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2004年05月30日(日) |
「デイ・アフター・トゥモロー」 |
出ました! CG満載ツッコミ所も満載とりあえずお金はたっぷりかけてます系ハリウッド超大作、わたくしの得意分野でございますよ。まあ超大作にしちゃ多少メンツが地味でしたけれども(笑)、人物よりもメインは災害、CG多用のド派手映像が主役みたいな映画なのでこのくらいでちょうどいいのかもしれません。 環境破壊による異常気象パニックムービーで、竜巻、津波、雹、吹雪、あと飛行機でのドキドキシーンとか、目を瞠る迫力映像を次々と繰り出してきます。ここまでやってくれたらもう、脚本にいちいち細かいツッコミ入れたりせずに割り切って映像を楽しんでしまった方が勝ちなのではないでしょうか(笑)。ちょっとでも観ようかなと思ってる人は絶対に映画館で観た方がいいですよ。できるだけ大きいスクリーンで。できるだけ良い音響で。感動や教訓は求めたりせず(笑)純粋に映像だけを楽しみに観に行けばきっと満足できるでしょう。特に後半の氷河期状態は見ていて涼しくなるような見事な低温感なので、真夏に観れば納涼効果も期待できます。その頃には公開終わってると思うけどな…。
などと言いつつやっぱり条件反射でツッコミ所を探してしまう自分がいるんだけども(それが楽しい)、今回のツッコミ所としては、まずあの日本描写が地味に笑えた。出た!アメリカ映画の勘違いニッポン!どこだよあれ! Tokyo chiyoda-kuって、一体千代田区を何だと思ってるんでしょうか(笑)。屋台でちょっと一杯、奥さんの電話で慌てて帰る、なんていうのも20年くらい前の場景だよなあ。 あと、図書館てあんなにたくさん衣類があるものなんだろうか。なんか衣装部屋みたいになってなかった?やっぱ天下のNYだから? それといきなり登場した難破船とか、足の怪我とかオオカミとかわざとらしすぎる伏線にも笑いました(笑)。そういうベタっぷりが好きです。大好きだ。あーやっぱり私はこういう娯楽作が観てて一番ラクだし楽しいよ!エンターテイメント万歳。
ジェイク・ギレンホールはいいですね!お姉ちゃんも個性派だけど彼もなかなか味のある演技をすると思います。表情で語るというか。見てるこっちが赤面しちゃうようなラストシーンのはにかみ笑顔が最高でした。
【本日の拍手レス】 メッセージいただいた順、お名前を教えて下さった方に関してはイニシャルトークで(笑)。もちろん無記名でも構いませんよ〜。
6/16(水)2時台の方> とりいそぎ拍手させていただいたので割愛(笑)。いつもどうもです!
