2001年10月02日(火) |
「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」 |
みねよう・原案
さいとうしのぶ・作 リーブル __________________________________
きのう丸善で原画展を見てきました。
そこに「ながいながいあとがき」という説明があって、
この本が出来上がった経緯が書いてありました。
さいとうしのぶさんが勤務されていた「のびのびルーム」というところで、
当時1年生だった女の子が
「♪あっちゃん あがつく あいすくりーむ
いっちゃん いがつく いちごじゃむ♪」と
遊びながらこの歌を口ずさんでいたそうです。
そして、その歌に惹かれ、彼女と一緒に歌っていたら、
近くにいた子ども達が「絵本にしてや」とリクエスト。
そこで、手作りの絵本が出来上がりました。
その小さな手作りの絵本は、
すぐに子ども達のお気に入りになって、大活躍をしました。
その後、その手作りの絵本の話をリーブルの方になさったところ、
「それ面白い!うちでやります」と、
この絵本ができるお話へと発展して行きました。
そしてその女の子が歌っていた歌は、調べたところ、
「峯 陽」先生の作であることがわかりました。
先生から「歌を自由に変えて下さっていい」というお言葉をいただいき、
今の絵本の形になっていったそうです。
この絵本が出来上がって行くエピソードを読んでいるだけでも、
その合間に、喜んで遊んでいる子ども達の姿が思い浮かびます。
絵はとても丁寧に細かく、そしてユーモラスに描かれています。
私たち大人も「このキャラメルの包み!」とか、
「おお、このチョコレートは 遠足に持って行ったぞ!」とか、
懐かしさのあまり、思わず声を出しちゃうような、
お菓子たちが登場したりします。
リズムもとてもよく、「ん」までずっと楽しく歌える、
とっても愉快な絵本でした♪
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