手土産を持って実家に帰った。
玄関から上がらないうちに、母から、 「叔父が用事があるって言ってるから手土産持って行ってきて」 と言われたので叔父宅に行った。 叔父の用事とは見合い話かしら、とかちょっと浮かれて行ったら、 そうではなくてゴルフの景品が当たったけどいらないのであげる、 とのことだった。 見合いじゃなくてなーんだがっかり、と思っていたら、 叔父と近居の祖父が入院していると聞いて頭が真っ白になった。 「何、母さんから聞いていないの?」と言われてますます頭が真っ白になった。 それと、祖母はますます色々と忘れていっているとも聞いた。 叔母が祖母に夕飯を持っていくというのでついていった。
祖母は自分で身の回りのことができなくなっており、 祖父が入院しているというのも理解できないらしい。 当然私のことなど覚えてもいない。 祖母はスプーンでご飯を食べさせてもらっていたが上手くできないので、 お箸を使ってもらったのだけど、箸の使い方は私よりずっと上手で、 やはり習慣として染み付いたものは凄いな、と皆で感心した。
叔父宅には叔父と叔母の友人であるAさん夫妻が来ていたので、 なりゆきで一緒にご飯を食べに行く事になった。 Aさん夫妻はとても気さくで、叔母の話だけでなく私の悩みを聞いてくれて、 頑張れ、と励ましてくれた。 お邪魔虫状態の私を迎えてくれた4人の存在が、とても有難くて嬉しかった。
食事から帰ってきて母に、祖父が入院しているのはどういうことか聞いたら、 肺炎で入院していることを私たち子供には話していない、と答えた。 母は「もう歳だしいつどうなるかわからないから」と言い、さらに、 「状態がいいときに会っておきな、悪いときに会うのはトラウマになるから」 と言うので、日曜日に見舞いに行く事にした。
夕方の病院はとても暗くて、祖父の顔を見るまで気分が鬱々としたが、 祖父は私が想像していたよりずっと元気にしていた。 体を動かさないので食欲が湧かない、と言って夕飯のお粥以外を残した。 食欲が湧かないというより、味が口に合わないのかなとも思った。 私のことを看護師に「娘の娘」と言って紹介していて、 祖父は私のことがわかるんだ、と思ってそんな単純な事が嬉しかった。
手土産もあるし、とお気楽に実家に帰ったのだが、 悩みが軽くなるのと同時に、かなり重い気分になった。 私は、自分の結婚式で祖父に「高砂や〜」と吟じてもらいたかったが、 それも叶わないかな、とも思う。 結婚が親孝行のためとも思わないけれど、心配をかけているのも事実だ。
夢を見ることが少なくなって、それを残しておきたいと思うから、 ここが夢日記になるのはしょうがない事なのだと思う。 書いて、起こるはずの災厄を避けたいという理由もある。
仕事の出張でA市に来ている。 ふだんの仕事では着ないスーツを着ている。季節は春から夏ぐらい。 A駅から少し歩いたところで用事があって、 もう一泊する必要があって、携帯でビジホの予約をして駅に戻って、 荷物を検めたらなんと鞄がない。 荷物は3つぐらいあり、その中の一番小さい鞄で、 そこにはいつも財布と携帯が入っているのだけれど、 携帯と携帯は使ったばっかりで無事、でも手に持っていたはずの鞄がない。 コインロッカーから荷物を引き取ったときに落としたのだろう、 そこまで戻って探さなきゃ、と思ったところで目が覚めた。
目がいったん覚めてもうとうとしていたらそんな悪い夢を見てしまった。 二度寝なんてするもんじゃない。
あー、女子会楽しかった。
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