「暗幕」日記
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2002年01月31日(木) |
世界を見るもう一つの眼:RPG |
RPGのルールを通して現実世界を認識するのは、セルフマネージメントにも役立つ手法なのではないかと思います。ゲームの世界には、自分の分身である主人公の他、仲間・敵という簡略化されたキャラクターがいます。敵を倒して「ステージをクリア」するためには、主人公や仲間の状態(ポイント・能力)や属性(装備・持ち物=「アイテム」)を常に把握し、味方を全滅させないための戦略を練る必要があります。
同様に、現実世界における自分の状態(健康・技能など)と、あるミッションを成功させるための条件を対照し、不足しているアイテムをパワーアップするか、他の属性で代用できないかなどと思いめぐらすことは、立派に自己マネージメントの一環たりえますが如何でしょう。就職活動に臨んで受ける適性検査なんてのは、まさに現状のポイントを把握し今後の方針を仕切り直す資料ですよね。
誤読されると困るので念のため。「自己陶冶に役立つゲームソフトが欲しい」ではなく、現実世界を、簡略化されたゲームのルールに従って読み直す思考の勧めです。
2002年01月30日(水) |
ブラックボックスが壊れた |
この箱に話しかけると答えが返ってきます。人とおしゃべりするうちに、箱は黒からいろいろな色に変わります。箱の見本よりも明るい色になったら、もって帰ってもかまいません。あなたにあげます。
何回か声をかけたこの箱。このところ様子が変でしたが、壊れたみたいです。訳のわからないことをしゃべり続けて止まりません。すみませんが、見てもらえませんか。
「あーこりゃー、壊れてますね。どうしてこうなったのか、作った我々にもわかりません。…念のためにお聞きしますが、ひどい言葉で話しかけたりはしてませんよね?」
とんでもない。
「予想していなかった事態のようです、実験は、失敗でした。この箱はもう、直せません」
2002年01月29日(火) |
排斥する他人、受容する他人 |
夜露をしのげる寝床、空腹を満たす食事、たぶん明日も続く仕事。これだけあれば確かに生きては行けるでしょう。でもそれに加えて、友達も必要ですあなたには。できれば人間の友達が。
小さい頃に好きだったのは何ですか。何か生きているものと、親しくしていた記憶はありますか。そうですかそれなら、私は安心です少なくともあなたに関しては。
あなたの幼友達は犬だったと聞いて、犬であれば友達になれるかと思った。私にそう思わせるだけのあなたの魅力を、当のあなた自身が信じない。
ときどき空気がのさばって、息ができなくなりそうです。役に立たない自分が苦しくて、押しつぶされそうな気持ちになります。 あなたを言葉で追い詰めるのが他人というヒトならば、あなたを認めて存在を許してくれるのもまた、同じ人間なのです。忘れないで。
2002年01月28日(月) |
書くこと:思考の一環として |
モノカキを志すなら、逆境を経験したことのある人の方が得だと思う。日常に何ら不便も苦痛も覚えない状況にずっとあるならば、そうした状況や自分自身について思い巡らす機会もまた稀であろう。苦痛から何とかして逃げたい、もっとよりよく生きたい、きっかけが何であれ、自分の頭で考えることができる人間は幸いだ。
考えるということは意外にエネルギーを消費する。もしも今睡眠不足だったり空腹ならば、考え始める前に解消しておくこと。
まだ若く、経験少なく、世界をよく知らないのであれば、堂々巡りもやむをえない。思考のループを自覚したら、文章に書き起こして見ると良い。自分が今考えていることの全体像を見渡しやすくなり、何が足りなくて抜け出せなくなっているのか見つけやすくもなる。
推敲について。1. 全体を通して読む。大部の場合も、ある程度まとまった分量を一気に読む。2. 誤字や明らかに誤読につながる記述以外、細部はあまりいじらないこと。最初の書き下ろしの方が文章の勢いは大抵の場合勝る。3. 時間に余裕のある場合、脱稿から見直し開始まで、48時間はおくと良い。
2002年01月27日(日) |
ものを書いて発表するということ |
自分ではない誰かにわかってもらうために書く、その過程では、真剣に思いを巡らせるし、表現も工夫する。自分だけでぼんやりしているときとは違って。
何度も何度も推敲しているうちに、自分の居場所がわからなくなることがある。そんなときは少し頭を冷やして、書いているものから距離をおくことを試みる。
自己嫌悪になるのは、望みが高いからだ。「こうありたい」と思うイメージがはっきりしているのは、わるいことではない。
