木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年09月26日(木) 「ヒロシマに原爆がおとされたとき」

大道あや/作  ポプラ社
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2年程前に、NHKのドキュメンタリーで、大道あやさんの特集がありました。

「90歳のおてんば」というような題がついていたような気がします。

その番組で、私ははじめて大道さんのことを知り、

画面を通じて見た大道あやさんの絵に感動したのでした。

この夏、その絵を長崎の「祈りの丘 絵本美術館」で

出会うことが出来て、本当によかったです。


さて、その番組の中で、大道さんが久しぶりに

絵本の製作に取り組んでいらっしゃることを知りました。

それが、この「ヒロシマに原爆がおとされたとき」という絵本です。

番組の中でも、あるシーンで、大道さんが

「ここは描けん…」とおっしゃってたページ。

そのページもありました…。


文章は淡々と書かれています。

それだけに、またその時の情景、そしてその時の体験が

想像を絶するものであったことを思い知らされます。

読み終わった後、しばらく動けなくなってしまいました。


私の拙い文章力では、この本のことを伝えきれない…。

どうぞ、図書館でお借りになってみてください。

大道さんの語りのCDも付いています。


まだ先のことですが、娘は小学校の修学旅行で広島にまいります。

その前に、広島でおきたこと、娘と一緒に考えたい。

大道さんのこの本が、そのとっかかりになってくれるのではないかと

思っています。



2002年09月23日(月) 「くさはら どん」

松岡達英/作

「ちいさなかがくのとも2002年8月号」(福音館書店)
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今年発刊された「ちいさなかがくのとも」を時々買っています。

これがなかなかいいので、気に入っています。

今日は、河原で大きなとのさまバッタに出会ったので、

この本を取り出してきました。

表紙の靴の上に、とのさまバッタがのっています。


中を広げてみると、じぃっとくさはらにとまっている虫達。

次のページに行くと、子どもの足が「どん!」と来たので、

いっせいに虫達が飛び立ちます。

同じ虫の、静と動を描いているのがいいです。


そしてひとつ、河原で見かけて何だろうって思っていたとんぼも

この本でわかりました!

「チョウトンボ」

一見、チョウチョが飛んでいるかのように

ヒラヒラと飛んでいるとんぼがいたのですが、

なるほど、「チョウトンボ」っていう名前だったんだ!

(見たまんまの名前…くすっ)


それにしても…

子どもって、そうして虫が飛び立つ様子などがおもしろくって

わざと「どん!」とやったりしますよねぇ。

昆虫などを観察している方って、ほんと、

子どもの視線を持ち続けている人なんだと、つくづく思います。



2002年09月17日(火) 「いろいろおせわになりました」

わらべうた「おちゃをのみにくてください」より

やぎゅうげんいちろう/作 

福音館書店(こどものとも年少版 2002年10月号)
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娘はやぎゅうげんいちろうさんの本、大好きです。

なので、今月号の年少版ははずせません♪

(といいながら、今日やっと、買ったんだけれど…。

380円のものを買うのに、給料日まで我慢した私…。

ああ、先月って臨時出費に苦しんだわっ…笑。)


見返しに、このわらべうたの楽譜が載っています。

どれどれ…なるほど、こういう歌ね。

そして娘に歌いながら、本を読み(?)ました。

 ♪おーちゃを のーみに きてください … ♪


「おもしろかったから、もういっかい!」

こうしてくり返すこと数回…

そうすると、いつのまにか歌がON状態。

今もまだ、♪おーちゃを のーみに きてください♪と

終わらないレコード状態のまま、

私の頭の中で、鳴り続けています。

ああ、はまるわ、このうた。


娘は、絵の遊びを発見して嬉しそう。

ふふっ、お茶をのみにいらしたお客さん達と、

この子は、なにがしか交換しているのね♪


「このおうた、もともとなわとびのお歌なんだって。」と

娘に申しましたところ、すっかりその気。

明日、これして遊ぼうとはりきっています。

さて、このなわとびの飛び方は…

「ゆうびんやさん、おはようさん」と同じ感じで、いいのかしらん?



2002年09月14日(土)  公園での「お話会」ー9月ー

お知り合いに誘われ、今日はじめて、

公園での「お話会」なるものに、参加いたしました。

家で10冊程、お月さんの絵本を選び、それを持って行きました。

行く途中、娘が「絵本の発表会みたいだね!」なんて言って、

笑わせてくれました。


公園の一角のベンチの前にレジャーシートを敷きます。

なんとなく、昔懐かしい「紙芝居屋」さんの気分♪



■ 本日のメニュー ■
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・「紙芝居」なぞなぞのくにのアンパンマン

