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2003年08月27日(水) |
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち |
うひゃーすっっっっげー混雑だよ!
最近のレディースデイは混みすぎだ混みすぎだと私しつこく繰り返してきましたけれども、この映画はもう、今までと全然比較にならなかった。もんのすごい人混み。チケット買うにも長蛇の列で、30分以上前から並んだというのに座れた席は前から二列目(しかも端っこ)ですよ!キャパ800席を誇る丸の内ピカデリーでですよ!首が痛いっつーの! それでまた、右も左も見渡す限り女の子ばっかりときた。何なんだこの空気は。単なる映画とは思えん。ジャニーズのイベントか何かにうっかり迷い込んでしまったかのようだ。
でも実際観てみたら、女性が大挙して押しかける理由がよくわかりました。…こ、これは確かに楽しい…! ジョニデが最高なんだよ!オーリィ君が美しいんだよ!綺麗な男二人を眺めてうっとり浸れる恍惚感にストーリーのヌルさ(笑)は帳消しになります。というかむしろ、子供でもわかるような単純無難ストーリーだからこそオトナのお姉さん達は話半分でジョニデ&オーリィ鑑賞に勤しむことができると言っても過言ではありません。最初っから無意味に長いチャンバラシーンがあったり共に冒険の旅に出てしまったり、とにかく二人一緒のショットがやたらと多いのでもうどっちに焦点を合わせていいんだか迷いまくり。ただでさえ前から二列目(しかも端っこ)というピントのずれた席に座ってるというのに見目麗しき男二人がこう頻繁に登場してしまっては角膜も網膜も水晶体も悲鳴を上げますよ。いや嬉しい悲鳴ですが。
特にジョニー・デップの好演は素晴らしくてちょっとわたくし久々に惚れ直してしまいました。翳りのある役も悪くないけどこういうのも好きだなあー。走ったり泳いだりアクティブに動き回ってる姿は結構珍しかったし。今回のこの映画のヒットは、絶対彼の功績によるところが大きいと思う。ジェリー・ブラッカイマー映画ですがベン・アフレック主演じゃこうはいかなかったんじゃないかと…、あ、あら失礼。いや、えーと、つまり、ジョニデの存在感によってオーランド・ブルーム&キーラ・ナイトレイの恋模様が完全に添え物程度になっているところが逆に成功してるというか、非常に好感持てる仕上がりになっておりましたよ。
そんなジョニデに比べるとオーリィ君のインパクトはいまひとつなんだけど、犬っころみたいな目つきや正義感に燃える舎弟ぶり(何だそりゃ)がめちゃくちゃ可愛いのでとりあえずオッケー!お姉さんは大満足ヨ! シャツのはだけ具合とかもう最高でした。あと、鍛冶屋のくせに最後になっていきなり三銃士みたいな格好で出てきたのも何かよくわからないけど良かったです(笑)。ファンサービスでしょうか。いやとにかくありがとう!
それからディズニーランドの「カリブの海賊」で出てくる場面がそのまま再現されてるのも面白かった。牢屋で犬が鍵をくわえてるシーンとか、霧の海での撃ち合いとか、あーそういえば、銃の発砲音が「カリブの海賊」で聞こえる音とまったく一緒でしたよね? バン!とかズドン!ではなくて、「バシュッ!バシュッ!」っていう音。なんかディズニーランド行きたくなったなあー。
で、上映が終わってロビーに出ると一部にすごい人だかりができていたので、何かと思って近づいてみたらみんな写真を撮っている!いや、ジョニデとオーリィ君の等身大パネルが置いてあったのね。そこでみんな並んで記念撮影してるわけですよ。きゃーきゃー言いながら。うわあ私も撮ろうかなあ〜、と調子に乗ってちょっと本気で呟いてみたところ「歳を考えろ!」と友人に止められましたけれども。と、そんな感じで、人混みにあてられて不思議な疲れ方をした一日でございました。でも楽しかった!
****** パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 【PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL】
2003年 アメリカ / 日本公開 2003年 監督:ゴア・ヴァービンスキー 出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、 キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ (劇場鑑賞)
ボーントゥビーィワーアアァ!!Yeah! ってことでイージーライダーです。先日の「レッド・ドラゴン」に引き続き、この夏二度目の恵比寿ガーデンプレイスオープンシネマに行って参りました。天気が良かった所為か懐かしの名作だからか本日も結構な混雑でありましたよ。前回同様着いた時にはもう席がなく、床に座り込んでダラダラと鑑賞。
麻薬の密売で大金を得てバイクで放浪の旅に出るヒッピーのお話。これ私は今まで観たことなくて、単に若者二人がツーリングするだけの映画だろうと勝手に思いこんでいたんだけど、そういうわけじゃないのね。ドラッグ・ヒッピー・若者文化、自由の国と言われるアメリカ(南西部)の保守性・異端に対する排他性。「彼等(=主人公達を嫌って排斥する人々)は君が怖いんじゃない。君が象徴している“自由”が怖いんだ」とかいうセリフがあったりする。同時代のアメリカを知っていたら気の利いたコメントのひとつも言えるのかもしれないなあと思いますけれども。これ撮ったのデニス・ホッパーなんですってね。そうなのかー。
ていうか、内容がどうこうよりもまずみんな若いのに驚いたよ。若い!若すぎる! 長髪デニス・ホッパーも衝撃だけど、ピーター・フォンダなんかちょっと格好良くてあやうく惚れてしまうところでした。でもあれだね、こうして若い頃の姿をじっくり見ると、この人やっぱりブリジット・フォンダによく似てるよね。(いや、ブリジットがピーターに似てる、というのが正しい言い方だろうけど) それからこの映画は、ジャック・ニコルソンが文句なく素晴らしいです(笑)。あのヘルメットといい、何か知らないけどウイスキー飲むたびにクワックワッ!と発する奇声といい、妙に可笑しくて友人と二人でゲラゲラ大笑いしてしまいました。面白いじゃんか! しかしデニス・ホッパー+ジャック・ニコルソンてよく考えるとすごいメンツだ。
そんなわけで、上映時間も短めだし普通に楽しかったです。今日は日中うだるような暑さでしたが日が落ちたら涼しい風も吹いてきて、屋外映画鑑賞にはなかなか快適なひとときでございました。このイベント来週で終わりなんだよね。あと一回くらい行けるといいなあ。
****** イージー・ライダー 【EASY RIDER】
1969年 アメリカ / 日本公開 1970年 監督:デニス・ホッパー 出演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン (イベント鑑賞@恵比寿ガーデンプレイス)
レディースデイのいい時間だというのに映画館ガッラガラ!いっそ清々しいほどに空いておりました。これ興行的にイケてないんですか? そんなに悪くなかったと思うんだけどなあ。
ストーリーは、超人ハルクです(古)。「スパイダーマン」「X-MEN」「デアデビル」に次ぐマーヴェル・コミック原作。わたくし「X-MEN2」の感想では、マーヴェルのオープニングってみんな似てる気がするなあー、などと呆けたこと抜かしてましたが、これ明らかに意図的にそうしてるんですよね。今頃気付きました(馬鹿)。 主人公の青年科学者ブルースがある時事故で大量のガンマ線を浴びてしまい、それがきっかけとなって以後怒りの感情を抱くと緑の巨人モンスター・ハルクに変身するようになってしまうお話。ブルース自身は善良な人でむしろ被害者、諸悪の根元は常軌を逸したマッドサイエンティストである実の父親という、マーヴェル原作らしい可哀相な生い立ち系。ブルースを愛し何とか彼を救おうとする同僚の女性科学者ベティ(ジェニファー・コネリー)がキーパーソン。
いやこれね、実際主人公のハルクよりもジェニファー・コネリーがめちゃめちゃ良かったです。キレイだし存在感あるし、何より好感持てたのが、CG相手によくぞそこまでシリアスに演技できるものだと感嘆させる真摯ぶり。つい「フェノミナ」なんかを思い出して懐かしんだりしてみましたけど(古)。 あとは、マッドサイエンティスト実父を演じたニック・ノルティに一票。このイッちゃってる具合は「スパイダーマン」でグリーンゴブリンを演じたデフォー氏を軽く超えていると思われ。なんだか最期はものすごいものに変身してましたよ。何なんだあれは!お、怖ろしい!
