count down to the end/A[mail]
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買い物に付き合う■2002年07月26日(金)
待ち合わせの最中。 今日、生徒は友だちと遊ぶと言っていたが、昨日の夜遅くになってそれを取り止めたと彼女からメールが来た。 代わりに会う?との誘いに乗って今ここにいる。
あ、きた。
帰ってきた。
生徒と二人で、彼女が前々から欲しがっていたラコステかラルフのポロ・ワンピースを探した。 ただ、希望を完全に満たすものが見つからず、結局何も買わなかった。 はじめのうち、彼女は「今日は絶対に買う!」と意気込んでいて、いつになく足取りが軽かった。
「買い物をする時の女はパワーが違うからね」
そう言って4時間ほど歩いただろうか、全ての心当たりのある店を回り終えた後は、さすがにがっかりしたようで、急にミュールを引きずり始めた。 帰り道、車の中では、拗ねて口数が減っていたりもした。
その姿を見て、ぼくは彼女をとても可愛く感じた。
たとえて言うならば■2002年07月25日(木)
「先生は先生で、彼氏とは別で、私にとってはいい感じの人なんだよ。」
ふむ。でも、彼氏じゃないよね、僕は。
「妬いてるの?」
そういうわけじゃないけど、さ。自分はどういう存在なのかなと思って。
「難しいなあ、なんていうんだろ、じゃあ、彼氏が松井だったら、先生は清原!これだね。」
ほう。
「松井みたいにいかにもスター選手って感じじゃないんだけど、いい味出してる選手、これでどう?」
まあ、結構いいところだな。
お知らせ■2002年07月21日(日)
突然ですが、一切のランキングから撤退しました。 また、検索に引っかかりそうな言葉も削除しました。
理由は、前々から不安だった生徒のプライバシーの問題です。
現在のところ閲覧者数は決して多くありませんが、それでも自分の生徒をさらし者にしているようでつらくなってきました。
だったらやめればよい、というのが筋ですが、僕にとってこうして書くことが自分の考えをまとめるのに役立っているのです。
そこで、応急として、先のような処置をしました。
現在My登録されている方、またIDを控えるなどしてここを知っている方は続けてお読みください。
勝手をお許しください。
count down to the end 作者A
at the mercy of her■2002年07月19日(金)
ちょっとしたことで言い合いになった。
「先生って何かと負けず嫌いだよね。」
そうかな。
「頭がいいかどうか知らないけど、馬鹿だよ。」
そうかもね。
「私は頭良くないけど、もっと大切な事はいっぱい知っている。少なくとも、先生みたいに人の気分を悪くさせるようなことはしない。」
腹を立てたりする時の癖である指を噛むしぐさを見せながら生徒は言った。
「私を見下してる。」
そんなことはないよ。
「違う、絶対見下してる。」
そんなことはないよ、もしそう勘違いされているんだったら誤るよ。
「大体、自分が、いつ『見下されている』と私に思わせるようなことをしたか分かってないでしょう?」
わからない。
「そう、先生は無神経すぎるんだよ。」
同じような事はこれまでに何度も言われていた。
ごめん。
前へ進まない思考■2002年07月18日(木)
高校時代の友人と彼と付き合っている女の人と中華料理屋へ行った。 友人にその女の人を紹介されるのはこれがはじめて。 僕らより年上だけど、年の差があるとは思えない。 クラス委員長とか、部活の部長を任されそうな人、とても感じの良い人だった。 彼らカップルは7、別れたり寄りを戻したり、付き合って3年目で結婚を意識している。
幸せだろう。 あんないい女の人と、努力次第で、ずっと一緒にいられるんだから。
友人たち二人と一緒にいる間、僕は一つのことばかり考えていた。
僕と生徒は、あと何ヶ月かで別れる。 彼女は、彼氏と幸せになる。 ならば、 この次に恋愛をする時、僕はどんな人と付き合うのだろう。
2ndの態度■2002年07月17日(水)
待ち合わせの最中、この日記を書く。 最近気になること。 自分は、いつのまにか彼氏面してないか?
(ああ、もう来た。続きは後。)
生徒は、僕が誕生日に彼女にプレゼントしたミスチルのIt's a Wonderful Worldを持ってきていた。 ミスチルというバンドは二人とも好きじゃないけれど、このアルバムだけは大好きだ。 生徒がどうしても欲しい、といっていたのでプレゼントにしたのだ。
この日は客の少ないファミレスへ行き軽く食べた。
こんな風に毎日のように会っていると、自分が生徒の本当の彼氏であるように思い上がることがある。 思い上がる自分に気付くたび、嘲笑が浮かぶ。 本当は、生徒には本物の彼氏がいて、彼女はその「本物」に合えない時にの穴埋めとして僕を求めているのだ。
"・・・自分の彼女がですね、他の男と寝たりすると、要するに女への怒りよりは、その相手の男の方が自分より上なのか"(*1)という疑問をもつ。 それでも今の状況を続けていられる自分は、ニヒルなのか、腑抜けなのか。
(*1)庵野秀明 『シナリオ ラブ&ポップ』
電話■2002年07月16日(火)
夜中に彼女から電話。 声色がいつもと違い、暗闇で独りぼっちにされた幼児のような声だった。 どうやら、読んだ本の内容に怯えていたらしい。
「怖い。」
「助けて。」
大丈夫だよ。本を読んで怖くなっているんだろう?