そして、適当なところで、手放す。これが今の自分にできるベストだと決めてあきらめる。
伝えようとした言葉がまったく伝わらないこともある。伝えるつもりのなかったことが感知されてしまうこともある。私は書き、発表する。その言葉が、誰かの、気持ちを動かし、行動を変える(かもしれない)。
言葉は、まだ力を完全には失っていない。私はそう思っている。
朝会って一番に「きょう私誕生日なの」って催促がましくなく言ってしまえばよかったのに。 自分の誕生日を覚えていてほしいほど親しい友達ならば。
かくいう私は、サイトにプロフィールさえも置いてませんが。
【夢の内容】 昼食を摂りに行く友人たちを後から自転車で追いかけた。新しい自転車は、原付でもスポーツタイプでもないがスピードが出る。空いている道だから良いが路線をはみ出したり交差点で減速が不充分だったりとひやひやした。 店についた。表通りを少し入った店は明るく感じが良い。入り口が表と裏とあって構造が複雑で、自転車をどこに駐車しておいたら良いか迷う。スローブをひきずって、裏の入り口のすぐ脇に一旦は止めたが、そこを避けて置きなおして鍵をかけて離れる。 店に入った。パン屋だと聞いていたがそれらしきものはなく、イタリア料理やのようだった。パンを探して出たり入ったりするうち、先ほど置いた自転車が、他にもぞくぞく駐輪されている大量の自転車にまぎれてわからなくなっていることに気づく。確かに置いたと思った場所にない。 店に入ると友達が見つけてくれた。ショーウィンドウの、パスタ包みで縁かざりのついた料理盛り合わせ650円を指してこれがおいしいよと薦めてくれる。尻ポケットの小銭入れには500円玉が一つは入っているが、お昼にそんなに使ってしまって夜まで保つかわからない。自分の様子に友達は今度は「私これ食べたけどこれも良かったよ」と赤と緑の野菜のアクセントカラーが美しいオムレツセットを指さす。120円(150円?)と見えた値札は見間違いで、1ではなく7だった。 自転車は見つからない。 折畳式にして、常に持ち歩いておかないと盗まれる時代になったのか。列車ならともかく、こんな小さな店で自転車のような大包みを持ち込ませてもらえるかな。
【思ったこと】 良い店だけど入り口が二つあったり、どこに何があるかわからない建物というのは、webサイトにも通じると思ってしまいました。
職場で今同じ部屋にいるBさんは、帰宅時に電気ポットのコードを外して行くだけでなく、必ず水を一杯に入れておくかたのようです。こういうところにもお人柄が出るものですね。
図書室に先週増えた貼り紙によれば。 盗難防止のため設置されている電子セキュリティ機器(3M社製、BDS-M2300)は、ペースメーカーのような埋め込み式電子医療機器と干渉するおそれがあるそうです。その近くに必要以上に長く留まったり、寄りかかったりするのは避けるよう注意書きされていました。 書店やCDショップの万引き防止装置ももしかして同じかな(仮にそうであっても、注意書きは出ないかもしれないけど)。
ここに、眠っているときに見た夢も記録することにします。夢は、私の現在の状態のいくばくかを反映していると思いますので。
【夢の内容】冬の山頂にある大きな建物の最上階。水を抜いたおわん型プールのようなホールに同行者二人と登る。ある神聖な現象(ご来光のような)が起こるのを待っている。寒くなるので上着を取ってこようかと引き返そうとしたら、登ってきた階段が意外と急傾斜で、面倒なのでこのまま居ようかと思い直す。ダウンのベストは着ているし。
季節は秋。林の間をたくさんの登山者が登っている。
【今思うこと】 目標達成が間近という状況を表しているのかもしれない。そうではなく、成果が出るのはまだ先(後半の夢ではまだ山頂に着いていない。競合者も多い)という意味かもしれない。夢の中の季節は、目覚めたとき寒かった現実の気温が反映されたものか。
2002年01月22日(火) |
surpriseの楽しみ |
きょう電車に乗ろうとしたら、手前の区間で「電気系統の故障」とやらがあったそうで、ダイヤが乱れて普段より時間をかけて出勤しました。きょうが誕生日だという人にあやかって、おいしいケーキをいただきました。毎日はこのようにハプニングに満ちている。予想を越えたできごとや、思いもかけなかったイベントが起こるから生きているのは面白いですね。
黒いカーテンをひくと、ほこりが舞っているのがよく見える
幻灯機の光は弱いので、暗幕を引いて備える
大声でなくとも 声を嗄らさなくとも 側にいて、話をきいてくれる人がいる 聞いているよ、聞こえているよと、言葉ではなく態度で示す人がいる
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