怖ろしいといえば、途中で変身した三匹のミュータント犬が私結構怖かったんですけど!夏休みだから子供もちらほらいましたがあんなの小さい子が見たら犬嫌いになっちゃうんじゃないの! プードルちゃんはほんとは可愛くて賢いわんこだから大丈夫だよよい子のみんな! それと、終盤ブルースの意識の中で鏡の向こうからハルクが襲ってくる場面では本気でビクゥッ!とか驚いてしまってちょっと恥ずかしかったです。ちっ脅かしやがって。
それから構成のことなんだけど、コミックのコマ割りを意識したと思われる画面分割が多用されていて、これ正直言って必要性はあまり感じられないものの(笑)、試みとしてはなかなか面白いと思いました。新感覚劇画調といったところでしょうか。その他、軍隊がショボかったり上映時間が長かったりツッコミ所は無数にありますが、全然期待してなかった割には退屈せずに楽しめたという感じです。そういえば監督のアン・リーって「いつか晴れた日に」の人なんだってね!へーえ。こういうのも撮るのか。意外。
****** ハルク 【THE HULK】
2003年 アメリカ / 日本公開 2003年 監督:アン・リー 出演:エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、サム・エリオット、 ニック・ノルティ、ジョシュ・ルーカス (劇場鑑賞)
2003年08月17日(日) |
マトリックス・リローデッド |
つうことで、やっとマトリロでーす。どうせ当分やってるだろうし別に話に興味があるわけでもないしキアヌを見に行くだけだから忘れられた頃に行けばいいやーっていうかいっそ秋にマトレボが始まってから二本立てで観に行くかアハハハハ!と呑気に構えてたら大きい劇場はだいたい15日で終了だったんじゃないですか!ちょっと!教えてよ誰か!んもう22日までやってるシネコン調べて慌てて観に行きましたよ。マトリックスをシネパトスで観るハメになったりしたらシャレにならんですからね。あーびびった。
※ 以下さらにネタバレ全開です未見の方注意!
三部作の二作目ということで、良くも悪くも完結への繋ぎに徹している作品だと思いました。私はこのシリーズ好きではないのですが、でも予想してたよりは楽しめたかな。一作目を観た時はわけわかんないし考える気も起こらないしもう勝手にやってくれって感じだったんだけど、今作はストーリーにも興味が持てた感じ。まず最初(一作目)にマトリックスという“真実”をドカンと提示しておいて、今度(今作)はわざとその境界を揺るがす。つまり、一体どこまでがプログラムなんだ?という疑念を観客に抱かせて次に引っ張っているわけです。そして次作レボリューションズで本当の“真実”を見せてくれる(はず)。クローネンバーグの「イグジステンズ」なんかもそうなんだけど、こういう仮想世界モノというのは世界を取り巻く表層を幾重にも重ねることができるため、極端な話、どこまでもどんでん返しができるんだよね。だからこそどういうオチで幕を下ろすつもりなのか、やはり気になるところではありますよ。
アクションはまあ、冗長というか、一回観たらお腹いっぱいになる感じではあるものの、でもこのシリーズはこれがウリなんだから別に構わないんじゃない?(投げやり) いや実際楽しかったですし。アン姐さん超カッコ良かった。
あと、増殖スミスが面白かったです(笑)。もうね、この人が出てくるたびにお約束で言い放つ「ミスターァアンダーソ〜ン!」って、もはやシュワちゃんの「I'll be back」に匹敵する決めゼリフになってると思う。本人乗り気で演技してる感じがまた非常に良いです。楽しい人だなあ。ちょうど先日「プリシラ」を観てしまったこともあり、自分的にささやかなヒューゴ・ウィービング・ブームが訪れている模様。これじゃ来年真面目なエルフ姿を見ても絶対笑っちゃうよ。