6/16(水)2時台の方> 別の方?かな?だよね? えーと、頑張りますわん。わんわん…わん…。<「イノセンス」
6/18(金)0時台にコメント下さったAさん> そうなの〜。最近web拍手って色んなところで見かけるから、私もやってみたくて(笑)。拍手だけでも無記名でもなんでもオッケーなのでお気軽に使って下さいねー。
--------------- 拍手だけでも嬉しいです!もうしばらくつけときますので気が向いたら押してやってくださいねー。
****** デイ・アフター・トゥモロー 【THE DAY AFTER TOMORROW】
2004年 アメリカ / 日本公開 2004年 監督:ローランド・エメリッヒ 出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、 エミー・ロッサム、イアン・ホルム (劇場鑑賞)
今年の初夢に嶽本野ばらが出てきたんですよ。いや、ほんとに(笑)。特別ファンではございませんが夢での逢瀬も何かの縁、邦画は苦手なわたくしなれど、映画下妻は忘れずチェックいたしましょうと心に固く誓った次第でして。そしたら何だよこれ、すっげー楽しいじゃんよ!もー観て良かったです。夢にまで宣伝に出てきてくれた野ばらちゃんに謹んで感謝。
茨城県下妻市を舞台に繰り広げられる真性ロリータちゃんとヤンキー娘の一風変わった友情物語。って言葉で要約するととたんに色あせてしまうな。コメディはコメディなんだけどこの独特のノリとスピードとコテコテ度ドタバタ度っていうかどこまで本気?+ホロリ感を知りたかったらとにかく観て!と言うしかありません。今回私は原作を読んでないんだけど、この独特のノリとスピードとコテコテ度ドタバ(以下略)って原作者野ばらちゃんの作風を上手いこと表現しているような気がします。ある意味非常に原作に忠実というか(読んでないのにわかるのかよ!とお思いかもしれませんがストーリー詳細のことではなくあくまで雰囲気のことですから)、こういう映画に仕上がったなら作者としても文句ないんじゃないかなーと思う。
乙女はハードボイルド、乙女は孤高、ワガママ上等、偏愛推奨、心は狭く、思いこみ激しく、自分のことしか考えず、純真で美しく高慢であれ。そう主張しながら嶽本野ばらは乙女のカリスマとして現れました。平等だの平和だの仲間だの胡散臭い世俗の美徳に迎合することなく我が道を行く、ちまちま努力などせず根性で我を通す、これぞ乙女の理想的スタンス。とすると深キョン演じるロリータ桃子がいかに完璧な乙女として描かれていたかおわかりでしょう。茨城の下妻だろうが父親が無職だろうが部屋が畳の和室であろうがそれらは全て些細なこと、野暮な現実は思いこみでねじ伏せてロココ時代のおフランスに思いを馳せ、ロリータ道を大驀進なのです。一方のイチゴも同じこと。“御意見無様”でもバイクが原チャでも、己のヤンキー道を突っ走るのにこれっぽっちも影響しません。 価値観を崩さない、状況に流されない、乙女な二人はここをきっちり守ります。大好きなお洋服のブランドから契約の話を持ちかけられても「労働はちょっと…」「作るより見ていたいし、着ていたいし…」などと乗り気じゃない桃子。美少女モデルとして見いだされたというのにまるで興味を示さないイチゴ。端から見たら何で?勿体ない!と思える展開であろうとも決して気安く有頂天になったりはしない。どうよこのワガママにして潔癖なる乙女ゴコロ、日頃損得考えて動いてる俗人(私もな)には理解できまい(笑)。映画がこれだけ大ヒットして→世界進出まで決まったというのに「映画はかなりヒットしているらしいが 野ばらは、今、書いている 続編のことしか興味ないもん。。(嶽本野ばら公式サイト6/1の日記より)」などと言ってる原作者も同じですね。さすがは乙女のカリスマです。
土屋アンナのヤンキーっぷりがとにかく素晴らしい。今時一人称が「あたい」なところとか尾崎豊を信奉してるところとかなんかもう全て似合ってて最高でした。深田恭子も良かったです。適役だったと思う。他にも篠原涼子とか阿部サダヲとか濃ゆい面白キャラ続出なのでかなり楽しめます。あと宮迫博之もいい味出してた。この前の「CASSHERN」にも出てたし最近活躍してますね。
そんなわけで、とりあえずこれ今んとこイチオシの邦画ですよ。って、ああ私が、この私が邦画をおすすめする日が来るなんて(笑)。でもほんと、今年は邦画が楽しいなあ。 ちなみに嶽本野ばらは現在「続・下妻物語」を連載中です。→コチラ(「WEBきらら」公式サイト)で初回が読めますよ!(要Acrobat Reader)
【本日の拍手レス】〜前回更新「キル・ビル vol.2」分〜 メッセージいただいた順、お名前を教えて下さった方に関してはイニシャルトークで(笑)。もちろん無記名でも構いませんよ〜。
6/13(日)16時台にコメント下さったKさん> 出だし、確かに良かったですね!私はエンディングも好きです(笑)。
