■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2007年11月28日(水) 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

いい話だったよ!二時間超える長丁場だけど退屈しないで見てられました。内容的には前作の続きで登場人物もほぼそのまま、さらに鈴木オートに預けられる親戚のミカちゃんや六ちゃんの幼なじみなど新たな人々も加わり、それぞれの小さなエピソードが積み重なるような感じで話が進んでゆきます。まあ前作に比べるとちょっとペースダウンというか散漫というか、正直「泣ける!」というほどの感動はなかったんですが、やさしく心に響く小話が満載でこういうのも悪くない。メインストリームになってるのはやはり茶川とヒロミの恋の行方(&芥川賞の行方)、かな?でもそれ以外の細かいエピソードも印象深くて、戦友の牛島さんの部分とか個人的にかなりグッときました。ありがちだけど私ああいうのにすごく弱いです。夫婦で昔の映像を見るシーンも良かったなー。お母さん(薬師丸ひろ子)が昔の恋人(?)に偶然再会した後だからまたしみじみ度がアップするのよね。あと全然関係ないけどミカちゃんが来た日の夕食時「こら!ミカちゃんに謝れ」「“どーもスミマセン”」「! 三平じゃなく謝れ!!」っていうやりとりに笑いました。おもしろいよ一平くん…!(笑)
こういう林家三平ネタとか石原裕次郎の映画が出てきたり、その他取りそろえられた30年代アイテムも相変わらず凝ってます。洗濯機とか。「美智子様ご懐妊おめでとう」の張り紙とか。自転車で売りに来る豆腐屋さんは私自身も記憶にあるなあ。夕暮れの路地を見回すと子供たちが買い物したり洗濯したり妹弟の面倒を見ていたり、この頃はみんな家の手伝いをするのが当たり前だったんですね。

冒頭のゴジラはちょっとやりすぎな気がしましたが(笑)CGによる町並み再現もなかなかすごくて、今回特に驚いたのが羽田空港!私生まれてからずっと羽田の近くに住んでるんですけど、ほんと昔の羽田空港そのままでビックリでした。新しくなる前はあんな感じだったのよー。なんか平屋みたいな建物でさ(笑)。しかも建物だけじゃなく多摩川越しに見る川崎側の風景がまた、ほんとあのままで!いやー懐かしかった…
それから日本橋。ちょうど職場があのへんなので、高速道路が出来る前はこうだったのかーと思うと感慨深いものがありましたです。

あーひとつだけ、終盤で茶川の「踊り子」本文が朗読されてしまったのはちょっと残念でした。ああいうのは本文を出さない方が効果的というか、みんなが読んでる描写だけの方が余韻が残ったんじゃないかなー、と。ちなみに気になったので調べてみたところ、実際の昭和34年下半期(第42回)の芥川賞は「受賞作なし」でした。なるほど。





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ALWAYS 続・三丁目の夕日

2007年 日本
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、
薬師丸ひろ子、堀北真希
(劇場鑑賞)



2007年11月08日(木) 「バイオハザードIII」

うむむむ残念ながら期待はずれ。このシリーズ続編ができるたびに質が落ちてゆく気がするよ(笑)…今にして振り返ると一作目が一番面白かったなあ。
今作の何がダメって、バイオハザードらしさが完全に失われてしまったところが最悪だと思う。Tウイルスの拡散によりゾンビだらけになった世界の中で少数の生き残りがサバイバルしてるという状況なんだけど、ほとんどアリスの超人ぶりを描くだけの話になっちゃってるんだよ。違うじゃん!バイオハザードってそんな話じゃないじゃん!もちろんゲームと映画をまったく同じにする必要なんてないけど、でも目の前のドアを開ける時のドキドキ感とか、次々現れる多種多様なクリーチャーとか、背後にうごめくアンブレラ社の陰謀とか、そういう要所要所のバイオらしさを排除してしまったらバイオハザードの看板掲げる意味がないと思うの! じゃあ純粋にゾンビ映画としてorアクション映画として面白いかというと決してそうとも言えず、つまり結局はバイオハザードのタイトルにのっかってるわけで、だったらもうちょっとバイオらしくやろうよ〜!というのが原作ゲームファンの率直な感想DEATH!