んで、キアヌはねえ、えーと、マトのキアヌは見事に痩せてて見た目はすごくカッコイイ…んだけど、私は天の邪鬼なのでヒーローしすぎてるキアヌはどうしても面白くないのね。好きなんだけどつまんない。やはりキアヌに関しては、ああまた突然無意味に踊り出したり歌い出したりしたらどうしよう!などとハラハラしつつ、ラジー賞の心配しながら危うい演技を見守ってゆくのが、わたくしのお気に入り鑑賞スタイルでございます。空まで飛んじゃう救世主よりも→全っ然似合ってないお医者さん役の方が俄然気になる今日この頃。マトレボよりもこっちが早く観たいでーす。
****** マトリックス リローデッド 【THE MATRIX RELOADED】
2003年 アメリカ / 日本公開 2003年 監督:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、 ヒューゴ・ウィービング、ジェイダ・ピンケット=スミス、モニカ・ベルッチ (劇場鑑賞)
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■ 余談その1。上映前の予告編で観たいと思った作品いろいろ。
・「キル・ビル」 さあ思うさま突っ走ってくれタランティーノ! ウォシャウスキー兄弟よりもタランティーノのオタクっぷりの方が私は好きだ。
・「S.W.A.T」 何度もしつこいですか。でもやっぱり観たいんだもん。 ていうか!コリンちゃんもいいけどオリヴィエ・マルティネスが素敵だわああ!
・「アダプテーション」 ニコラス・ケイジが好きなんです。予告編冒頭、緊張で冷や汗流しながらおどおどしてる様子が個人的にヒットでした。もしも京極堂シリーズが映画になることがあったらぜひとも関口巽を演っていただきたい。
トムクルの「ラスト・サムライ」は、うーん、どうなんだろう、なんかちょっと微妙ですね。
■余談その2。ジュード離婚しちゃうの?!(→関連記事) 結構驚き。ちょっとショック。去年生まれた赤ちゃんもいるのにー。
2003年08月06日(水) |
「REM」、「ティント・ブラス/秘蜜」 |
だんだん感想書いてない映画が溜まってきたので少しペースを上げて行くぜい! 今宵はとりあえず公開されてた時に気になりつつも結局見送ってしまった二本。レンタルで鑑賞。
■ REM
これ確か「インソムニア」と同じ頃やってたんだよね。それで同じ不眠症の話だしサスペンスだろうと勝手に思いこんでいたら、何やら少々違いました。まあ広い意味ではサスペンスと言えなくもないんだけど、どっちかっていうと、…幻想系? 微妙にリンチみたいな? 不眠症の主人公が、いなくなってしまった妻を探す話。なんだけど、ちょっと面白いのは、「探す」と言っても自分は家から一歩も外に出ないんですよ。妻の友人に電話を掛けたり警察を呼んだりするから来客はひっきりなしにあるんだけど、自分は仕事を放り出して終始家に引きこもっているのね。そして不安から多量の睡眠薬を摂取し、次第に現実と幻覚と記憶の境がなくなってゆく。
結構いい感じの気味悪さでした。こういうテイストだと思ってなかったからそれなりにインパクトあったなあ。不眠症を描きたかったというよりはむしろ、この不条理映像を撮りたいがために不眠症という設定を選んだだけなんじゃないかという印象を、個人的には受けました。特に根拠はありませんが。気色悪い赤ん坊とか人間の指とか出てきますので苦手な人は注意。
あと、刑事役の人どっかで見たことあるよなーと思ってたら、アリーmyラブのビリーね! ああそうだよね! 即座に思い出せなかった自分にびっくりだ。
■ティント・ブラス/秘蜜
ほんとは観たこと内緒にしとこうかと思ったけど、まあいいや書いちゃえ! イタリアン・エロスの巨匠ティント・ブラスによる新作でございます。しかもヘア解禁版(おいおい)。もうご覧の通りタイトルからしてエロティックムード炸裂。なんたって「秘蜜」ですよ、「秘蜜」! んまあ破廉恥なッ!
