今週の朝ゴハンは 卵かけゴハン
レンジでゴハンをチン♪する間 生卵にダシ醤油を入れて カチャカチャ混ぜている
ゴハンをちょっとだけ 長い目にチン♪するのがコツ
卵とゴハンを混ぜた時 いい塩梅で半熟化する
小さい時は好き嫌い王で 生卵の白身とカラザがダメだった いつもお箸でつまんで捨てた
いつからか全然平気になったし カラザはともかく 白身は今じゃホントにおいしい
卵は絡み合う食品を マイルドにする力を持っている 殆どの食品が柔らかくなる
裏返せばその力は とてつもなく色があるという事だ
にも関わらずその色は 周りの食品にとって 有益な力となっている
卵の有り様には 人がなかなか行き着けない 一つの「極致」があるんじゃなかろうか
何もかもを染めてしまう色を持ちながら 何もかもを生かす色も併せ持ち 自己の確立と周囲への貢献という 難しい両立を卵は実現している
すぐに出る杭を打ち 誰彼かまわず足を引っ張る 「人」という生き物は
今日も極致の食べ物を 無関心に食べている
僕含む… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スタジオでちょっぴり不調 ま土曜日には回復するでしょう♪ 最近ズ太くなってるよーです(笑) 沢山見に来てもらいたいな〜♪
仮の姿は今週当番 いつもより一時間半早く起きる
当番は朝に表の掃除がある
街路樹は 今まさに落葉の時 今週は雨も降って 前の道路は枯葉の海
くりんくりん くりんくりん
レレレのおじさん掃く事延々
掃いた後から 枯葉の雨が間髪入れず降る
最初は腹も立つのだが そのうち行為に疑問を抱く自分が現れる
「こんなん何の為やねん」 「有機物やから放っといたらなくなるやん」
やがてそんな気持ちは失せて 今度は計画めいてくる
「明日は歩道をくりんくりんして」 「明後日は車道をくりんくりんだ」
毎日一時間半掃き続けても その計画は達成されない 落葉は全然容赦ない
当り前だ 街に植えられた樹木であれど 森羅万象の摂理は働いている
お坊さんはよく 境内をくりんくりんしている 諸行無常は身近な場所に こうして転がっているのだろう
延々と繰り返す
くりんくりん くりんくりん
週の中盤になって 苦行はある種の境地に至り 気がつくとくりんくりんのリズムに乗り 頭の中で歌っている
やっぱり歌うのか…
僕はそういう生き物なのだと すごく素直に思えてくる
くりんくりん くりんくりん
くりんくりん くりんくりん
返却日の迫ったビデオ ウルトラセブン新シリーズがあるにも関わらず 某国営放送を食い入るように見ていた
美空ひばりさんのリクエストアワー
僕にとって美空ひばりさんの唄は すこぶる近所にあった
母が大ファンで 女学校時代は僕の祖母と共に 映画館に通い詰めた人だった
おかげで母は家事の最中 越路吹雪さんのシャンソンと交互に 美空ひばりさんの唄をひっきりなしに歌っていた
いつだったか母の誕生日に 東京ドーム公演のビデオをプレゼントしたりした
多大に影響を受けた僕の手元には 美空ひばりさんのCDはあって然りで なんとなく元気のない時に フラッと思い出したように聞く事がある
「人生一路」の映像が流れ 美空ひばりさんの熱唱を見ていたら 涙がひっきりなしに出始めた
曲調やパフォーマンスを見ても 「人生一路」は元気の出る曲に違いない 聞く人に元気をうながす曲に違いない
なのにボロボロ泣けた
美空ひばりさんの 人生を音楽に賭けた生き様が どんどん心に流れ込んできて 勢い余って涙があふれた
これを「感動」というと正確じゃない気がする これを「スゴい」と片づけてはいけない気がする
天国でも歌っているに違いない女王と 生涯で出会えた事をまず感謝しよう
そして恐ろしく気高いところで 音を愛して召された美空ひばりさんに 1mmでも近づけたと死際に確信できるように
無心にやっていこう
2002年11月25日(月) |
そんなウマい話はない |
スタジオを終えて 少し店長さんと喋ってた
「最近変な金儲けのメールが来る」
僕も知っている
そこかしこの掲示板にも出て来ている 文章はあくまで普通なのだが そのサイトに飛ぶと「あらま」と思う
