■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2008年07月31日(木) 「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」




ロックをネタにしたジャック・ブラック主演のお馬鹿コメディ。もう本当に下品です!(笑)
そのうえ中身も内輪ウケ重視設計というか、観客への配慮ゼロで自分達の楽しみを優先してる空気が漂いまくりなので(笑)かなり観る人を選ぶ映画だと思います。悪魔とか出てくるあたりは大昔キアヌがやってた「ビルとテッド」シリーズを彷彿とさせるものがありました。ほんとに大昔すぎるたとえですみません。でもあれくらい幼稚でバカバカしいのよ!(しかも下品なのよ!)

それでいてロックへの愛は確かに感じられるんだなーこれが(笑)。ロックってこう、究極には、歌詞なんてなんでもいいんですね。歌ってる内容に意味がなくてもリズムに乗せればそれらしくなるのね。大事なのはソウルなんだとよくわかりました(笑)。私は知らなかったんだけど「テネイシャスD」って主演のJBとKGが実際に組んでるバンドだそうで。なるほど息の合った歌いっぷりでありましたよ。
ところどころミュージカル…じゃなくてロック・オペラ風?に歌(ロック)で話が進むところは面白かったです。あとJBの子役時代の子がほんとに似すぎで笑えました(笑)。

ティム・ロビンスとかベン・スティラーとかコリン・ハンクスとか有名人が色々出てますよ〜。ベン・スティラーは製作にも参加してるみたいで、出演シーンもインパクトありました!



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テネイシャスD 運命のピックをさがせ!
【TENACIOUS D IN THE PICK OF DESTINY】

2006年 アメリカ / 日本公開 2008年
監督:リアム・リンチ
出演ジャック・ブラック(JB)、カイル・ガス(KG)、
(劇場鑑賞)



2008年07月30日(水) 「花より男子 ファイナル」




どなた様でも安心して楽しめるシリーズ完結編です。司とつくしのラブラブっぷりにお腹いっぱい幸せいっぱい。砂を吐くほど甘いです!でも道明寺かっこいいしつくしは可愛いし、素直にああよかったね〜と思える仕上がりでした。楽しかった!

それにしても今更だけど、花男って、本当に絵に描いたような直球ど真ん中シンデレラストーリーですよね。女の子の都合のいい夢がギュッとつまってる。桁外れのお金持ちグループが自分の味方で、その中でもひときわ桁外れのセレブ御曹司が自分の恋人で、その恋人はこれまで女遊びもせず見事にクリーンだし、単純だけど一途でかっこよくて、いつも自分だけを見ていてくれて、ありのままの自分を愛してくれる。今回の映画の中でも迷ったり躊躇ったりするのはつくしの方で、道明寺はいつもまっすぐな目をしてことあるごとに「おまえは特別だ」「おまえは最高だ」って口に出してくれる。こんなの絶対あるわけないじゃん!と思いつつグッときてしまうのがオトメゴゴロで、小中高生に人気があるのも頷けるよなー。いやもう少女マンガっていいよね!松潤かっこよかったです!(原作知らなくてもとりあえず松潤ファンは必見だと思う。ほんとすごいかっこよかったので!)

そして久々に小栗くんの花沢類が見られて嬉しかったです!
飛行機の中で天井に頭ぶつけて「イテッ!」ていうシーンが超かわいかった〜。さんざん松潤を褒めちぎったけど(笑)私はどこまでも類派だからね!


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花より男子 ファイナル

2008年 日本
監督:石井康晴
出演:井上真央、松本潤、
小栗旬、松田翔太、阿部力
(劇場鑑賞)


2008年07月23日(水) 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」




私これ予告も一度も見てなくて、“ファンの署名活動で公開に至ったコメディ”という予備知識しかなかったので、もっと単純なおバカ系かと思っていたら(タイトルから勝手に「ポリスアカデミー」みたいなものを想像していたよ…笑)、意外とエグくてマニア向けなのねー(笑)。よくよく見たらR15だし。でも面白かった!

コメディなんだけどとにかく残酷に人が死ぬ。どんどん死ぬ(笑)。このチープ感はアメリカでいえばタランティーノやロドリゲスに通じるものが…って今調べてみたら監督のエドガー・ライトは「グラインドハウス」でウソ予告の監督として参加してる人だそうで!なるほど〜。
いかにもイギリスっぽい鬱々とした雰囲気(それでいてコメディ)が独特で、ちょっとミステリ仕立ての前半も面白かったし、何より後半のやりたい放題弾けっぷりが楽しかった(笑)。それと監督は一体どんだけ『ハートブルー』が好きなんだ!っていう(笑)。すさまじいオマージュっぷりでした。オマージュっていうより単なるパロかな?(笑) 何にせよまさかこの映画の中で若い頃のキアヌが見られるとは思わなかったので嬉しかったです。超懐かしかった!