<そのほかのダメダメな点>
・アリスの超能力 (そんな反則技使ったら全然面白くないよー)
・あんな理由でモンスター化してしまう博士 (頭悪すぎ!あれでほんとに研究者?)
・それでもせめて死闘を見せてくれるのかと思いきや、悲しいくらいにあっけなく決着がついてしまうラストバトル (クローズZEROの迫力タイマン勝負を見習え!)
・ここまで人類が危機に瀕してるのにまだ世界を牛耳ろうとしてるアンブレラ社 (一体何がしたいんだ…地球にはもうゾンビしかいないぞ…)
・チラッと出てきた東京の描写 (痛い)


ということで口直しにアンブレラ・クロニクルズがやりたいです。(関係ないし!)

http://www.capcom.co.jp/bio_uc/

私Wii持ってないのよ…これPS2かXboxに移植してくれないかなー。



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バイオハザードIII 【RESIDENT EVIL: EXTINCTION 】

2007年 アメリカ / 日本公開 2007年
監督:ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、イアン・グレン、
オデッド・フェール、アリ・ラーター
(劇場鑑賞)


2007年11月07日(水) 「ヘアスプレー」

やー楽しかったー!テンポが良くてわかりやすくてとことんエンターテイメント。ちょっと疲れてる時でも難しいこと考えずに観てられて、終わったら元気をもらえるような。こういう映画があるからハリウッドって好きよ(笑)。

ちょっと太めの女の子が夢を実現させるサクセスストーリーかと思っていたんだけど、メインテーマは人種差別問題。しかし決して重苦しい雰囲気にはならず、主人公トレイシーの天真爛漫っぷりでストーリーはあくまで明るく展開されてゆきます。ただ純粋にダンスが好きで体型なんか気にせずオーディションに出向いたり、臆せず黒人グループの中に入っていって「そのステップ素敵だわ!もう一度見せて!」と瞳を輝かせるトレイシーの姿は(ちょっと単純すぎますが・笑)見ていて実に気持ちがいい。彼女は白人なんだけど人よりぽっちゃりした体型で、つまり一種のマイノリティなのね。舞台は60年代ボルチモア、理不尽な差別が露骨に存在しスリムな白人こそが美しいという固定観念が横行している時代、そんな中で「人と違う」ことを恥じる必要はない、それは個性なんだという(当時の)新しい価値観を高らかに謳い(&歌い)上げる。新時代への健全な希望、というのかな、これは混迷した現代から振り返る過去回顧と受け取れなくもないような気がします。苦しかったけどあの頃はよかったよね的な。ちょっと日本人にとっての三丁目の夕日みたいな。(それは飛躍しすぎ)

主役トレイシーを演じたニッキー・ブロンスキーはとってもキュートで、心から楽しそうに歌ったり踊ったりするところが何より最高でした。ビッグママのトラボルタもすごいインパクトだったよ。クリストファー・ウォーケンとのラブラブっぷりは可笑しいやら凄まじいやら、庭で二人でダンスするシーンなんてこれトラボルタとウォーケンなのよね…!と思うとなにかとてつもなく貴重な光景を見てしまった気分(笑)。いやはや異色の夫婦でした。
あとクイーン・ラティファの貫禄はさすがだし(聴かせる。聴き惚れる!)、ショーの司会者コーニー・コリンズの存在感も気持ちよかった!ミス・ヘアスプレーに選ばれた彼女も歌が上手くてすごく可愛かったし、そういえばトレイシーの親友ペニー、彼女も後半思いがけず素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたのでびっくり。悪役のミシェル・ファイファーもイヤミな感じでGOOD、それとリンク役のザック・エフロン君、彼はウィンクがとても素敵でした。なんていうの、こう、ちゃんと60年代のウィンクなのよ!(笑) 甘いマスクで流し目送って素早くパチッ!て。脇役が生きてるところもこの映画の魅力だと思います。
それから音楽も良かった!今までミュージカル映画って「わーすごいなぁ」と思いながら呆然と見ているだけのものが多かったけど、これは自分も一緒に踊り出したくなる感じ。とにかく最初から最後までハイテンションでパワー溢れる作品でした。もう一回くらい劇場で観ておきたかったです。