ひっかかる人は多い
今までの生き方では 先行きが変わらないと感じて 半ばワザとひっかかる人もいる
昔そんな世界に僕も ワザと片足を突っ込んだ事がある
失うものの多さにひるまない「思い込み」と 人でなしになる為に「装う優しさ」を 確立出来ない僕には無理だった
無理で良かった
肝に銘じておかなければならないのは 自分の将来あるかもしれない利益の前に 「勧誘者に利益が発生」している事実
思想信条モノで言うならば 自分が来世で極楽に行く為の徳を積む前に 「勧誘者の利己徳が積まれ」ている事実
要は勧誘者が現世で幸せを掴む為の 「枝葉」を捜しているに過ぎない
「枝葉」は「幹」を肥やす「道具」であり 枝葉は絶対幹にはなれない
その筋の成功者は すべからくパイオニアであり またパイオニアの近接者達のみだ
かつての友人で 自宅にまで来て両親をも巻き込み 一生懸命だった人がいた
彼は言った 「自分だけが幸せをつかむのではなく、 皆さんにも幸せになって頂きたいので」
この勘違いの度が過ぎてかつ そんな自己を至って普通に思い 自分への利益や徳を棚上げして 人の何かになろうとしていると思い込んだなら
人間は容易に原点に立ち返れなくなる
しかも 欲にまみれた自分をさらけ出した事で 原点に立ち返れる場所さえも失う
誰だって今を嫌になる 何かのきっかけで自暴自棄にだってなる 現在の心を埋めているパズルが 貧相に見えて捨てる事もあるし 衝撃的な出来事に パズルがバラバラこぼれる事もある
ぽっかり空いたそのスペースに 人の哀しみをさもいたわりながら 誰にでもある欲望をくすぐりながら 優しさを装った間違ったものがはめ込まれる
人間は賢いけれど脆弱な生き物だ
「そんなウマい話があるかいな!」 金持ちに程遠い自分に胸を張り そう言い合える人がいて幸せに思う
土曜日
朝がつらい 水曜のライブの翌日から 首痛が続いている 3日もすれば飛んでいくものが 今回はどうした事だ
首をかばうせいで 腰も具合が悪い 腰を境にして 上と下が分離している感じだ 不用意に曲げるのが怖い
寝転がっていていてもダメなので カー用品屋さんに行った オイルとバッテリーの交換をお願いした 連休というのもあってお店は混雑 約一時間ほどかかった その待ち時間だけでも腰がしんどい
家に帰って 3時間ほどギターを鳴らし サイトの更新をした
夕方再びクルマで出動すると クルマの調子が悪い クリープ時にノックしてしまう 換えたとたんになんじゃこりゃ?である
カー用品屋さんに電話して もう一度クルマを看てもらうが 原因は良く分からなかった 幸いエンジンが温まると何事もないので そのまま様子見になった
その頃には僕の腰も暖まっていた にしても僕の腰は 暖気運転に夕方までかかるのか… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日曜日
いつものように朝はテレビ ハリケンジャー りゅうき ドレミちゃん
今日は買物の予定があった 行き先は某オモチャ屋さん
先日友人宅を訪れた際に そこの息子と交わした約束を果たす為だ
彼は父である友人によって 「石ノ森」と「円谷」 その他含めた「特撮英才教育」を受けている
僕と息子は話が合う この前は二人で雑誌「テレビくん」で盛り上がった 友人達はちょっと呆れていた(笑)
ウルトラマンジャスティス
今夏放映された ウルトラマンコスモス「ブループラネッツ」 これに出てきた新しいウルトラ戦士
息子がジャスティスをお気に入りと知り 「今度来る時はジャスティスの人形を買って来る」と 僕は約束したのだ
しかし 某オモチャ屋さんにジャスティスがいない 2軒ハシゴしたがいない 新しいウルトラ戦士なので アイテムが少ないとはいえ困った
また来週 今度は某大手スーパー巡りで捜してこよう 男と男の約束なのだ
家に帰ってゴハンを食べながら またも借りてきたビデオを見る
ウルトラセブンの新シリーズ 最近これにハマっている どこもかしこも旧作の踏襲が基本なのに ストーリーには独自の世界があって 結構面白い
