こ
れ
は
彼
女
の
墓
標
、
彼
女
の
遺
書
。
遺書と屍
羽月
MAIL
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2011年01月14日(金) ■ |
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けんかしたことあったっけ か はは 笑っちゃうよ わらえない
忘れちゃった? ごめんね、覚えてるよ? 大人ってなに? 忘れたふり、してるだけだよ? 忙しいの。 (あなたとちがって。) (真っ当に、生きてるからね?)
傷つけたい。 傷つけたくない。? 傷つけられたくない。これ以上。あなたからは。 涙と、拒絶と、ゆるしと、許容だった。 幼かったね、子供じみていたね。 仕方がなかったね、まだ小学生だったもの。
でもわたしはおぼえてるよ。
あなたの嘲笑を覚えているよ。 あなたのその目を覚えているよ。 あなたの悪意を覚えているよ。 利用するだけ利用して、いらないときはわたしを捨てたあなたのこと、覚えてるよ。 知らないでしょ? それでもあなたに縋るしかなかったわたしを、知らないでしょ? あなたがいなくなって、友人だと思った人間にただ哀れまれていただけだと思い知らされたわたしを、知らないでしょ? 大人ってどういう意味かな。 ただ笑って嵐が過ぎ去るのを待ったわたしのこと?
子供の中にあった、あの欺瞞と嘘と偽善の日々。 大人のほうがよっぽど清廉で美しく清々しいと思うよ。 しがらみに満ち満ちたあの日々は、わたしの心を蹂躙するには十分だったと思う。 無邪気な笑顔が、空虚な嘲笑が、不躾な視線が、見る間にこころを傷つけた。 忘れてしまったのかな。 それとも、忘れたふりをしてるのかな?
わたしは別に、あなたを憎んでいるだとか、そんなことを思っているわけじゃない。 わたしはあなたを憎まない。 だけど許さない。 忘れない。 微笑もう。 あなたの前で。
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