■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2006年05月31日(水) ■2006年5月に観た作品

※以下は2007年になってから過去を振り返って書いてるコメントです。ので、いつも以上に参考にならない感想ですみません…。

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■ニュー・ワールド
うわあ珍しく表情豊かな(役の)ベール王子にうっとり、でもワイルドなコリンちゃんも捨てがたい!いやーんどっちにしよう選べない!そんな映画でした。どんなだ。
いわゆるポカホンタスのお話。風景とか映像関係はとてもキレイだったんだけど、なんだか説明があまりなくて、雰囲気だけで話が進んでる気がしたなあ…。アメリカでは誰でも知ってる物語だからこの程度でいいんだろうか。とにかくすごくセリフが少なかったという印象でした。理解を妨げるほどではないんですが。
…やっぱ結婚するならベール王子かな。やさしいしねv(しつこいな)


■リバティーン
いやいやもうジョニデすごい気合い入ってたよ。後半の容貌崩れ具合とか、ほとんど身体張ってた(笑)。
冒頭「諸君はみな私を嫌いになるだろう」とこちら側(カメラ)に語りかけるシーンのあの眼差し、諦観と自嘲と静かな狂気がごちゃまぜになったようなあの表情がなんだか妙にセクシーで、改めてジョニデはすごいなーと思いました。ジャック・スパロウみたいなおちゃらけたキャラクターもいいけど、こういうデカダンで色気のある役もぴったりだよね。
あと「プライドと偏見」で目を付けたルパート・フレンド君がこの映画にも出てました。ロチェスター卿の取り巻きの一人。
そしてマイケル・ナイマンの音楽はずるいです(笑)。流れてくるともう無条件で格調高い映像に思えてくるYO!


■プロデューサーズ
楽しかったです。ウィル・フェレルがおもしろいー!!(笑)
ユマ・サーマンも頑張ってたし、マシュー・ブロデリックがこういう人だって私初めて知りました。歌って踊れる舞台の人なんだね〜。
内容はミュージカルコメディですが、ネタ的に比較的大人向けのエンターテイメントかなあという気がしました。「あはははー」っていう健全な笑いよりも、「プッ」とか「ククク」とかいう笑いを誘発される感じ。


■RENT
これはもう、ミュージカルをそのままスクリーンで観てるみたいでした。ほとんど歌で話が進む。もちろん映像は普通に映画なのですごく見やすいです。ていうかオープニングのあの歌で完全に引き込まれちゃったよ。最初からいきなり感動した。歌で。その後もとにかく歌!歌!歌! 歌でお腹いっぱいになれます(笑)。
ノリや雰囲気が、というかストーリーそのものがいかにも80年代の青春モノという感じで今見ると古めかしい気もしますが、そんなところも含めてこの作品の魅力になってるんだろうな。


■ナイロビの蜂
→コチラ!


■アンダーワールド:エボリューション
私ひそかにこのシリーズ好きなんです。独自の設定で突っ走る世界観が。ダークな映像もいい。ただ今回は前作に比べるとちょっと失速してしまったようにも見受けられました。もう少し爽快感が欲しかったなあと。
復活した兄は、顔とかすごいグロテスクなんですけど、寝る時はこうもりみたく逆さ吊りで翼にくるまってたりして、なんか律儀というかクラシックなヴァンパイア風情で面白かったです。弟はシロクマみたいでちょっとかわいい。(そうか?)
あと前回必要以上に素敵な悶えっぷりを披露してくれたスコット・スピードマン君ですが、今回はすっかり変化(へんげ)を果たして普通に強い混血種だったので残念。彼はハァハァ身悶える演技が最高なのに…ッ!
まあ、あれこれ言いつつ結局好きです。次もあるなら観に行くと思います。




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ニュー・ワールド 【THE NEW WORLD】

2005年 アメリカ / 日本公開 2006年
監督:テレンス・マリック
出演:コリン・ファレル 、クオリアンカ・キルヒャー 、
クリストファー・プラマー、クリスチャン・ベール
(劇場鑑賞)


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リバティーン 【THE LIBERTINE】

2004年 イギリス / 日本公開 2006年
監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ、サマンサ・モートン 、ジョン・マルコヴィッチ
(劇場鑑賞)


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プロデューサーズ 【THE PRODUCERS】

2005年 アメリカ / 日本公開 2006年
監督:スーザン・ストローマン
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、
ユマ・サーマン、ウィル・フェレル
(劇場鑑賞)