6/14(月)18時台にコメント下さったYさん> 同感〜!タラちゃん最高!(笑) 次の作品が楽しみです。
6/15(火)16時台にコメント下さったkさん> ほんとあのシーンは感動しました。ありえない!とかつっこみ入れつつ本気で胸を打たれている自分がいる、みたいな(笑)。犬サンクス〜!また変えました(笑)
--------------- 拍手だけでも嬉しいです!もうしばらくつけときますので気が向いたら押してやってくださいねー。
****** 下妻物語
2004年 日本 監督:中島哲也 原作:嶽本野ばら「下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん」 出演:深田恭子、土屋アンナ、 宮迫博之、岡田義徳、阿部サダヲ (劇場鑑賞)
2004年05月28日(金) |
「キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー」 |
てへ☆ やっぱり予告通りにはいかないもんだなあ。拍手押してくれた方すみません(そしてコメント下さった方ありがとうございます。下↓の方に一言レスありますー)。イノセンスは書いてたらやたら長くなってきたので先にキルビルからいくぜ。
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えー、前作vol.1と比べるとグロ度も奇抜さもググッとダウン、その点期待はずれだという声も聞かれましたが、私個人的にはvol.1と同じくらい十分楽しめました。便宜上第二部になってるけど、これ本来1と2と続けて観るべきものだと思います。たぶんそうするとバイオレンスからラブストーリーにシフトしてゆく流れが自然に感じられるというか、バランス的にちょうどいい案配になるんじゃないかと。
前作からそうだけど、常識も脈略も無視してただ自分のロマンだけを追い求めぬいてるタランティーノの姿勢が好きです。墓場からの復活とかありえないのに感動するし(笑)。vol.1の時から予告で見てた、パイ・メイとの修行シーンでザ・ブライドの刀の上に師匠がひょいと飛び乗るシーンなんて目にした瞬間キターーーーー!って感じで思わず笑みが漏れました。しかしパイ・メイって胡散臭すぎですね。武道の達人としてあれはちょっとどうだろう(笑)。いやもちろんわかって狙ってやってるわけだけど、この、B級なのにどこかオシャレ、チープなのになんとなく粋、っていうさじ加減やっぱり絶妙だと思うなあ。キャラの立て方だけじゃなく音楽とか含めた全ての演出面で。
お気に入りシーンはエル・ドライバーとの対決かな。ダリル・ハンナの暴れっぷり(&七転八倒ぶり)がとても良かった。役者はみんな好演で、マイケル・マドセンなんかもばっちり適役だったと思います。ビル(デヴィッド・キャラダイン)は今回ようやく出てきたかと思ったらとんだ饒舌キャラで(笑)、こういう長ゼリフでまくしたてる感じいかにもタランティーノらしい。あーあと、ユマ・サーマンてタランティーノが撮るとほんと圧倒的に綺麗だと思いません? 例えばこないだヒロイン演じてた「ペイチェック」とかと比べてみると一目瞭然ですよ。泥だらけでも血まみれでもザ・ブライドの方が断然魅力的。やっぱ愛があるな、愛が(笑)。
脚本的には、そりゃまあ「トゥルー・ロマンス」(好きだー!C.スレーターラブv)の頃からしたらそれなりに落ち着いちゃったなーという印象は否めませんが、でもその分あの頃にはなかった奥行きが感じられたような気が。妊娠検査エピソードとか、あの女刺客の粋なはからいはどうよ。 そんなわけで、確かに愛の物語だった。そして本当にKILL is LOVEだった。ありがとうタランティーノ、これからも大衆の顔色伺うような妙な色気は出したりせずに、未来永劫オタクのままでいてください。今回新作は6年ぶりでしたが、それこそイノセンスの押井守とかもそうだけども、こういうオタク監督って、作品発表に数年くらいのインターバルがあっても全然いいと思うよ。7年でも8年でも私は待つさ。
【本日の拍手レス】 メッセージいただいた順、お名前を教えて下さった方に関してはイニシャルトークで(笑)。もちろん無記名でもぜんぜん構いませんよ〜。
6/12(土)8時台にコメント下さったKさん> どうぞマネしてマネして!なかなか面白いですよ〜。「キャシャーン」は観る人を選ぶ作品だと思いますが、私は大丈夫でした。ちょっと長いのが難点かな…。
6/12(土)8時台にコメント下さったYさん> いやあの、狙いは特にありません(笑)。最近あちこちで見かけるので私もやってみたいなーと。常に衝動の赴くまま行動する女…。レンタルなのでCGIも自分で設置したわけじゃないし簡単です。
6/12(土)11時台にコメント下さったYさん> ぱちぱちぱち、と、三回もありがとうございます(笑)。ちゃんと届いてます!