なんやかんやで ウルトラは僕の拠り所である ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12月と来年1月・2月の ライブスケジュールが決まりました ぜひ皆さんいらして下さいね
首が痛い 毎度ライブの後は 傾げる度にビキビキと音がする
如才なくインドメタシンに頼り ぬりぬりして眠っても 幾分かマシ程度のようだ
それでもスタジオに行った
思った以上に声が出ないので ギターを鳴らす時間が長かった
適当なコードで適当に歌うハナモゲラ語 (ハナモゲラって誰が言い出したのだろう:笑)
そんな中に「ハッ!」とする時がある 「使える」と感じる言葉が出る
そこからは適当じゃなくなる おぼろげに集まった各々のパーツを 形になるまで構築して 持ち歩いているレコーダに収める
適当に言葉を羅列する時 最近の傾向として 恋愛にまつわる要素が微塵もない
なんというか… 一見すると遊離しているような 漠然とした普遍的な観念を 何気ない日常と結びつけたものが浮かぶ
どうやら僕は不遜ながら 僕ごときではいかんともしがたいくらい 大いなる何か(よく分からない)を 言葉にしてみたいらしい
あくまで表面では 手の届きそうな言葉で
久しぶりに作曲モードになった(笑) 7月に出したアルバム以来 しばらく既存曲のライブ強化だったもんなぁ
どっちも大事 良い曲に出来るといいなぁ (自分で作るくせになんとも浮遊した思考:笑)
「今日のステージは35分でお願いします」 リハーサルを終えるとPAさんが言った
「短すぎる…曲削らなきゃ」 当初の台本は急遽描き直された 曲順を記した紙に ベタリと2曲分ガムテープを張った
ウーララでは新参者なので 今回も僕らはトップバッター 他の御三方も色々な色の方達だったが 総じて「静かに聞かせる」人達
でも 僕らにしか出来ない事をやる 他に合わすマネや遠慮で 縮こまるような舞台は お金を出して遠い所から わざわざ見に来て下さる人たちを 裏切る事になると信じる
ドカン!と出した音に 嬉しい微笑みを下さる人 身震いして下さる人 踊って下さる人 呆気にとられている人 そして 見るからに嫌がっている人(笑) 色んな反応をステージから見て ボルテージをもっと上げて行く
やがて 一心不乱で何も見えなくなる 記憶が遠のいて僕らは 「音」になる
今回はセッティングトラブルもない 不安要素のない音は気持ちよかった
来て下さった皆さんどうもありがとう♪
一つの心残りは ガムテープで削った2曲
ライブ後のミーティング 次回の出演は来年の1月18日 「持ち時間は何分ですか?」
2曲 たった2曲かもしれないけれど 余力を残した事実は否めず なにより お客さんに申し訳ないと思った
「50分です」 店長さんも分かって下さっているようだった
頑張ります
そして皆さん 来年も僕らを支えてください 宜しくお願いします ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 来年のスケジュールが一つ決まって一安心
カウンタが5000を越えている 戯言に耳を傾けて下さってありがとう♪
おめかししない普段の僕は 見るからにオッサンである
ライブの2,3日前は特にオッサンである わざとヒゲを伸ばしてカミソリをあてない
肌が弱いのもあって 剃らないでよい時は極力放っておく
産毛が視認出来るようになる頃 それがライブの2,3日前
僕のお風呂が長くなる 顔面を徹底的に剃る
髭剃り用だけじゃなく 眉剃り用まで持ち出して 顔面の無駄毛を殲滅する
洗顔の後 案の定カサつきそうになるのを 「肌水(品名丸出し:笑)」で押さえ ツルツルになった顔をなでている
これは「儀式」
ギターの弦を換える時にも思うけど 徐々にモチベーションを高める為の 大切なプロセスなのだ
ちなみに僕はライブ直前 必ず顔を洗って舞台に立っている 気負ってほてった顔を 一度必ず冷やすようにしている
さあ 京都今年最後の炸裂だ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最近ハマっている事
