2007年12月09日(日) |
カンボジア旅行記 その1 |
カンボジアに行ってきました。 ツアー費別、パスポート代込みで、旅の総費用は55,766円。 人生初の海外旅行記をお楽しみください。
● 旅行前の話。
10月末、次の仕事がなかなか見つからないため、短期の派遣業務などしつつ、人生のおやすみ期間、自分の体調を整える期間のつもりで、スポーツクラブに行ったりでのんびり過ごしてたが、少々気も焦ってきたころ、アンコールワット5日間のカンボジアツアーが安く出ているのを知る。 この先海外に行ける時間があるかどうかも分からないし、お金もないし、海外旅行に行ったことが無いのもなんだし、アンコールワットなんてめったにいけないし、行こう。と4秒くらいで決めて、たぶん付き合いで行ってくれるだろう友人に電話した。 この友人とは、自分が仕事を辞めると決まった時点で、一緒に旅行に行こうと言っていた仲だったけれど、自分の短期業務が丁度そのタイミングとあってしまって、旅の計画をしては何度かつぶれてしまっていた。既婚者で、旦那さんが許してくれるかどうか分からなかったけれど、ありがたいことにOKが出て、彼女も同じく初海外旅行となった。
すぐに10年間のパスポートを申請。写真は出来ればもう少しやせてから撮りたかったけれど近所のスーパーのインスタントで撮り、その足で申請所に。そこで大分取られることを知り、そうそう金もないのになぁと思いながらもしぶしぶ支払いを。10年と思えば安いかもしれませんが、毎年一度海外に行くような立場でもなし。
その時点では、仕事が始まる前までにのんびりと過ごし、あちらでの計画も立て、どこでご飯を食べたら美味そうか、カンボジア、アンコールワットに関する本など読んで見識を深めたりなんかして、じっくり遺跡やら風景やら人間やらをその視点から見られるようにしようかなーと思っていたのだ……が。 急に仕事がいくつか決まり、結局出立日の3日前まで、ほとんど何もしない状態でスタートだった。
それでも、曖昧ながら友人の話を聞いたり、ネットで調べたこと、以前から知っていたことは。 ・あちらは乾季の始まりである。 ・ホテルはビジネスホテル風で、アメニティがある。 ・ビザは現地で取ったほうが安い。 ・地雷を踏んだらサヨウナラを観たことがある。 ・アンコールワット第三回廊は現在登れない。(2007年11月)
そして、図書館に行き、これほど頼りになる本はないが、もっていると観光客だと丸分かりなので強盗に襲われるという噂を聞いたことのある「地球の歩き方」を…と思いきや、カンボジアは用意されておらず(結局友人が別の図書館から借りてきた)、「カンボジアを知るための60章」という本を一冊、昭和56年に発行された本多勝一さん著の「カンボジアへの旅」を一冊、借りてきた。全体的に、アンコールワットに関しての本は多かったが、カンボジアそのものに対しての本はほとんど無く、あっても古かったり、政治的なものが多かった。 前者は2006年発行だったので、現在のカンボジアの文化や芸術、人の暮らしが良く分かる本となっていて、結局現地まで持って行き、夜寝る前に少しずつ興味深く読んだ。 後者は出発前に、ポルポトやらクメールルージュとは良く聞いて育ったものの、どんな背景だったのかどんなことをしたものかと思って借りてきたが、ポルポト政権下、どれだけの人間が死に追いやられたのかという事をフィールドワークしている本で、3分の1くらい読んだところで止めた。この文章を書いていて、改めてネットで調べた所、色々とある作者だったようだけれども。 クメールルージュや歴史などに付いても結局、前者の本で軽く触れられており、旅行に行くについては、丁度いいくらいだった。 こうして帰ってきて、ネットを見る時間が出来てから思うことは、ブログや体験記が沢山ネット上にあったのだから、多少読む時間があればよかったなということだ。今もまだ、読んでいないけれど。
お金は、銀行に行き、150ドル用意。円高だったが手数料が取られたので、150ドルを作るのに、17104円かかった。 おお、これがドルか。交換してくれるおばさんが高飛車でいやだったが。 現地通貨はリエル。4000リエル=1ドル。
硬貨は流通していないというその生活が想像できなかったし、ドルを持つのも初めてだし、1ドルが現地でどれほどの価値なのかも分からない。 日本円は4万ちかくあったが、空港までのガソリン代、交通費などであって、正直この時点では、万が一向こうで両替するとしても大していらないだろうから…150ドルで何とかなるだろうと思っていた。 ツアーでご飯も付いてくる、物価は安い、そんなイメージだったからだ。
何でも1ドルと言って売られるぞ、とか、観光地に行くにはお菓子の袋を持っていけとか(よってくる子供に配るため。自分はすっかり忘れて、友人が買ってきてくれた)、生水は飲むなとか、愛想よく近づいてきて日本語が出来る若い男の運転手には気をつけろとか、年間に何件もレイプ事件があるから。と、色々といわれた。 先日まで仕事していたため、海外に行く実感が無いまま、そのお金を、100円ショップで買ってきた3つの財布に分けて、ショルダーバックに入れた。日本円用に1個、現地で使い分ける用に2個。 このバックにしても悩んだ。ナップザックは背中にあるため、モノがとりにくそうだし、ウエストバックも良く盗難に遭うと聞いた。結局母のものを借りたが、これがなかなか色々モノが入って便利だった。兎に角ペットボトルが入るサイズでないとならないと、現地に行ってしみじみ感じた。
着替え、アメニティなどは布団の上に並べて写真を撮った。福島空港発の飛行機に乗るまでの分も含めた着替え等など。
・下着2組、靴下4組 ・Tシャツ4枚 ・ハーフパンツ1枚(高校の体育の。翌日に着るTシャツと組み合わせてパジャマにした) ・7分丈パンツ1枚(旅の間はずっとこれを履いた) ・つばの広いUVカット帽子 ・歯ブラシ、歯磨き粉 ・日焼け止め ・洗剤一袋 ・小さい洗濯ばさみ付きハンガー1個 ・温泉タオル1枚 ・本2冊。前述のものと、英会話ブック ・携帯電話、充電器 ・変電機 ・ニンテンドーDS、充電器 ・デジカメ、充電器 ・パスポート ・ビザ申請用の用紙と、念のための顔写真 ・メモ帳、ペン
トランクの中身は3分の1が漸く埋まっただけだった。ディパックでもいけると思ったが、お土産を買ってくるのだからと家族に止められた。
自分でも驚いたのは、電化製品が多かったこと。特にいらなかったと思うのは、ニンテンドーDS、旅の指差し会話帳。カンボジア語が出ていたなら兎も角、英語とタイ語は要らなかったし、飛行機の中、DSをやったところ酔ったため、全く無駄だった。それに、歯ブラシと歯磨き粉もいらなかったな。温泉タオルも、Tシャツも売ってたので、2枚程度で十分だったか。
必要だと思ったのは、少し古い本だが、旅の英会話帳。縦15センチほどの父母が愛用している本だが、レストランの予約など全く便利だった。 そしてアラームつきの腕時計。普段しないといっても旅にはもっていくべきだった。現地時間に合わせて使いたいし、泊まったホテルの部屋には時計が無かった(モーニングコールは使えるようだったが一度もやらず)。ツアーだったので集合時間を何度も見なくちゃいけないが、いちいち携帯を出すのも…。 そして、…なんと、現地時間に合わせると、AUの携帯はアラームが鳴らなくなるのだ! しかも変電機の使い方が悪かったか、携帯充電器が壊れた。
つづく。
|