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ヘアスプレー 【HAIRSPRAY】

2007年 アメリカ / 日本公開 2007年
監督:アダム・シャンクマン
出演:ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラヴォルタ、
クリストファー・ウォーケン、ミシェル・ファイファー
(劇場鑑賞)


2007年11月01日(木) 「グッド・シェパード」

マット・デイモンは最近なんだかCIAづいてますなあ。しかしジェイソン・ボーンシリーズと違ってこちらはアクション無しのシリアスドラマであります。第二次大戦から冷戦時代を舞台に、CIA誕生秘話を一人の男の半生と共に描く。スパイの話だけど派手なアクションは皆無、ストーリーは複雑に込み入っていて登場人物は多いし時間軸も頻繁に行ったり来たりするし(これはサスペンス部分を盛り上げるための演出なのかな)、その上暗いし単調だし、何より上映時間が長い(167分)。お気楽エンターテイメント好きの私にはついていくのになかなか根気がいる作品でしたが、でもこういう映画って男の人が好きなんじゃないかしら。こう、ゴッドファーザーみたいな雰囲気というか(内容はまったく違うけど)。自分を殺し、時代を読みながら、常に駆け引きだらけの頭脳戦。本来の諜報活動って地味で険しいものなのでしょう。007やジェイソン・ボーンみたいなのはそれこそ映画の世界の話よね(笑)。
CIAの成り立ちとか活動内容とか興味深い部分は色々ありました。特に思ったのは、私CIAというと敵の組織に潜入して情報を集めるのがメインみたいなイメージがあったんだけど、ほんとに重要なのは情報の「操作」なんだなと。プロパガンダと言ってもいい。元KGB士官がLSDを投与されて「おまえらアメリカは本当はソ連なんか恐れていない。脅威ということにしておきたいだけなんだ」と喋るくだりなどは実に印象深かったです。(取り調べ役のジョン・タトゥーロがまた上手いんだ)

しかし。しかしどうしても主人公のマット・デイモンに違和感が!
自分を殺してアメリカのために生きる寡黙な男の悲哀(?)みたいなものが感じられないというか、「ディパーテッド」の時も思ったんだけど、なんていうかあまり苦悩しているように見えないのよね…(ごめんマット…)
そして何よりベストオブ違和感だった点は、老けないこと。学生時代からおよそ20年間くらいに渡る物語なんですが、後半のマットはとても成人した息子がいるような年齢に見えないのよ…(笑)。これは妻役のアンジェリーナ・ジョリーにも言えるかもしれません。
そもそも主人公のエドワードがあまり魅力的に思えなくて、だって結婚したのもあれ一種の成り行きだし!(笑) 切れ者であることは認めるけどどちらかというと流されるまま生きてる人みたいで、それで組織との板挟みになって家族を犠牲にする苦しみとか言われてもなあ…。父親との過去に裏打ちされた息子への思いとか、設定的には面白いところもあったんですが…

結論:マット・デイモンはやっぱりオーシャンズ系の弟キャラが似合うと思う。私はそっちの方が好きよ!
ボーン・アルティメイタムに期待します。(まだ観てない)



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グッド・シェパード
【THE GOOD SHEPHERD】

2006年 アメリカ / 日本公開 2007年
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、
アレック・ボールドウィン、ジョン・タートゥーロ
(劇場鑑賞)


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