・「からすのカラッポ」
  舟崎克彦/作 黒井健/絵 ひさかたチャイルド

★「パパ、お月さまとって!」
  エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社

★「あたごの浦」
  脇 和子・明子/作 大道あや/絵 福音館書店

・「いそがしいよる」
  さとうわきこ/作 福音館書店

★「ぼく、お月さまとはなしたよ」
  フランク・アッシュ/作 山口文生/訳  評論社

★「14ひきのおつきみ」
  いわむらかずお/作 童心社

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★印のついている本を、私が担当いたしました。

『パパ、お月さまとって』は、色使いがはっきりしていること、

大胆な仕掛けがあることで、子どもの反応がとてもよかったです。

いいお顔で見てくれているので、こちらも嬉しくなりました。

気をよくしながら、『あたごの浦』を読みました。

う〜ん、こちらは、むずかしかったかなぁ…。

反応が今ひとつでした。

『ぼく、お月さまとはなしたよ』は、

クマくんとお月さんのやりとりに笑ってくれました。

『14ひきのおつきみ』

最後に残った二人の男の子に、読みました。

(わが娘は、ばばばあちゃんの後、ブランコに行ってしまった…笑。)

少ない人数だからこそ、ゆっくりと14ひきを楽しめたかも。

「アマガエルはどこ?」とか「シャクトリムシ」は?って

探しながら読み、最後に表紙のしかけを見せてあげました。

(表紙のカバーをとると…ふふっ♪)


『からすのカラッポ』はとうもろこしとやまぶどうが出てくる

季節のお話です。

『いそがしいよる』は、さすが、ばばばあちゃん!

話は長いけれども、みんな楽しそうでした。

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公園というのは、子どもにとって遊びの誘惑が多いところ。

子ども達が、すべり台やブランコへ行ってしまったり、

横で太極拳をしている音楽が聞こえてきたり…。(笑)


「公園のお話会」では、

「紙芝居」的な楽しい雰囲気を大事にして、

本選びをするのといいかなぁ…って思ってみたり。

そんなことを念頭におきながら、次回、

本選びをしてみようと思います。

あと、やっぱり声が通るように発声練習かなァ?




  



2002年09月09日(月) 「オリビア サーカスをすくう」

イアン・ファルコナー/作

谷川俊太郎/訳 あすなろ書房
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わぁ〜い、共同購入で注文していましたOLIVIAちゃんの2作目が

ついにやってきました、るん♪


幼稚園から帰ってきた娘、早速、見つけて、

「あ!OLIVIAだ! 見てい〜い?」

「だめ! まず手洗って、着替えてきてから!」

(ここは、1作めのお母さんとのやりとり風に…)


そして娘より先に、ちらりと本を見る私…


ぶふふっ、

最初からちょっと笑ってしまいました。

谷川さん、楽しい訳をありがとう。


「え!? なになに〜ぃ? ゆうちゃんにもみせてぇ!」


その後、親子で奪い合いながら、本を見る…(^^;



娘のお気に入りシーンは…はい、もちろんあのシーンです。

この間、本人もやってました、公園で。(近くの公園にあるんです。)

最近は、一度おしりで着地してから、ジャンプするというワザに

磨きをかけている娘です。(^-^)


それにしても、OLIVIAちゃん!

お部屋のポスター、どなたかと思ったら…へぇ…。

『おちびのネル』(バーバラ・クーニー/作 ほるぷ出版)を

読み返したくなりました。








2002年09月07日(土) 「つきよに」

安房直子/作 南塚直子/絵 

岩崎書店(日本の名作童話20)
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『つきよに』は、ほんの2ページのみじかい、みじかいお話です。

けれど、とても優しくいい香りに包まれるお話なんです。

今夜も娘と読みながら、

花の匂いと月明かりに、包まれた気持ちになりました♪


『つきよに』の他に、

『やさしいたんぽぽ』『青い花』『きつねの窓』『ひぐれのお客』

4つのお話が収録されています。



2002年09月04日(水) 「いやだいやだのスピンキー」

ウィリアム・スタイグ/作 おがわえつこ/訳

セーラー出版
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今日、久しぶりに図書館へ行きました。

しばらく娘は、徳間書店のジブリのシリーズを見ていましたが、

そのうち他の本も読みはじめました。

そして見覚えのある、娘が大好きなスタイグの本を見つけ、

「おかあさん、これ、借りる!」と持ってきたのが、

『いやだいやだのスピンキー』です。


最近、暑さのせいでしょうか、

娘に対してきつくあたってしまうことがよくあります。

そうして、娘が泣き出してしまった後に、

「あ〜あ」こんなおこり方しなければよかった…と

一応反省はするのですけれど、気が付くと、

また同じようなおこり方をしている自分がいます。


後でよくよく考えると、

親がよかれと思ってしていることに対し、

娘が「うん」と言わず、「いやだ」と言われることに、

腹を立ててしまっているんです、私。

娘にしてみれば、精いっぱい自分を主張しているのに…。


スピンキーは、自分をわかってくれない家族に対して

ストライキをおこします。

そんなスピンキーに対して、

家族のみんなは、あれこれと手をつくすのですが、

スピンキーの気持ちはおさまりません。

けれども…。


すねている子どもに対して、どうしていくか…

うん、えらいよね、スピンキーのお父さんもお母さんも。

(我慢強いわ…)

さて、私が、ここまで出来るかというと…うぅっ。

(小さくなる私…しゅるしゅる…)


最後の言葉は、私には耳が痛いです、はい。(苦笑)






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スズ [木陰でひと休み]

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