会社から帰るときに車に表示された外気温が8℃。 嘘じゃないのは本気で寒いのと車の窓が曇っているのとでよくわかる。
数日前に、 「いつの間にか彼岸花が咲いている、まだ夏だと思っていたのに」 と思っていたのがウソのようだ。 よくよく考えてみたら彼岸花は彼岸に咲くので彼岸花が今咲くのも間違っていない。
街灯がついている時間に帰宅できることがなくて、そんなびっくりする事でしか、 季節を感じることができない。 そんな中での唯一の生きがいはとある妄想だ。
仕事場の私はどうやら「よく我慢しているよねー」という風に見えるらしい。 今なんとかこなしているのは我慢しているからだけではない。
私が仕事に向ける原動力が職場に対する怒りで、 業務や人間関係その他もろもろに対してとても腹立たしいので、 仕事に集中して腹立たしさをどこかへ逃しているのだというのが、今日わかった。 今頃わかるなんて。 健全ではないが、こういう発散の仕方もやむを得ない。
仕事に集中できる理由が怒りだというのが外からではわからないので、 あいつは仕事が好きでしょうがないんだわ、という風にしか見えないのだろう。 でも本当は誰に対しての怒りも忘れていないから。 どうでもいいと思う時間も増えたけれど。
道が分かれてしまったが、いつか、笑い合ってお酒でも飲めたらいいなと思った。 お互い気苦労が絶えなかったね、とか言って笑って会うことができたら。 その時は苦笑いでなくて本当に笑えたらいいなと思う。 私も彼女も、思うところはあったのだろうから。
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