それと後から知ったのですがケイト・ブランシェットやピーター・ジャクソンがノークレジットで出演していたそうで…全然気付かなかったよー!色々調べたところ、ケイトは主人公ニコラスの元カノ(最初の方に出てきた、防護服着て目しか出てなかった人ね!)役、PJ監督はサンタさん役だそうで、そんなのあらかじめ知ってても見つけられないよ!と思いました(笑)。




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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
【HOT FUZZ】

2007年 イギリス・フランス / 日本公開 2008年
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ティモシー・ダルトン
(劇場鑑賞)


2008年07月16日(水) 「スピード・レーサー」




マッハGoGo!マッハGoGo!マッハGoGoGo〜!の実写版です。監督はマトリックスのウォシャウスキー兄弟。結構面白かったと思うんだけどいまひとつ話題にならなかったような。私こういうの好きなんだけどな〜

やはりウォシャウスキー兄弟ということで、映像が特徴的でありました。カラフルな原色使いでキュート&ポップ、とことん作り物めいた独特の世界観。ずっと見てたら疲れるんじゃないかと最初は思ったけど意外とそうでもなかったです。さすがのセンス。あとレースの会場とかも凝っていて、なんかアニメというよりゲームの世界みたいでした。マリオカートDSに出てくるワルイージピンボールやレインボーロードみたいな感じ。(わかる人にしかわからないたとえですみません)

走行中のスピード感もすごかった。あれですね、マッハの速さで走ってると車はまっすぐ進まないのね!そりゃもう土屋圭市もびっくりのドリフトっぷり。超かっこよかったです!
スピード感だけじゃなくて、車同士のバトルのありえなさもすごいです(笑)。みんなして武器ごっそり積んでレース中に激しい戦いを繰り広げるのよ。飛んだり跳ねたり(※注:車が)ほんとにすごい。まさにマトリックスのカーレース版。その一方で肉体アクションも随所にほどよく盛り込まれており、全体的になかなかGoodなバランスではないでしょうか。

ストーリーは子ども向けというか、実にシンプルで健全。でも映像がごてごてしてる分、話の中身はこれくらいでちょうどいいんじゃないかな?家族愛がクローズアップされていて感動的だし、主人公の気持ちがフラフラしないところがいい。常に信念を持って悪者に立ち向かう姿は見ていて気持ちよかったです。

スーザン・サランドンやクリスティーナ・リッチみたいに目のぱっちりした女優さんはこういう世界に似合いますね。キャラ化してしっかり映像にとけ込んでました。それに比べると主演のエミール・ハーシュ君の存在感がいまいちだったような気がしないでもないというか…(笑)。いやまあ彼には今度の『イントゥ・ザ・ワイルド』に期待します!



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スピード・レーサー 【SPEED RACER】

2008年 アメリカ / 日本公開 2008年
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:エミール・ハーシュ 、クリスティナ・リッチ、マシュー・フォックス、
スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、真田広之(出演シーンほんのちょっとだったけど…)
(劇場鑑賞)



2008年07月12日(土) 「奇跡のシンフォニー」



ジョナサン・リース・マイヤーズって、私、ちょっと惜しいなあと思う俳優さんで、だってこの人って昔けっこう美少年だったじゃないですか(『セクシャル・イノセンス』の耽美っぷりにくらくらした覚えがある。映画自体はわけわかんなくてつまんなかったけど)。なのに大人になったら男っぽさが増してしまって、もちろんそれはそれでかっこいいんだけど、でも引き替えにかつての中性的で耽美な魅力は失われてしまった気がするの。それがちょっぴり残念なの…。ちなみに日本人でたとえると、私の中ではTOKIOの長瀬君が同系列にカテゴライズされてます(笑)。彼も十代の頃はどちらかというと中性的な美少年でしたよね。今は男っぽくてワイルドにかっこいいけど。

ってそんなジョナサン・リース・マイヤーズ語りはどうでもよくて。
映画の方は、運命のいたずらで引き裂かれ、また運命によって結びつく家族の絆の物語でした。天才的な音楽の才能に恵まれた一人の少年が両親を探し求めるいわゆる“感動ドラマ”。いかにも映画なドラマティック展開なので醒めた目で観ちゃえばそれまでなんだけど、でも私はこの映画わりと嫌いじゃないです。フレディ・ハイモア君はやっぱり上手いし、ジョナサンもケリー・ラッセルもイヤミがなくて良かった。何より音楽が素晴らしい。周囲のいろんな雑音が次々重なって楽曲のように響き合う演出は、ああ音楽の神童にはこんなふうに聞こえるのね…!と自然に納得してしまう美しさでありました。ロックとクラシックの融合も見事だった。ジョナサン・リース・マイヤーズは歌声も披露してくれますよ。

まあ、本当にベッタベタな感動ドラマなんだけどね(笑)。
でも一種のファンタジーとして見ればそんなに悪くないと思います!