…という 期待 予想に反して、実際のところは別にそれほどやらしく感じなかったなあ。そりゃまあ5分に1回モザイクかかっちゃうような映画ではあるけどね、でも要するに熟年女性が普通に若い男に溺れてるというだけだから(いや若い男に溺れること自体が普通かどうかはまた別の話として)、すごくノーマルなんですよ。官能と愛欲の世界に普通に溺れているという意味で、性的に健全だと思う。イタリアだなあ。話は暗いんだけどね。第二次大戦末期、中年の人妻・リヴィアが若いドイツ軍中尉・ヘルムートと恋に落ちる。ヴィスコンティ「夏の嵐」のリメイクだそうです。主演は「髪結いの亭主」のアンナ・ガリエナ。音楽はエンニオ・モリコーネ。んまあ豪華な!
でですね、私はこの映画、実は半年くらい前に映画館で予告編を見た時からもんのすごい気になってたんです。だってヘルムートを演じたガブリエル・ガルコ君が美形。そして軍服萌え。いえ、この人厳密に言うと私の好みとは微妙に異なるのですけれど、何と申しましょうか、ちょっと20年くらい前の少女漫画から抜け出してきたような乙女向け軍人風情が、予告編の段階でわたくしのツボをぐいぐいと刺激したのでございます。 そしたらアナタ、それがもう見事に期待通り、この人出演シーンは全部軍服。そうじゃないときは裸(笑)。帽子からコートから手袋までバッチリきめた完全武装軍服姿か脱いでるか、常にどっちか。いやあ素晴らしい。どんな人か見てみたいですか?くす。じゃあ→こちら! …いかが?軍服萌えにはたまらないルックスでございましょう?
ということでストーリーはスカスカだったけど、ガルコ君(の軍服姿)には満足の一作でした。この人今上映されてる「永遠のマリア・カラス」にも出てるらしいので絶対観に行くぞ〜。早いとこ空いてくれ!
****** レム/REM 【CHASING SLEEP】
2000年 アメリカ・フランス・カナダ / 日本公開:2002年 監督:マイケル・ウォーカー 出演:ジェフ・ダニエルズ、エミリー・バーグル、 ギル・ベロウズ (DVD鑑賞)
****** ティント・ブラス/秘蜜 【SENSO '45】
2002年 イタリア / 日本公開:2003年 監督:ティント・ブラス 出演:アンナ・ガリエナ、ガブリエル・ガルコ (ビデオ鑑賞)
よくよく考えてみたら私これが2003年初めての邦画です。去年はずいぶん観たのになあ。…といっても普通の感覚からしたらきっと信じられないくらい少ない方だと思うんだけど、でもあれでも私にしてみれば結構画期的な進歩だったんですよ〜。だって昔は邦画を観るために映画館に行くなんて絶対考えられなかったもん。
ということでクロ。苦手な邦画なのにこの作品に限ってなぜ前売りまで買ってスタンバイしていたのかというと、単に犬が好きだからです(あと前売り特典の特製オリジナル缶バッジが欲しかったからっていうのもちょっとあります)。もう予告を見た時からクロに一目惚れ。タイトルからして「さよなら」だし悲しい話なのかなあ〜絶対泣いちゃうよ〜とか思っていたらオープニングでもうさっそく涙ぐみそうに…(早すぎ)。
ところが私の反応もあながち間違ってはおらず、というのはですね、以後はそれほどでもないんですよ。この映画で一番涙を誘うのは実はオープニングではないかと(笑)。ってそれは冗談ですが、私はもっと犬が中心のお話だと思っていたのね。そしたら意外と青春ドラマ要素が強い。もちろん主役はクロなんだけど、並行して、妻夫木君と伊藤歩ちゃんの不器用な恋とかその他学生教職員の姿をノスタルジックに描く。…そう、そうよ、ノスタルジィ。舞台設定となっている昭和30〜40年代へのノスタルジィ映画ですよこれは。あの年代の雰囲気とかいい感じに出てると思いました。舞台となった学校は、「時をかける少女」でも使われた校舎なんだって。すごいなあ。その他色々情報は公式サイトで。→コチラ