ビデオで出てる ウルトラセブンの新シリーズ ナメて見ないでいたのだけれど 良く出来てます
特にセブンのディテール 手袋とブーツが必見です (マニアックな人なら分かるでしょう)
何の事はない 生きる為に生きてるんだ それで構わないんだ それだけで誰かを幸せに出来る それだけで僕らは幸せつかんでる
僕は元気だよ
だから元気でね
フジタスミト「哲学の道」より ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 僕は次男坊で
一時は 「勝手に一人で生きて行く」と思い込もうとした 都合良い時だけ人に頼っていながら 人の事より自分の事しか見なかった
今でも傍から見れば 大なり小なり似たようなものだろう
人に心配をかける 人に迷惑をかける 親兄妹においては心配も迷惑も 「悪いムスコでスマンね」などという 上っ面な良心の呵責もなかった
最近思う 「人は生きているだけで意味がある」 「哲学の道」はそんな思いから生まれた
親の気持ちが見えるようになるまで 人によって時間差はあると思うが 僕はおぼろげながら見えるようになった
同時にそれは 親の様々な生命力の衰退を見て 感じ取った僕がいるという事だ
親は子供に責任がある一時期がある 子供が独り立ちした時には 責任を肩代わりする力が衰え その束縛から解かれるものだが それでもなお 親は子供の為に何かしようとする 身を削ってでも何かしようとする
その身は確実に 僕らよりも先に朽ちる運命にもかかわらず
それは心配というより 「幸せでいてくれ」 「幸せになってくれ」 という願いだと思う
今たとえ 何の夢も希望もなく 日々を迷い安穏として暮らしていても
「生きている」というだけで 父も母も「幸せ」なのだ 「生きている」という事が 父と母の最低限の幸せを守っているのだ
「元気にしてるか」 これが親と電話で交わす口癖であり 「元気やで」と応える事が お互いの幸せと安心に結びついている
どんな生き様を選ぼうとも 求めて止まない夢を追う僕を 親が見て取れるように 一生懸命でいる事
ただ何気なく生きてしまっていない自分を 「生きている」という最低限の現実に 少しでも上乗せ出来ればと思う
僕が偉そうと承知しながら 伝えたい事はこれだけだよ
土曜日
久しぶりに故意に寝坊した 布団から出ないでむにゅむにゅしながら 時計がお昼を回った頃に お腹が減って仕方なく起きた
ゴハンを食べてギターの弦を変えた
新しい弦になった途端ごきげんなD-28 自然に手はレコーダに伸びた セッティングをして音を作って行く
ここ3,4年のうちに 分かっていて難儀している事がある
アコースティックギターは アルペジオ的単音よりも ストローク的和音の方が 音作りがはるかに難しい
僕は色々な音を作る挑戦を しばしばしてみる事がある
例えば 某消費者金融「ア●ム」のCM 「初めてのア●ム、初めての●じん君〜♪」 この歌のバックで鳴っているギターに 耳を傾けた人はいるだろうか
ギター本体の持つ音質の違いや 個人の好みはあるが あの音を出すのは至難の技だ マイクを立ててチョイと出来る音ではない
どこが難しいかといえば 「ギターらしい音を作るエフェクト」である
アナログの音は マイクという媒体から拾われて 電気信号に変わって録音される
その時に様々な過不足が生まれる マイクが拾う耳に聞こえない音 電気信号に変わる際に失われる音 耳に聞こえる心地よい音とは 全く別物になってヘッドホン越しに出てくる
その過不足を補正するエフェクトには 数え切れない組み合わせ方法があって それを捜すのは本当に難しく根気が要る
僕はレコーディングエンジニアではないので 音を捜す作業はいつも手探りに近い イイ音を見つけて細かくデータを取って 次に全く同じ事をしても 往々にしてスパッ!と決まった試しがない
プロのエンジニアは それをノウハウとして確立している アーティストの嗜好やイメージを 形にして聞かせる職人技に感心する