6/12(土)12時台にコメント下さった方へ> ありがとうございます!「CASSHERN」良かったですよね。賛否両論作だっただけに、そう言っていただけるととても嬉しいです!
6/13(日)1時台にコメント下さったkさん> きゃなめー!(笑) うんうん素敵でした!バッチリはまってたよなあ…。スタイル抜群だし。犬、ありがとうございます。相変わらず親バカですみませぬ…(笑)。今回また変えました(←いちおう数種類用意してある)のでよろしければまた見てやって下さい!
****** キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー 【KILL BILL: VOL. 2】
2004年 アメリカ / 日本公開 2004年 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、 ダリル・ハンナ、マイケル・マドセン (劇場鑑賞)
2004年05月27日(木) |
「CASSHERN」 |
巷ではあまり評判がよろしくなかったようですが、すいません、私これ結構好みです。ていうか紀里谷和明って単なる宇多田の旦那だと思っていたらとんだ自己陶酔切ながり特攻野郎じゃないですか! いやあこういうのはねー、テーマの掘り下げとか演出面とかで多少拙い部分があったとしてもわたくし断然支持したくなってしまいますのよ。なんか、公開前にテレビ番組で紀里谷監督が母校の専門学校を訪ねて生徒達に特別講義を行う様子みたいなのが放送されてたのをチラッと見て、その時彼は若者達に向かって「夢はきっと叶う!できると思えばきっと叶うんだっ!!」などと金八先生顔負けの熱いトークを繰り広げていたので意外な驚きを感じたんだけども、でも実際に映画を観てみてすごい納得した。海外で活動してた宇多田ヒカルの旦那という先入観でイマドキのドライなクリエイターかと勝手に思ってたけど、芯の部分は割とレトロで頑なで青臭い人なんじゃないだろうか。
映像とか、モノクロだったりぐらぐら揺れてたり光りまくってたりかなり独特ですが、私はさほど気にならなかったです。物語の展開もちょっと強引というか、途中からもう自分の世界まっしぐら!勢いカタルシス!って感じなんだけどむしろそこが良いのよ。この鬱加減が、暗さが、いい。 ただ私は原作アニメを見てないせいか、肝心の“キャシャーン”が何たるかということがいまいちよくわからなかったです。いちおう守り神(?)とか言われてたけど、要潤との対決の時にいきなり「キャシャーンだ!」って名乗るのもなんか唐突な気が。それとあの雷(ほんとに雷型してるし/笑)って結局何だったんでしょうか。父と対立する息子の姿が何組もやたらと強調されていたけれどこれも原作を引き継いでるのだろうか。
