気ままな日記
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安野光雅著「旅の絵本」をながめる。 描かれているのは淡々と続く人々の暮らし、日常。 文字の書かれていない絵本は、ながめるというのがふさわしい。 町や村のどんな片隅にも、人はそれぞれの持ち場をもって暮らし、その日1日を終える。特別なものも、人もいない。とりたてて語ることもない。 あたりまえに過ごせることのありがたみと、人はひとりで存在しないというあたたかみが伝わってくる。
花粉の舞いがここ数日増したようで、目をかきむしる日々。 4年前に花粉症デビューして以来発病していなかったのに、今年は特別のようだ。 目の玉を取り出して、水道水でジャージャー洗い流したいような痒み、このままでは、涙腺を掻きつぶしかねないと思い、眼科へ。 目と鼻の症状は「セット」でくるらしく、くしゃみ鼻水マスク姿の人々で、待合室は座る場所もないほどの大盛況。 親子全員でマスクという方たちも……。 帰りがけに「花粉症について」というパンフレットをもらった。 これ以上症状を悪化させないためにという欄に「節酒禁煙」と書かれていた。お酒によって血管が拡張されて鼻づまりがひどくなるのだそうだ。 煙草はもともと吸わないけれど、今日は久しぶりに友達と飲み会。 禁酒と書いてないから、まあいいか。。。
もうすぐ新年度。 人事異動の季節。 去って欲しい人は居残り(これはお互い様ね、きっと)、名残惜しい人は、去ってゆくという不条理な法則の成り立つ季節―。
来年度からは、勤務時間が15分延びるらしい。 変な話、これまで通勤定期を使って出張しても、それとは別に、出張手当が支払われていたのだが、その制度も4月からなくなるらしい。(まあ当然といえば当然かも)。 せっぱつまった危機感もなく、大きな組織に安住していることの当たり前さに慣れてくると、身動きのできない拘束感が、妙に窮屈に感じられることがある。
2005年03月07日(月) |
うがった見方ですが…… |
有隣堂へ行く。 皇太子が先日、テレビでしみじみと読み上げられたドロシー・ロー・ノルトという方の本が、平積みにされていた。 あれ以来彼女の本の売れ行きがぐんと増したのだそうだ。 わたしは、中に書かれている「教え」をとても守れそうにないので、このテの育児書を今だかつて読んだことがなかった。 『子供が育つ魔法の言葉 』―。立ち読みがてらページをめくる。心と耳の痛い言葉がたくさん書かれている。わかっちゃいるけど、なかなかそうはいかないもんなのよね、と心の中で言い訳。 この本をこぞって買いに走った人々も、今頃ため息ついていないかしら。 それにしても、今回の、この詩の朗読によって、国民の関心がいっきに、皇室内のお家騒動からそらされたような気がする。いろんな邪推や中傷が感動のベールに包まれたような……。 マスコミの影響力恐るべし。
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