気がつけば夕方になっていた 今日もデータは取れたけれど ストローク的和音の核心には程遠い イメージを形にする術は 僕にとってとっても大切な「仕事」だ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日曜日
朝の9:30 二日酔いの相棒を迎えに行き 10:00からスタジオに入る
11/20(水)ライブの最終リハ
さすがに朝が早すぎる 声がまともに出ようはずもない 30分もしてやっとこノドが起きた
「今日は弦が切れる」の予言通り 二人ともバツンバツン切れた(笑) 分かっているだけに対処も早い 支障なくリハは進んで行く
また進化する
同じ曲を同じ様に繰り返しても それはきっとライブではないし やっている僕らはその進化によって その曲に飽きずにいられるフシもある
進化は変化 その変化を何食わぬ顔で楽しめたら 僕らの思いはきっとお客さんに伝わるだろう
京都で今年最後のフジタスミト&ばんただあき 11/20(水)西院ウーララ Pm7:00Start お待ちしています ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リハを終えて相棒を家に送り トンボ帰りでスタジオに戻る
お昼からは 僕の機材を持ち込んで レコーディングのお手伝い
さるオーディション用デモの録音 初対面の女性ボーカルを録る
彼女は作詞で応募して一次を通り 課題曲を渡されたのだそうだ それを自分で歌って送る事になったらしい
もともと作詞で応募した彼女 機材のセッティングをしているうちに かなり緊張が増しているようだった
一通り準備を終えて録りの注意を少しして 「これはノド慣らしです」と告げてテイク1 これは同時に僕のデータ収集でもある
曲構成とボーカルのフィーリング 色んな調整をテイク1でやってしまう
素材が良い 時間は殆どかからないだろう
「じゃ次はちょっと本気で」と告げてテイク2 テイク1でも気になった不安定個所が まったく同じ所で出る
不安定になる理由は 自分がそこをどう歌っているかが 分からない場合が大半なので 僕がいくつかパターンを歌い 選んでもらって5分ほどかけて矯正
「たぶんこれでOK出ます」と告げてテイク3 これで充分だ 突き詰める必要はない デモは素材の基本性能が伝わればいい
素材が良いと時間がかからない その場で仮ミックスして聞いてもらい 「じゃ今から帰って編集して夜に渡します」 「お疲れさまでした」と別れて家へ
自宅で編集を済ませてデモCDを仕上げた後 昨日に続いてまたもギターの弦を張りかえる
夕方になりちゃりり〜で街へ出かけた 阪急の前で待ち合わせるなんて何年ぶりだろう 出来上がったCDを早々に手渡して ボーカルの本人 そのお友達 そして依頼主であるCup of Sunのマスター 4人でゴハンを食べた
マスターは相変わらず酔っ払った 勢いでカラオケまで行った ベロベロのマスターを娘さんが迎えにきた
また会う日まで♪
スタジオ 来週はライブ 「今夜がライブだったら良かったのに」 そう思うくらい調子が良かった
このテンションで行きたいものだ いや違う 「どんな状態でも思いっきり」 それが一番大切だ
床に就く前 無性に昔の音が聞きたくなった
膨大なカセットをゴソゴソして 捜しだした一本のテープ
「10年くらい前の僕の音」
ヘッドホンから流れ出たのは 笑えるほどのノイズ そしてノイズにまみれた音
今の音と比べたらそりゃヒドい あの頃はこれが精一杯だったんだな 歌い方も言葉の世界もまるで違う
でも 違わなければ気持ち悪い 違うという事を喜ぼう
そして 心の根元だけは 今も変わってない事も喜ぼう
がんばろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 昔作った歌
「この心で」
行き場なくした思いたちが ここそこにはびこってる いつしれない慌ただしさが 背中を脅かす
例えようのない哀しみが 絶え間なく流れている 諦められない苛立たしさに 気付くと慣れている
大した事じゃないだろう 明日も投げやりに生きて 大切な時を腐らせて 当たり前と言い聞かせる人なら
※ 隠し立てしない見た目のままの 裸になった「この心」で 世界を乱す企みなんて一つずつ暴いて行こう