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奇跡のシンフォニー
【AUGUST RUSH】

2007年 アメリカ / 日本公開 2008年
監督:カーステン・シェリダン
出演:フレディ・ハイモア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、
テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ
(劇場鑑賞)


2008年07月02日(水) 「イースタン・プロミス」

いやもう面白かったですよkaiさん!と真似して私信から始めてしまいますが(笑)、そうそうこれがクローネンバーグの新作だって全然気づいてなかったの私…(よくよく考えたら(考えなくても)ヴィゴがアカデミー賞でノミネートされてた作品ですねこれ)。公開してるうちに観に行けてよかった。

ロンドンの病院に勤務するごく普通の助産婦と、裏社会を仕切るロシアン・マフィアに所属する運転手の物語。人間ドラマ的な色合いが濃く、クローネンバーグにしてはまっとうな映画だなあという印象を受けました。なんていうか、変態っぽさがあんまりないのよ(笑)。もちろんエログロもバイオレンスも健在なんだけどそれらは物語の中で自然な流れとして出てくるのでいちおう納得できるというか。昔のクローネンバーグ特有のわけわかんない感はあまりない。ただし描写はきちんとクローネンバーグクオリティ。産まれたばかりの血まみれの赤ん坊へその緒を切ったり、床屋で喉を切り裂いたり死体の指をパッチンパッチン処理したり、あとは山場の全裸de格闘シーン(銃とか使わずナイフの乱闘なんだよ。見てて痛いの何の)等々、そのあたりの容赦のなさは実にクローネンバーグらしくて満足でした。鬱々とした雰囲気も申し分ないし、何か得体の知れない緊張感が初めから終わりまで途切れず漂っているのもいい。派手なアクションとかがあるわけでもないのに終始目が離せない感じで、すごく見応えありました。完成度の高い大人向け作品だと思います。決して気持ちのいい話ではないけども。(まあクローネンバーグに気持ちよさを求める人はいないよね多分…笑)

そして主演のヴィゴ様がめちゃくちゃかっこよかったです!これは参った。アカデミーノミネートも納得の存在感だよ!クールで渋くて、とにかくセクシー。華やかなカッコ良さではなく、視線や表情や背中で語る感じがたまらない。ハードボイルド。マジしびれる。ナオミ・ワッツを車で送るシーンがあるんですけど、彼女が車を降りるとき「いくら?運転手なんでしょ?ちゃんと払うわ」と聞くと、フッと振り向いて「クリスマスプレゼントだ」って微笑する、そこが超絶セクシーでもう…っ!!!腰が砕けました。あと終盤の、錯乱したヴァンサン・カッセルをなだめるシーンもたまらなかった。あんなふうに囁かれたら誰だってイチコロだと思う…!注目のサウナ乱闘シーンもまた別の意味ですごいです。ものすごい体当たり演技で、色々目のやり場に困ります(笑)。目を逸らさずしっかり見ましたけど。色々。
一方でヴァンサン・カッセルのダメ男っぷりも最高だったなー。不安定で屈折した感情を見事に表現してた。ヴィゴに自分の目の前で女を抱けと命じながらそれを見てものすごく複雑な、ほとんど泣きそうな顔をする、あのシーンは特に印象的だった。上手い。
ナオミ・ワッツも良かったし、マフィアのボスの人も良かった。ほんとみんな良かった。みんな無駄のない的確な演技で全体のバランスがすごくいい。

それにしてもkaiさんの仰るように、クローネンバーグの撮りたい顔の好みってわかりやすいですね〜確かに(笑)。「爬虫類両生類顔」に超納得(ヴィゴに加えてジェレミー・アイアンズとかジェフ・ゴールドブラムとか?笑)。そんで基本的にはみんないい男だと思う。しかも役者としてちょっとクセのあるいい男。こう、演技のためなら何でもやっちゃう系。だってヴィゴにレイフにジュードでしょー、さらに遡ればジェームス・スペイダーにジュリアン・サンズ、クリストファー・ウォーケン…あああ私の好みと一致しすぎる!語り合いたいです監督…
ていうかレイフにそんないきさつがあったんだ。「スパイダー」面白かったのにね!(笑) 面白くて私あんなに何回も観に行ったのに…!いつかまたぜひレイフ主演作を撮ってほしいですー!




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イースタン・プロミス
【EASTERN PROMISES】

2007年 イギリス・カナダ / 日本公開 2008年
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル
(劇場鑑賞)



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