「助けて。」
大丈夫だよ。お前は安全だよ。
「助けて。」
大丈夫だよ。
「助けて。」
大丈夫、それで、本を読むのはやめたかい?
「ううん、まだ読んでる、あれ?ダメじゃん私。やめればいいのに、ねぇ。」
そう言って、彼女は笑った。 その後しばらく話してお休みを言って電話を切った。
今日■2002年07月15日(月)
学校帰りに生徒と合流。 本屋に行く。
彼女は田口ランディを、僕は島村洋子を選んだ。 お互い、読み終わったら交換する予定。
家に帰ると、携帯にメール。
「田口ランディ最高!」
読むのが速いなあ…僕はこれからバイトです。
寝る前に読もう。
いつもはこんな感じ■2002年07月11日(木)
台風一過。 暑い。
今日はの指導。 生徒は、暑いから、と惜しみなく肌を見せるワンピースでいた。 「先生も、こういうのに挑発される?ねえ?」
指導開始。 カリカリと問題を解かせる。 ここのところ成長が著しい。
「私、出来るようになってるねえ。」
そうだな、でも、お前に実力はこんなもんじゃないよ、きっと。
れ? 普通に指導の状況を書いてしまった。 題名、変えなければ。
勉強■2002年07月10日(水)
やるべきことはきちんとやる。 手加減はしない。
ときどき泣かれるけど。
学校帰り■2002年07月09日(火)
お互いの学校帰りに合流。 ドライブの後、マックなどに寄る。
この前、制服の女子高生と大学生風の男と言う組み合わせを見たとき、ものすごくやらしいものを感じたけれど、 いやまて、自分も同じじゃないか。
この嫌悪は、自分の行為に対する後ろめたさの表れ。
ブラックボックス■2002年07月08日(月)
生徒は言う。 「遅かれ早かれ、彼氏と結婚する。」と。 その言葉は、彼女の愛情と彼女自身に対する分析結果の表れ。
彼氏の事が好き、ということ。 彼氏なしでは生きていけない、ということ。
よくある事だけど、10代の頃は、感情ばかりが突っ走って、かなわぬ約束をするもの。 しかし、彼女は彼氏と固く結ばれている。 あれほど確信を持って人を好きだと言えるのは、すごいことだろう(『ノルウェイの森』風に。皮肉ではないけど)。
一方で、僕と浮気していると言う事実がある。 指導が終わった時、二人は関係を終わらせる事にしている。 どういうこと?
設問1 結婚すると言いつつ浮気するという行為から読み取れる彼女の心情を述べよ。
こうやってぐだぐだ考える事を嫉妬と言うのかな。
日曜はそういう日■2002年07月07日(日)
生徒の彼氏は社会人で、日曜は彼の貴重な休みの日。 すなわちデートの日となっていて、僕はノータッチ。 ま、楽しくやってくれよ。
夕べは長電話。 明るい話じゃなかったな。
けれど、嫌じゃないんだ。 そういうの。 言葉の数はいとおしさに比例する。
彼氏という相手2ndという相手■2002年07月06日(土)
実によく、話をすることの多い二人。 恋人みたいな行為、でも、僕は君の本当の彼氏じゃないよ。
彼氏の前では、君はどんな風に振る舞っているの?
「可愛らしい私、だよ。」
だったら、僕にとっては損な話。 生徒が僕に見せるのは、気だるさ、悪態や悲嘆、負の感情が多い。 たまに機嫌がいいと思えば、彼氏とののろけ話なんかも聞かされたりして。
「素のままの私が見ていられるのは、先生だけなんだよ。私も、先生といるときの自分が、けっこう、気に入ってる。」
女の子って、誰でも彼氏の前だと気を遣うものだよな。
「誰も見られない、彼氏でも見られない姿を見られるんだから、先生は自慢に思わなきゃ。」
そうかい。 皮肉な話。
どうなんでしょう■2002年07月05日(金)
高校生の浮気相手って、不思議な関係では? 生徒17歳と僕23歳。
イメージとして、浮気というのは、年上の者が、嫌味ったらしくうんちくを語りながら年下をもてあそぶ、というものを僕は描いていたんだけど、僕らのやっていることは子供同士のじゃれあい。
電話■2002年07月04日(木)
会わない日は、もっぱら夜に電話。 日課のひとつ。
他愛もない、その日の出来事をたらたらと報告しあう。 好きなもの同士だから飽きずに出来る行為。 楽しい。
もっとも、僕は本命ではない2ndの存在だけど。 そこはどうしようもない事情。
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