良く出来た歯車はいつも イレギュラーに耐えられず 入り組んでるシステムはもう 一度じゃなおらない
ほんのちっぽけな窪みにも 足元をすくわれて 抜け出せる力も持たない もがいて終わってく
どこかでブレーキかけて 誰かが手を伸ばさなきゃ 優しさや勇気も感じない 諦めてるつまらない人になる
※ くりかえし
お仕着せられた未来を 仕組まれている未来を 騙され続ける未来を
※ 隠し立てしない見た目のままの 裸になった「この心」で 世界を乱す企みなんて一つずつ暴いて行こう
2002年11月13日(水) |
12月もライブしちゃうぞ |
電話が鳴った Cup of Sunで知り合った きのしたさんからだ
「フジタ君な〜、新しい店が出来てな、出ぇへんか?」 「今その店から電話してんねん、店長と変わるわ」 かくかくしかじか…
「がむばります!宜しくお願いします」
場所は大阪高槻 12/20(金)フジタスミトsolo
詳しい事が決まり次第 ライブスケジュールでお知らせします
12月はレコーディング用に空けるつもりだった でもやっぱりウズウズして決めてもらった 僕を推して下さる人がいるのに 断る理由なんて一つもない
その人の顔に泥は塗らない メイッパイやる それが僕の感謝でもある
ありがとさんです! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… この日、京都の方で リハから付き合ってくれる人がいたらば、 僕の車で一緒に行かない? クルマの定員は2名 同伴出勤しましょう(笑)、いやマジで
スタジオの店長が言う 「この前フジタスミト君が来たよ」
「え!?」
「だから、フジタスミト君やんか」
「へ!?」
… 「あ!へぇ〜(^_^)」
上記の会話を見て 不思議に思われる方もいるだろう
実は 「フジタスミトという別人」が しかも僕の顔見知りで存在するのだ
そもそものエピソードはこうだ
大学の頃 バンドでライブハウスを回っていた 週に3回は行きつけのスタジオで練習していた
ある日スタジオの階段をかけあがると 当時のメンツが一様に僕を睨んでいる
「おまえコレどういう事やねん?」
そこには一枚の張り紙があった 「キーボード募集」
連絡先『フジタスミト』
!? 驚いたのは僕だった
メンツは言う 「おまえ掛け持ちしてんのか?」
僕は無実を証明しようとする 「ほら電話番号も違う…けど市外局番は一緒やな(笑)」
本当に驚いた 漢字体も出身地も同じ(後に知るが年齢も同じ)で しかも同系統の音楽をやっている そんな人が全国のどっかにいるならまだしも 僕とすれ違いの距離で生きているのだ
あちこちからの情報収集で別人である事が証明され なんとかバンドの不協和音も回避した
その後とあるライブハウスで僕らは初めて対面する
「あのぅ、フジタスミトさんですか?僕フジタスミトです」 「あ!どーもお噂はかねがね、僕もフジタスミトです」 恐ろしく滑稽な挨拶に周囲は爆笑していた気がする
そのフジタスミト君はギタリストで 奥さんと一緒に今はブルース系の音楽をやっているらしい
またも不思議な事にその奥さん 当時僕がバイトしていたレンタルレコード屋にいて 一緒に仕事をしながら音楽な付き合いをした人なのだ
縁は異なものである
フジタスミトという名前に懐かしさを感じる出来事 考え様によっちゃ人にない経験をしてる分 僕って得な人生なのかも
もう一人のフジタスミト君 元気で頑張って下さい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 嘘のようですがノンフィクションです
ほんの短い時の間に僕とすれ違った君は 一体僕の何を知ったというんだろう
これからだと思っていた僕は 君の今の気持ちが見えないまんまです
手の平を返した様な君の態度を 僕はそのまま受け止めるしかないんだろうか
そしてこのまま忘れ去るしかないんだろうか
何度かの対面と何通かのメールだけで そこまで君にとって嫌な人間に見えるのならば
およそ僕という人間は「人でなし」という事になる
僕は君を傷つけたのか 僕は君の大切なものを踏みにじったのか