しかしキャストは良かったなあ。明らかに見た目重視なとこが。伊勢谷君は喋っちゃうとちょっとアレなんだけども(笑)、ビジュアル的にははまってたと思います。麻生久美子とか樋口可南子とかりょう(好きだ!)とか色白系浮世離れしてる系の女優陣もいいし。あと良かったのは要潤。だってファーの襟巻きですよ。それを対決の時に、こう、ばばっ!と空に投げたりしちゃうわけだクックック。でも今回私的に最もヒットだったのはミッチー王子だね!良かったよ!面白かったよ!ノリノリじゃんよ!(笑) とりあえず序盤で飛行艇からブライを見下したときのあの斜め45度視線にシビレました。ヘタレなところもまた最高。 あとはまあ、ノリがいいと言えばそれこそブライを演じた唐沢寿明で、芝居がかった大仰な台詞はもうお手の物ですね!さすがイウヴァルト!城に着いたら仲間四人しかいないのに突然大声で演説始めちゃうし、しかも締めくくりが 「我々はぁー!!人間をぉー!! …………… …………… …………… …………… …………… …………………、…………………皆殺しにする」 ってちょっとセリフ引っ張りすぎ。惚れたー。 あと終盤の方で、伊勢谷君をさんざん殴る蹴るで痛めつけておいて、直後にいきなり「オレにはお前しかいないんだ…!」って(笑)、そのサドっぷりにもぞっこん惚れました。
あーもう書いてると止まらないのでこの辺でやめますけど、苦手としている邦画でこんなに楽しめたのは自分でも意外でした。こういうテイストの邦画がもっと増えてくれたらいいなあー。個人的には目下「デビルマン」に激しく期待しておりますが。テレビアニメ大好きだったんです、子供の頃。(ええリアルタイムで見てましたとも)
****** CASSHERN
2004年 日本 監督:紀里谷和明 出演:伊勢谷友介、麻生久美子、寺尾聰、唐沢寿明、 及川光博、宮迫博之、樋口可南子 (劇場鑑賞)
アキレス! アキレス! アキレス! アキレス! やーもうなんつーか久々にブラピ堪能。露出度高いとウワサには聞いてましたがのっけからヌードで登場しちゃったりしてヤダもうちょっとどうしましょう心の準備が…!(<嘘つけ) ていうか素肌に鎧ってやっぱりすごくセクシーだと思うんですけど!おまけにミニスカ(違)+生足だしこの頃の人たちはみんなこんな格好で戦ってたんですかいいんですかそれで少々無防備すぎやしませんかあっそれともひょっとして真の目的は敵の悩殺…?(違)
個人的にブラピはスーツ着てチャラチャラしてたりジーンズはいてへらへらしてたりする方が好みなので今回あんまり期待してなかったんだけど、でもいい意味で期待を裏切られました。見事な身体だったよなあー。よくあそこまで鍛えたよなあー。まさに戦う男の肉体美。それで勇ましく戦ってたかと思うといきなり号泣する場面もあったりして美味しいことこの上なし。至れり尽くせりでございますね(何が)。 あとブラピだけじゃなくて、エリック・バナも良かった。普通にカッコ良かった。この人、「ハルク」の時は半分くらいCGだったから気づかなかったけど(笑)、結構長身なんですね。ブラピとの決闘シーンは迫力満点でした。必見。 それとオーリィ君のヘタレっぷりも見事。冒頭から小首傾げて上目遣いで「ボクのこと愛してる?」っておいコラ、いきなり兄貴に色目を使うなよ!(使ってません) あとヘクトル兄さんの足にぎゅうぅーっとしがみつく例の場面、あれは可愛かったなあ。今回の彼は、レゴラス的な華麗ぶりを求めていたお嬢様方には不評かもしれませんが、私はむしろ萌えだったというか、だって綺麗な天然ダメ男って可愛いじゃんよ! いっそ今後はこのヘタレ路線を開拓していってほしい。え?却下?