妻夫木君と伊藤歩ちゃん二人ともよかったけど、やっぱり主演のクロが超かわいかったな。犬って寂しい時とか「キューン…」て鳴くじゃないですか。あの声聞くとこっちまで切なくなるというか、別に私が悪いわけじゃないのにあああ悲しませてごめんね!今行くから待っててね!と反射的に思ってしまいます。あと子犬時代のクロがはしゃぎまわって遊ぶ様子を見てうちの犬が子犬だった頃を思い出したなあ。我が家の駄犬もあの頃はたいそう可愛かったものですが、今ではすっかり中年太りでシェルティのくせしてコリーになってしまいそうな勢いです。こんな感じ。
しかもオスなのに気が弱く常にビクビクしている所為かいまだにメスに間違われるという(……)。しっかりしてよー。
****** さよなら、クロ
2003年 日本 監督:松岡錠司 出演:妻夫木聡、伊藤歩、新井浩文、 田辺誠一、柄本明、井川比佐志 (劇場鑑賞)
2003年08月03日(日) |
(雑記:再び鑑賞「レッド・ドラゴン」@恵比寿) |
私は一体この映画を何度観れば気が済むんでしょうか。 (→一回目、→二回目、→DVD到着)
ということで、行って来ました恵比寿ガーデンプレイスのオープンシネマ。7/25の「ガタカ」は観たいと思いつつすっかり忘れていたので(ご、ごめんよジュード…)この夏は本日が初参加です。いやあ大盛況じゃないですか! 天気も良かったせいかかなり混んでました。余裕こいて18時に待ち合わせしたらもう席がなかったですよ。
何回も観てるので具体的な感想は書きませんが、今回はちょうどDVDでメイキング等を見た直後の鑑賞ということで、その辺の裏話なんかを思い返しながら観られた点が楽しかったです。燃える車椅子とかダラハイド邸炎上シーンとかあんな風に危険を伴う撮影だったのだとわかって観ると迫力もまた一入。レイフたんのダラハイドなりきりっぷりも素敵です。すごくいいよ、ほんと!「メイド・イン・マンハッタン」と同じ人とはとても思えん。あと、ハーヴェイ・カイテルが出てくるたびにこのクセモノオヤジが!と思ったりとか(笑)。いえね、監督まだ若いから主演のアンソニー・ホプキンスやノートン君に結構苛められただろうなと私は想像していたんだけど、実は一番手を焼いたのは主演の二人ではなくハーヴェイ・カイテルだったんじゃないかということが、DVD映像特典の「ブレット・ラトナー監督の撮影日記」を観るとよくわかります(笑)。
しかし恵比寿に来るといつも思うんだけど、この辺りって犬連れてる人が多いよね。私のすぐ近くにも超絶可愛いトイ・プードルの子犬を連れて観に来てる人がいて、このトイ・プードルちゃんがまた人懐こいし飼い主さんが映画に集中してる間自分のおもちゃで一生懸命独り遊びしてたりしてその様子がもうほんとにめちゃくちゃ可愛いの。レイフたんとノートン君とトイ・プードルちゃんを交互に愛でつつそれはもう充実した二時間でございました。楽しかったー。また行こう。
****** レッド・ドラゴン 【RED DRAGON】
2002年 アメリカ / 日本公開:2003年 監督:ブレット・ラトナー 出演:エドワード・ノートン、アンソニー・ホプキンス レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン、ハーヴェイ・カイテル フィリップ・シーモア・ホフマン (イベント鑑賞@恵比寿ガーデンプレイス)
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