a・phá・si・ac ...かな

 

 

さがしにいこう - 2002年07月23日(火)

あたたかいことばをかけたいのに

あたたかいことばがうかんでこない

さがしてもさがしてもさがしても

どこにいっちゃったのかな




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夕凪いで - 2002年07月18日(木)

仕事を早めに切り上げて 部屋に戻る


玄関のドアを開け放して 部屋に風を通す

ほの明るい 少し頼り無くなりつつある

外の光りを集めて 読みかけの本を広げる

ふと顔をあげれば 太陽は沈み その僅かな
名残りだけが 手許を 照らしていることに
濃い自分の影が消えたことで ようやく気付く



なずみゆく夏の夕暮れ

じっと佇んでいると微かにそよぐ夕凪
流れるピアノの旋律に混ざって聞こえる
車の音 雑踏 笑い声 救急車のサイレン

遠く近く 繰り返す波のように


そして あたしは 仰向けになって目を閉じる

沈み行く意識の中で 


ほんの 少し

何ものでも無いあたしになって

感じる 幸せ





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人に優しく - 2002年07月16日(火)

人に

優しく

優しく

優しく

優しく

優しく

したら



本当に優しくなれるかな






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初体験 - 2002年07月12日(金)

生まれて初めて全身マッサージというのをやってもらった

60分で日本円にして2000円くらいで 日本と比べるとすごく安いらしいのだが でもお昼ご飯が200円足らずのこの国で その10倍は比率としてはどうなんだろう

向こうのマッサージ屋さんの門構えは スモークガラスに妖しげな日本語で ボディーマッサジとか書いてあって 何とも胡散臭い

恐る恐る扉を開けると 水っぽい推定40過ぎのおばさんが これまた水っぽい開襟シャツの舐めるような視線を投げつけるおじさんとカウンター越しにさっと身を離した

マッサージをしたいと言うと 全身だと値段はこれだけだと言われて それで構わないと答えると 上の階へ上がれと言われたので 階段を恐る恐る上がって行くと二階はほの暗くて誰も居ない様子

あろー というと奥からおばさん二人が出て来て まだもう一階上に上がれという

コンパネで区切られた薄暗い個室に簡易ベットが置いてあって そこに服を脱いで寝転がれと言われたので 素っ裸になると パンツははいてて良いと言うのだが 今日はのーぱんてぃーだと言うと せくしーやなーねーちゃん みたいなことを言って がははと笑われた

どこから来たのか と聞かれて 日本からだ と答えると こんな観光地でもない片田舎では珍しいね どこのホテルに泊まってるの と言うので 友人の○○コンドミニアムだ はーんここまではタクシーで来たのか? いいや歩いて来た えーーーここまで歩いてかっそらあっつかったやろ とびっくりして So far!とやたらめったら繰り返していたのが可笑しかった 

タクシーの乗り方わからないんだったら帰りは何ならタクシー呼んでおばちゃんが言うたろか と親切に申し出てくれたが 大丈夫こっちに来てから全然体を動かしてないので歩きたいのありがとう と丁重にお断りしたら ふんっと鼻を鳴らされた

こちらでは 何もしない時間というのが最高の贅沢なので わざわざ自分からそんなしんどいことするなんて あたしにゃわからん ってことなんだろう

で その友達ってのは男? と聞かれて そうだ と答えると ほぉー と意味ありげににやりと笑われて 中々わかってる遣り手のおばさんだなと思った

手足腰尻肩に頭まで 本当に全身揉んでくれて 気持ちが良くなってると 顎と頭のてっぺんを持たれて 口を閉じて といった瞬間


ごきっ


あまりの事に 大声で笑ってしまったが 心底びっくりした
脊椎の骨が こここっ と並びなおしたのが自分でわかるほどで 人間…というかあたしは本当に恐くなると笑ってしまうようで 止められずにいると 黙れ と言われて 今度は逆に


ごきっ

と捻られた 気持ち良いとかそういう話じゃなくて 何とも不思議な感触だったが これが後々飛行機の中で頭痛の元になって偉い目にあった くれぐれも海外旅行の際にマッサージするときは ダイビングと一緒で すぐに飛行機には乗ってはいけない


さてと 体も軽くなったし ご飯を食べに行こうと 商店街の大衆食堂を散策する

同伴者が どうしても粥が食いたいというので お粥をおいてある大衆食堂を探すが なかなか見つからないで 断念しかけていると あった! の声

向こうはいくつかの種類の屋台のようなものがあって それぞれ食べたいものをそこに行ってオーダーするのだが 日本で言う所の屋台村のような形態が一番近いのかな

で お粥を頼むと 何の粥だと聞かれて しゅりんぷ と答えたら ふぃっしゅ? のーふぃっしゅ!しゅりんぷ! と言うと どうも英語がよくわからないそのお粥ブースの夫妻は隣のブースのちょっと英語もちょっと日本語もわかるおじさんを呼んで 聞いてくれと頼んだ

もう一度 海老の粥が食いたいと言うと OKと答えて座ってろと言われたので 大人しく待ってると 食材を入れたボールと持って来て これか と言うので見てみると 鱈が入っていた  

のーふぃーーーーーっしゅ!!!


食材の入っている発泡スチロールをあけてどれやねん といわれて がさがさひっくり返して ようやく目的の海老を見つけた これこれ This One!

一応名誉の為に断っておくが 向こうでは単語で発言したほうが良く通じるのであって きちんとセンテンスにして過去完了なんか使っても は? という顔をされる上 発音が中華系なので 非常につまった英語になる あいかぁむひぁ じゃなくて あっかっひっ なので全くよくわからない 

マレーシアやシンガポールに於いてはNHK英会話入門なんて聞くだけ無駄なのである

暫くして 海老たっぷりの中華粥がようやくサーブされた あー美味しい!

先程のおっちゃんが 俺のおごりだ と自分とこの売り物の 鶏を蒸したのを持って来てくれた にこにこしながら見守られる中 にゅるりとした赤い身を うへっと思いつつ飲み込んで 美味しいと ひきつりながら笑ったら喜んでくれた

お粥は美味しいか と聞かれて これは躊躇無く思いっきりのとっておきの笑顔で美味しい!と答えると そうかそうかと 満足そうに頷いて


へび?



えーびっっ!






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ただいま そして 検証 - 2002年07月09日(火)

南の国から帰ってきたのに何故か日本のほうが暑くて
雨がたくさん降ってるね


去年と同じ顔で迎えてくれた彼は
去年より少し疲れた様子だった

あたしは と言えば
色んな事に少し気を遣い過ぎて疲れてしまった

去年は一人だったのに
今年は二人だったから     かな?

面白いのは
あたしも彼女も彼と寝た事があるってこと
あたしは彼女の彼に対する接し方をただただ観察して

少し 嫌気が差したのは
あたしの 余裕がないから   かな?

彼女が取ったスタンスを見てから
自分のとるスタンスを決める

彼女がそっちサイドに陣取るならば
あたしはこっちサイドに立とう

仲良しの彼女とは 今少し 歯車が合わなくて
そんな時期にすこぉし 一緒に居過ぎたね

帰って来てからは ちょっと 距離を取ろうね



ちょうど1年ぶりの空港の北ウィング
色んな事がまだ少しフラッシュバックする

去年に比べて
あたしはどう変わったんだろう

やっぱり 相も変わらず迷い惑っていて
去年より モノを考える事をやめてしまっている
去年より 人の言葉が耳に入らなくなっている
去年より 自分の言葉で気持ちを表さなくなっている

去年より 

去年より

他には



検証は

まだまだ続く




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