■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2014年02月16日(日) 「劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-」

※ネタバレしてます




正直タイバニはそこまで熱心に見ていたわけでもなく、キャラ設定とTVシリーズの流れがぼんやり頭に入ってる程度。前作劇場版(Beginning)もこの前テレビでやってたのをチラ見しただけという門外漢っぷりですが、そんな私でも思わず熱くなってしまうヒーロー展開ですごい楽しかったです。熱い展開の中にじんと来る要素もあったり。王道だけどそこが良い!

二軍で地道に活動していた虎さんとバニーちゃんが所属する会社に新オーナーが就任、この人はカネのためなら手段を問わない悪徳実業家なのですが、彼が独断でバニーちゃんを一部復帰させ半ば騙し討ちのような状況で新ヒーローとのコンビを作ってしまう。さらには容赦なく虎徹さんのクビを切るんだけど自分と組んでるよりその方がバニーちゃんのためだと考える虎さんはバニーちゃんの必死の抗議を押し切って身を引こうとします。そしてちょうどその頃、街には女神伝説を模した連続怪事件が発生する…という話。
中年崖っぷちヒーローが奮闘するというコンセプトはTVシリーズそのままに、今回はそれに加えてファイヤーエンブレムの葛藤が痛々しく印象的でした。既に乗り越えているつもりでもアイデンティティ関係のトラウマはやっぱり根深い。で、そんなファイヤーエンブレムのために頑張る仲間たちの団結ぶりがすごく良いんだ。特にドラゴンキッドちゃんの台詞には泣かされた…!思わずうるっときてしまいました。さらに復活したファイヤーエンブレムの「男は度胸、女は愛嬌、オカマは…最強よ!」に泣き笑いです。名言きたこれ。
なんか、ロックバイソンにしてもスカイハイにしても折紙くんにしても、ヒーローたちみんなそれぞれちょっとずつ悩んだり迷ったりしてる描写があって、そこが良かったな。雷を思うがままに操れないと悩んでたドラゴンキッドちゃんが新技繰り出せたシーンには素直に感激した!
あとはクライマックスでヒーロー達が集結するシーン、ベタだけどこれも感動的でした。ストーリーを冷静に振り返るとちょっといろいろ詰め込みすぎで散漫な気がするしツッコミどころも満載のご都合展開なんだけど、終盤の爽快感で細かいことはどうでもよくなる。観た後に元気をもらえる感じが好き。

アニメとしては、全体的にCGとアクションに気合い入ってました。とにかくすごい動いてた。クライマックスのあたりは速すぎて目が滑るほどに…。それと中盤のルナティックとタイガーの追いかけっこシーンはまるでスパイダーマンかと思うくらいの躍動感。ビルの間をびゅんびゅん飛ぶよ!比べて作画は若干不安定な気がしたけど…ていうか、なんかちょっとキャラデザ変わってない?TVシリーズの頃と若干印象が違うような。そういえば今回初めて知ったけど、タイバニってTVシリーズと劇場版で監督が違うのね。原作つきのアニメならまだしも、一から作り上げたオリジナル作品でこういうのって割と珍しいんじゃなかろうか。コアなファンの方々はいろいろ複雑じゃないのかなあ、と思ったり。ともあれ、女の子たちがみんな可愛かったです。特にカリーナちゃん美人さんだった。

新キャラのライアンも普通にいい奴、いい意味で予想を裏切ってくれました。「どっどーん!」がツボった。持ち技見たまんまの単純明快な擬音をそのまま自分で言っちゃうとこが。役回り的にもうまい具合に虎さんとバニーちゃんを繋いでくれたと思います。技もキャラも他のヒーローとかぶってないんだし、今回限りの限定キャラなのはもったいない気がするな。
あとは秘書に萌え…。私はもともとかわいそうな悪役に弱いのですがそれに加えて薄倖の美青年とか大好物すぎてもうね…。ていうかこの人能力発動するときなんで上半身裸なんですかサービスですかありがとう…。そしていい声だった…(cv平川さん)
そうだ声といえば、映画館だと斎藤さんの地声がうっすら聞こえることに感動した!(笑) さすがドルビーデジタル大音量。

そんなわけで楽しかったです。楽しかったので、録画して溜めといたTVシリーズを今更引っ張り出して見返し中ですよ。ちなみにTVで放送されてたのは2011年、ついこの間やってたような気がしてたけどもう3年前なんだなあ。


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劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-

2014年 日本
監督:米たにヨシトモ
声の出演:平田広明、森田成一、中村悠一
(劇場鑑賞)


