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2008年03月30日(日)


■3/31まで。
http://homepage3.nifty.com/fish/
ニフティをとうとう解約しました。当初インフォウェブでわりと気に入っていたのですが、ニフティに吸収されてしまい、HPのURLやら使い勝手やら変わってしまったりして微妙に不便でしたね。それで引越しを機に、CGIの仕様が使いやすいという理由でビッグローブにしたのですけど、でも今はブログがあるし、CGIとかもうほとんどいらないし、ケーブルかなにかの安いプロバイダでもよかったかもな。とか最近思います。光高い。一時期は5個ぐらいCGI使ってましたけど、今となってはなんだったのか。カウンタとかももういらない感じです。


2008年03月20日(木)


■ヴッパタール舞踏団(ピナ・バウシュ) 『パレルモ・パレルモ』

前から3列目で、舞台の奥の方とか地面とかよく見えなかったけど、その分ダンサーが近くて(筋肉や表情が見えるし!)よかった。いろんなものが飛んでくるのでのけぞったり(笑)。でも、映像でいいから、いつか引きでも見てみたいなあ。

大きな壁が崩れるところから始まり、ダンスと演劇と詩世界などが入り混じった迫力の舞台。いろんなものが乱れ飛び、雨が降り、いろんな匂いが漂う。

脈絡がなくて、ひとつひとつの動きは面白いのだけど、わたしの言語能力では説明不可能だし、わたしの分析力では何がなにやら解釈不可能。とおもった瞬間から、ふわっと心が溶けるような感じになって、見終わったあとには不思議な幸福感に満たされた。舞台の内容を人に説明するのは無理だけど…、初めて生で見たピナ・バウシュの舞台は、想像していたよりずっとずっとよかった。自分の心というか、精神というか、鈍くなっていた見えないものが揺り起こされる感じが自分でよくわかった。

とても自由で、ジャンルや人種を越えているからとかそういう理由だけではなくて、生きるということ、表現するということは、自由を生きることなんだなと思いました。自由というのは、自分の心を縛らないことかなあ。




2008年03月10日(月)


■文学の教室 猫町 萩原朔太郎

ずいぶん久しぶりで、二度目の参加。課題図書の猫町はその日の昼間、お風呂の中で読んだ。のぼせそうになりながら、短いからと踏ん張って汗だくになって読みきった。湯加減や、入浴剤のにごり湯の感触と柚子の香りが最高だった。萩原朔太郎の詩から受けるイメージと同等の言葉の羅列と風景。面白いのだけど、なんだかよくわからない。話はわかるのだけど、この小説の立ち位置のようなものが。

あちらの世界へ踏み出しそうで、踏み出さないまま物語は終わる。鏡の表面を滑っていくよう。

藤谷先生のキラキラした力強い言葉を聞いた後では、なんだか猫町がというか、猫町的なよくわからないけれど確かに存在する至高のイマジネーションの源のようなものが(もはや意味不明ですが・笑)信じられてくるから不思議。というか、信じていたことを思い出した。心が震えることがあることとか。

やっぱり水とか空気みたいに、身体にしろ脳にしろ心にしろ、絶えず動いていることが、健やかさをたもつコツなのかも。こういう気持ちが年に一度ぐらい訪れるのに、持続しないのはなにゆえ。
http://www.ficciones.jp/