「彼氏いる?」「いないわ」「ウソォ」「ほんと」「好きな人いなかったんだ?」「いたけど、振られたのよ」「ウソ、なんで? そんな可愛いのに」「簡単よ。私の好きな人が好きだった人は私よりもずっと強くその人の心を動かしたのよ」
カラスの鳴き交わす声が、朝を告げる日もあると思い出した。