2014年02月15日(土) 「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」


やだどうしようすごい楽しかった…!
すごい楽しかった!!!
2009年のTVスペシャルで初共演を果たしたルパンとコナンですが、あの作品がほんとに素晴らしかったので今回も期待してました。TVから映画になったことで迫力もアップ、前作に引き続き両作品のキャラをきちんと生かした見事なコラボで大満足です。すごい楽しかった!(わかったよ)
なにしろ冒頭からルパンがキッドに化けて逃走するという夢のような展開。だって「キッドがルパンに」じゃないよ。「ルパンがキッドに」だよ。これがオフィシャルって冷静に考えるとまじですごいと思うの…。ちなみに本物のキッド(というか快斗)もチラッと登場してました。1秒くらいだけど! そしてキッドと聞くと当然のように現場に現れ瞳ギラギラさせながら追ってくる名探偵が平常運転すぎてもう何も言うことなし。あと個人的には、逃走中のキッド(に化けたルパン)が実弾で発砲したことにショックを受ける中森警部がすんごいツボでした。心底傷ついた顔で放心状態、気の毒なくらい落ち込んでるんだもん…(笑)。いやあれルパンだから!あなたのキッドは銃撃ったりしないから!大丈夫だよ!

今作では既にルパンとコナンが顔見知り、ルパン側はコナンや哀ちゃんの事情(薬で小さくなってること)も知ってる前提なのでストーリーがさくさく進む。ただいろんなキャラに見せ場を作るため強引に話をややこしくしてるかなーという印象は受けました。小さな子どもに理解できるか若干心配。真相が結構複雑だしその解明部分も慌ただしいし、あとなにげに前作からの続きになってるのよね。TVスペシャルの復習必須。だから公開前に再放送してたのかー。
でもまあお祭り作品なので、あまり細かいこと考えなくてもちゃんと楽しめる仕様になってます。TVスペシャルはルパンの世界にコナンが混ざった感じでしたが、今回はコナンの世界にルパンがやってきた感じ。コナン側のレギュラー陣がより活躍してました。特に佐藤刑事はヒロインだったと思う…!それから両キャラのクロスオーバーっぷり、前作でもいいコンビだった次元+コナンがやっぱりいい味出してます。バーのシーンでのテンポの良さとか(余談だけどあそこナチュラルにレモンパイが出てきてニヤニヤしちゃったよ!)。加えて今回は不二子ちゃん+哀ちゃんがすごく良い!いい女とクールビューティの取り合わせですよ。しかも大サービスの入浴シーンだし。公式サイトのインタビュー読んで知ったけどあの入浴シーンは青山剛昌自らコンテ切ったらしいです。どんだけ浮かれてるの(笑)。原作者大はしゃぎで私も嬉しい。
そしてルパン+コナンのコンビも言わずもがな。切れ者同士の意思疎通ぶりを見せつける一方で、探偵と怪盗という立場の違い、というか二人のスタンスの違いがちゃんと感じ取れる。終盤機内のシーンで悪人だろうが危機に瀕した命があればギリギリまで助けようとするコナンに対し、運命だ諦めな…と流れに逆らわないルパンが印象的だった。タイトルは「VS」だけどルパンとコナンがまともに戦って勝敗を決めるはずもなくラストは案の定共闘展開、でもそのお約束感にこそワクワクしてしまう、そんな作品でした。そしてコナンくんは序盤のスケボー(あのスケボーいつ水上を走る機能がついたの!)を皮切りにスカイツリーから飛んだり銃構えたりジェット機操縦してみたり、これまでの劇場版アクション集大成のように派手に立ち回っておりました。久々に「ハワイで親父に教わった」が聞けるんじゃないかと期待してしまった。

それと謎の工作員アラン・スミシーがたいへんいい声で、このキャラは登場するたびきっちり着込んだダブルのスーツもしくはバスローブ姿でブランデーグラス傾けてるというベッタベタな役どころなんですけど、ほんとそういう感じの声なんですよ。ちょっと含みのあるいやらしい感じ。これキャスト誰?誰が声あててるの?と脳内声優データを必死に検索したけどわからなくて、それでエンドロール見たらスペシャルゲストの内野聖陽さんでびっくり。声優さんじゃなく俳優さんだったのか。しかも声優初挑戦て。いや声優さんでも全然いけると思います!また声聞きたいです。

そしてエンドロール後にもしっかり続きがあるので最後まで席を立ってはいけません。最後の最後でまたキッド、もーほんと美味しいとこもってくわ!本人出て来ないけどね!!!ていうか最後のルパンVSキッドの嘘予告にびびった。そんなの実現したら興奮で死んでしまうよ…!



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ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE

2013年 日本
監督:亀垣一
声の出演:栗田貫一、高山みなみ、小林清志
(劇場鑑賞)


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