君は君にとって大切なものを守る為に 僕を天秤にかけて落とすしかないのか
君の心も見えないままで 僕の心も疑われたままで
残念っちゅうより
悲しいわ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 最近僕を寂しくしている一事
他は結構色々頑張れてるよ
土曜日
昼過ぎから友人宅へ行く 持ち寄りでの食事会 挨拶もそこそこに着いてすぐ 僕はコンロの炭をいこらせる
買ってきた魚介類 「焼き焼き奉行」になりながら 友人達といじりいじられ 寒いと口にはしながらも 日は沈んでなお宴は酣(たけなわ)
彼らに対して僕は 何一つ気遣いをしない
それが僕にとって どれほどの幸せか どれほどの救いか
時の経過を惜しがる事ない 暖かい時間が流れ 優しさを一緒に口に運び 優しさを一緒に口にする
時には 優しさゆえの戒めも飛び交うが 互いに遠慮など必要としていない 無遠慮が普通で心地よいのは 何にも代え難い財産だと思う
人それぞれに 思いつのる悩みは 吐き出す事で幾分か楽になる 何も変わっていないようでいて 人に変えられるものでもないようでいて
それでも 吐き出した人の心の穴に 優しさのパズルは埋め込まれ やがて「その人そのもの」になり とてつもない糧を与えていく ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 日曜日
琵琶湖へ バスカントリーのイベント 100人近い人が一同に集う
一つ旗の下では 潔い一線がお互いにあって 人としての礼儀と配慮 根回しのない社交辞令
友人同士とはまた違う感慨が 「集う」素晴らしさにはある
そして すべてがすべてでないにしても 「群れる」事とは明らかに違う空気も 僕には心地良い場所だ
群れる人達は舐め合う 知ってか知らずか 外界と壁を築いては 扉を叩く人間を門前払いする そーいうのはウンザリだ…
イベントに参加下さった皆さんに ひとしきり感謝をして 夕刻にスタッフと帰路につく
家に着いて一心地してから スタッフと食事に出かける そこにある会話での僕は みんなの気配りに感謝している
客観的に自分を見た時 僕はものすごく気難しい人間で きっと彼らはしんどい気がする
そんな僕の吐き出したウミを 彼らは消毒し滅菌してくれてかつ 吐き出した僕の心の穴に 優しさのパズルを埋め込んでくれる
信じ続けている道以外の 「人らしさ」ってところ
みんなのおかげで 僕はだいぶ変わったよ
入院していたギター Gibson レスポールスペシャル 通称「イエローくん」が帰ってきた
スタジオ練習が終わった後 ちょびっと弾いてみる
色んなとこを調整してもらって カッチリした感じ
これで 「使えるギター」になった♪
「あ〜、あの曲に使おう」 途端に頭の中で ふつふつイメージが湧き出した
舞台でイエロー君を弾いている 自分が浮かんできた
イメージやこだわりで 録音にしか登場しないギター ライブで真価を発揮するギター おおまかに僕は分類している
イエロー君はきっと ライブで頑張りたいギターだろう
でも現状の僕 =ジャカジャカマシーンαには エレキギターの出番はないな〜
イエロー君 レコーディングでも頑張ってみよう! 君なら「色」を残せるハズよ♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 今夜Pm7:00 和歌山有田 FMマザーシップ フジタスミトの「Slow Starter」 エアチェック宜しくでございます (電波届かない皆さんは幽体離脱で:笑)
急に寒くなって 一気に乾燥肌
体のあちこちがかゆい
指先の逆剥けも 荒れ放題
ギターを弾く指先は 角質化に拍車がかかって かちんかちん
もともとアレルギーもあって 皮膚が弱い僕は
小さい頃は あせも じんましん 冬はいわゆる 「はたけ」になって 顔は粉を噴いていた
大人になって 保湿成分の入ったものを 湯水のように使う冬
やっぱり今年も 「西日本一肌の汚いオトコ」という キャッチフレーズを口にしそうだ
かゆいぃぃぃ〜!
