週末、車に乗っていた10分の間に黒猫が横切るのを2回見た。 良いことが起こるのか悪い事が起こるのか。
その日は何もなく無事に家に戻れたのすら幸せな事だと思った。
でもそれにしてもあそこへ帰りたい。
連休中、祖父母の見舞いに行ったり元同僚に会ったりして、 やっぱりあの場所に帰りたいとはっきりと思った。
実家に戻ってしまったら結婚できないと周囲は言うかもしれないが、 今だって結婚できないものはできないのだから、 それなら暮らしやすいところで暮らしたら良いんじゃないかと思う。 ただそれは仕事があってこその話にはなるけれど。
正直次の仕事が見つかったら辞めようとずっと思っていたけれど、 望んでいなかった昇進があり、逃げ道がなくなった。 そんな事もあって、昇進なんてどうでも良いので家庭が欲しい、 仕事を辞めたい、帰ってきたい、とぼやいてしまった。
元同僚は冷静に、仕事は辞めるんじゃないと諭してくれた。
昔の友達ともSNSで再会したり近況を知ってしまうと、 私だけが遠くに置いていかれた気分になる。
今の場所で心がピクリとも動かない。 襲ってくる仕事をただこなすだけの毎日だ。 ウクレレがちょっとした救いにはなってはいるけれど。
実家に帰り、祖父母の見舞いに行ってきた。
祖父がなんとか元気になったのが嬉しかった。 酸素が不要になり、同室の男性と談笑していた。 私たちとも普通に話して(祖母とは意志の疎通が難しいのでそれが嬉しい)、 「もう一度グアムに行ってみたい、あの頃(戦時中)とは随分変わったろうか」 と祖父が懐かしそうに言った。 「グアムに行くには体力が足りない、十年ぐらい前なら大丈夫だったのに」 と母は残念がった。もうそんな歳になっちゃったんだよ、とも。
祖母は呼びかけに反応してくれた。目を開けて何か言ってくれた。 呼びかけてみて、話してみて、と母に言われていたけれど、 元気にしてる?とか、具合はどう?と言うのもおかしいので、 孫の○子だよ!とひたすら呼びかけるぐらいしか出来なかった。
まだ私が小さい頃の祖父母宅には黒っぽい犬がいたことを急に思い出して、 その頃の事を病室で母に聞いてみた。 犬はシンゴちゃんという名前で、生まれたところでつけられた名前らしい。 そんな話を聞いていたら二人とも健康だった頃の事を思い出して泣けてきた。
母は去り際に「頑張るんだよ」と祖母に呼びかけたら、 祖母が何か答えてくれた、それが母には「頑張るよ」と聞こえたと言った。
鼻をすする私に母は「マスクしなさい!」と言い、 家に帰ってからも「風邪ひかれると困るんだけど!」としつこいので、 「風邪じゃなくて泣いたんだけど」と言ったら少しびっくりされたけど、 毎日泣いているわけにもいかないが母も最初のうちは泣いたと言った。
「もうそんな歳だから」と母はどんな気持ちで言ったのかと思うとやり切れない。
占いをしてもらった。
占ってくれた女性は、体の弱点をぴたりと当てた。
情が深いので面倒見がいいと言ったが、 思うところは多く感情はかなり振られるが、 それは絶対表に出さないようにしている。 それを見抜かれたとしたら当たっている。
あと、愛情を男性からもらうと、相手が精一杯愛してくれても、 私には物足りなく映るらしい。 それは当たっているかどうかは正直よくわからない。 また、人の意に沿うように仕事をしているが、 48歳ぐらいで自分のやりたい事をやるようになる、とのことだった。 転職でもするんだろうか。
過去の事では、転機というか失望は30歳ぐらいかな、と言われた。 その頃最初の職場が消えた。 それとは別に、2006年、2007年が良くないと言われたが、 そのときは最初の彼と付き合って別れた頃だ。
仕事については、言われたくない事をピタリと当てた。 あなたリーダーに向いているわよ、と。 会社では旅行の前日に昇進話が出て(まだ確定ではないけれど)、 本当は良い事なのかもしれないが、断ろうと思うほど嫌で、 正直結婚のほうが大事だと思うので昇進話は嬉しくない。 でも占い師は仕事では統率力があるし、そういう立場で力を発揮できる、と。 その話を聞いていて心がどんよりとした。
肝心の結婚については、結婚線が活性化してない、線が青い、と。 今のところ全く希望が持てないコメントだった。 結婚に対して失望しているんじゃないか、とも。 気になっていた手のひらを小指の下から横切る下降線は結婚線じゃなくて、 もう一本の感情線だと占い師は言った。 それだけは嬉しかった。結婚線が大下降だなんて縁起でもない。 あと、有り余った愛情は仕事に向けると良いとのことだった。
最近テレビで私がよく音楽をよく聴いた時代の曲がよく流れるが、 今は本当に面白い曲がないんだろうなと思う。
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