワっとしそうじゃん!なんて思ってました。主人公(袴田吉彦)はニュースを見ていると小学校の同級生(麻生久美子)が事故で亡くなったを知る。昔の同級生と一緒に彼女の葬式に参列する事になって、小学校時代の思い出から初恋の記憶、そして現在の彼女の謎・・・・いろんな事が交錯して・・・・。大林+岩井って感じのストーリーです。結果はちょっと欲張り過ぎでした。もっと完結に焦点を絞った方がいいです。全体に散漫になってしまいました。無駄なギャグが多いし、葬式で不謹慎な行為もちょっとイヤだったなぁ・・・・。なんだかギクシャクした出来上がりでした。まぁ、いい所もあるので、秋の2本に期待します。
ちょっと忙しくなって来たので、これからコマ目に時間を見つけないといけません。とりあえず『ロンドン・ドッグス』です。この映画は困ってしまいました。前半はけっこう好きなんですよ。マヌケだし、愛すべきオバカ野郎がたくさん出てくるし、ちぐはぐさが笑えます。でも後半はちょっといただけませんでした。お馬鹿でオトボケなクライム・ムービーだと思っていたのに、いきなりリアルに描かれても・・・・困ってしまいますよ!みんなでアハハって笑って面白がっていたのに、いきなりマジになってる奴がいた!みたいな・・・。ちょっと後味悪かったです。ジュード・ロウよりも『トレイン・スポッティング』のシック・ボーイことジョニー・リー・ミラーの主演です。まさにシック・ボーイ野郎でした!
恵比寿の「スターライト・シネマ・フェスティバル」の最終日です。上映映画は小津安二郎の『浮草物語』。戦後リメイクされた『浮草』の元映画になります。1934年制作のサイレント映画なので、弁士と生演奏がSETされていました。弁士&生演奏つきの映画なんて初めて観たので、最初ちょっと戸惑いましたが、途中からはキチっと楽しむ事が出来ました。さすがに小津映画だけあって良く出来ていましたが、いかんせん古いですからねぇ・・・。まぁ、夏の夜の粋な催し物ってコトで!
デッカード
|HomePage
|