友と喋る
色んな事を喋る
たわいない話 生活な話 思い出話
そして気づけば 音楽の話
結局そこへ行き着き 一番沢山話している
僕を知ろうとしてくれた人は 僕に何も包み隠さない そして 必ず僕に優しさをくれる
包み隠さず話すその人の言葉に 自分が見失っていること 考えもつかずに来たことを
気づかされては心に刻む
僕を知ろうとしてくれる人を 大切にして行きながら その人をもっと知りたい 僕も優しさを送りたい
そして あらぬ誤解で離れて行く人を 追いかけるのはもうよそう
何かがどこかで歪んだ事を 悩む事さえもうやめよう
「始まりと終わりがあって たぶんきっと それが『人』で」
離れて行く人は すれ違っただけのこと
友あれば良し それで良し
土曜日
昼からスタジオへ 相棒と二人での練習
前にも書いたが スタジオでの練習は 漫才師のネタくりに似ている
11/20のライブは すんごい事になりそうだ♪
あまりのスゴさに 二人で笑い転げてしまった
腹筋がちぎれそうだった
こんなに楽しい事がある 音楽をやっていてシアワセだ
11/20はサッカー 「日本対アルゼンチン」があるらしい 思わぬ強敵が出現したが
それを見ないで余りある そんな舞台をやるつもり♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 日曜日
朝からラジオの収録
ラジオでオンエアしている音楽は 全て僕の所蔵CDを使っている
一回の放送で8曲くらいかけたとすると 2年と9ヶ月で264曲 BGMも含めたら300曲くらいを届けた
まだまだ在庫に余裕がある 自分の音蔵にちょっと呆れる
僕んちにはアルバムCDが約400枚 今は殆ど聞かないけど 捨てられないテープが約1400本 封印したレコードが約300枚
大荷物である(笑) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 月曜日
一人でスタジオに入る
今日はライブ用な練習を一切せず 適当にギターを鳴らしながら 思いつくままに声を出す
自分の歌 他人の歌 叫ぶだけ 囁くだけ
ちょっと気でもフレたかのように 表面上は目的の見えない時間を過ごした
僕にしか分からない目的がある
矯正と開放のバランス
ま 分かる人には分かるよね こんな気持ち
スタジオの帰り道 お世話になったCup of Sunのマスターから とても久しぶりにお電話を頂いた
ある人のレコーディングエンジニアを頼まれた 以前と変わらない口調で元気そうに聞こえた
受話器からはその真実は分からないけれど マスターに僕が出来る事は 音楽で付き合い続ける事くらいだ
やるからには 「僕の作品」にする意気込みでいく どんなレコーディングになるか楽しみだ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 近頃の僕は 動物性蛋白質不足 炭水化物過剰摂取 いやぁビンボーで(笑)
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