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アンダーワールド:エボリューション
【UNDERWORLD: EVOLUTION】

2006年 アメリカ / 日本公開 2006年
監督:レン・ワイズマン
出演:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、
トニー・カラン、ビル・ナイ
(劇場鑑賞)





2006年05月17日(水) 「ナイロビの蜂」

 ※ネタバレ含みます。 




久々の正統派レイフ・ファインズですよ!史上最悪の魔法使いでも声だけの悪役でもない、スーツ着用の素敵なレイフですよ!指折り数えて公開を待ちましたよ!速攻で観に行きましたよ!!(大興奮)


しかし浮かれてばかりもいられない。お話はずしりと重い社会派でした…。私鑑賞前はできるだけ予備知識を入れないようにしていたので(ピュアな心でレイフを楽しむためにねv)、てっきりラブストーリーだと思いこんでいたんです。そしたら実際はバリバリの社会派ドラマだった。サスペンスでもある。しかし確かにラブストーリーでもあるんだな。この多面的な作りが素晴らしい。実に奥深い印象を与えます。
大人しくて温厚な外交官ジャスティンが、妻の訃報を受け取るところから始まる物語。物静かな彼と違って精力的な活動家だった妻は、救援活動中に何者かに殺されてしまう。不審に思ったジャスティンが事件を独自に調べてみると、次第に明らかになる巨大な陰謀。そうして妻の足跡を辿るうちに彼は妻の情熱を心から理解し、自分に向けられた彼女の愛を改めて噛み締める。

アフリカの現実が見ていて痛ましい。やりきれない。人間一人の命の重さに違いはあるのか?もちろん違いなんてあるはずはない。けど、経済大国で資本の恵みを受けて呑気に生きてる私に、偉そうにそう言い切る資格が果たしてあるのか。
などと色々考えさせられるものの、そのあたりの問題を必要以上にわざとらしく強調したりせず、あくまで一夫婦のラブストーリーとして仕上げられてるところが非常に良かったと思います、逆に効果的で。ジャスティンが最後に選んだ道は、見方によっては後ろ向きだし、賛否両論あるかもしれないけど、このお話はあくまでラブストーリーなんだと思うと私は納得。諦観でも放棄でもなく、全てを理解して愛に殉じた姿はとても切なく感動的だった。これが例えば、一人勇ましく権力に立ち向かって妻の復讐を遂げ一件落着!な展開だっりしたら(笑)、こういう深い余韻は残らなかったと思うなあ。

レイフは素晴らしかったです。オスカーを獲得したレイチェル・ワイズの演技ばかりが注目されてるような気がしますが(いやもちろんレイチェル・ワイズの演技は素晴らしいのですけど!)、レイフだってかなりの熱演だったぞー。初めは大人しくて優しいだけだったジャスティンが、妻の行動を追ううちにだんだん情熱的・積極的に変化していく様子なんて本当に見事だったと思う。あと、表情。特に黙ってるときの顔がなんともいえず絶妙なんだ。たとえば妻の死体を確認している時の顔、セリフなんて一言もないのに、表情で全てを語る。見ていてこっちが泣きたくなるような、グッとくる顔つきだった。
それから今作では、見た目的にいろんなレイフを楽しめるのもイイ!序盤ではピシッとスーツ着用(素ぅ敵ぃ〜!)、でも後半からは汚れたTシャツでワイルドに旅をしたりするわけです。そういえばみぃさんもおっしゃってましたが車を運転するレイフはとってもかっこよかったです。レイフ・ファインズのカーチェイスシーンなんて初めて見ました(笑)。珍しいですよね。
アフリカの大地で一人佇む姿なんかは、なんとなく砂漠が舞台だった「イングリッシュ・ペイシェント」を思い出したなあ。とにかくこのジャスティンという役自体がレイフにビッタリだった気がします。イメージに合うというか。レイフ的王道というか。

主演の二人以外、脇を固めていた俳優陣もみんなよかったです。サンディ役のダニー・ヒューストンとか、生々しい感じで(笑)上手かったな。ビル・ナイもGood!

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ということで既に鑑賞済みらしいみぃさんのレビューも楽しみです。ゴメンみぃさん、我慢できなくて先に感想書いちゃったよ(笑)。
kaiさんはもうご覧になったのかしら?まだなら是非!レイフ素敵ですよ〜!



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ナイロビの蜂
【THE CONSTANT GARDENER】

2005年 イギリス / 日本公開 2006年
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、
ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ
(劇場鑑賞)


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