まあそんな感じで、男性陣がみんないい味出してる映画でした。内容に関しては特筆すべき点もございませんが(笑)、上映時間が長い割に意外と退屈しなかったのでトータルとしては合格(偉そ)。とにかく久々の美味しいブラピに満足だった一本です。ごちそうさまでした。
****** トロイ 【TROY】
2004年 アメリカ / 日本公開:2004年 監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ブラッド・ピット、オーランド・ブルーム、 エリック・バナ、ショーン・ビーン、ピーター・オトゥール (劇場鑑賞)
2004年05月07日(金) |
「名探偵コナン 銀翼の奇術師」 |
映画館なんて三年に一度くらいしか行かないような妹が、「お姉ちゃん、今年のコナンは観るしかないね」と鼻息荒く誘ってきたので姉妹で仲良く鑑賞。いい大人が二人して本気で胸躍らせながらコナン映画を観に行く図というのもなかなか薄ら寒いものがありますが、今年は怪盗キッドが主役だから特別なのである。ああ好きだ!キッド!私はこういうキザ野郎キャラにむちゃくちゃ弱いんだよなあ。例えばFF6ならエドガー、犬夜叉なら弥勒、ハガレンならロイ・マスタング…(あれ?これってキザというよりは単なる女たらし?)
それで映画の方は、とりあえずキッド好きにもコナン好きにもそして新一好きにもひとまず満足の仕上がりでありましたよ。楽しかったです。劇場版コナンって私的にはやっぱり新一の登場がひとつの楽しみなわけで、設定上の様々な制約の中あの手この手で毎回上手いこと登場させるもんだなぁと感心していますけれども、うーむ今回はそうきたかー!という感じでした。いきなりそう来るかー!と。もう山口勝平さん大活躍!みたいな(笑)。まぁその辺は観てのお楽しみお楽しみフフフフフ。 ストーリーは、キッドが犯行予告を送りつけてきて(例によって暗号で)、その挑戦をコナンが受けて…というお決まりの流れ。ですが、今回はミステリ部分は割とサクサク片づいてしまい、そこから先が本番なのね。脚本的にあえて意地悪なツッコミを入れるとしたら(笑)この点で、つまり本作はミステリというよりほとんどパニック映画になっております。そして「コナンvs.キッド」などと宣伝しておきながら対決ではなくむしろ二人はガッチリと協力しております(笑)。今回は明らかにこれが描きたかったんだろうなあ。序盤の汐留シーンにしても、一見大捕物に見せかけつつもいざコナンが危なくなったらすかさずキッドが助けに行ったりして、あれじゃ二人仲良くジャレ合ってるようにしか見えないってば。キッドの狙った宝石だって結局アレだし(なのにキッドあんまり悔しそうじゃないし/笑)そもそも宝石狙ってるという発端自体が話にキッドを登場させるための前フリにすぎないような気さえする。いや、別にケチつけてるわけじゃなくて、それくらい後半の盛り上がり(盛り上げ?)にチカラ入ってたということ。思わず手に汗握ったよ!そりゃまあ、ありえなさ度120%の展開だけども(笑)、いいのいいの、マンガなんだから!それが楽しいの!
しかしキッドって、コナンに乱入する時は妙に二枚目気取りっていうか、いつの間にやらこんなにカッコ良キャラ扱いなのは何故だろう。自分が主役のシリーズではここまでキザじゃなかった気がするんだけど。「では、お嬢さん。またいつか淡い月光の下でお会いしましょう」とか、いまどき何だよそれ、聞いてるこっちが恥ずかしいよ!!(でも好き) ちなみにこういう歯の浮くようなキザ台詞の出どころはおおむね原作者の青山先生らしいですよ(笑)。その路線ぜひ今後も貫いてください。わたくしそこがツボでございます。
そういえば今回から監督が変わってるみたいですね。雰囲気が違ったのはそのせいかなあ、ともちょっと思いました。
****** 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) 〔アニメ〕
2004年 日本 原作:青山剛昌(「少年サンデー」連載中) 監督:山本泰一郎 声の出演:高山みなみ、山口勝平、山崎和佳奈、神谷明 (劇場鑑賞)
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