とりあえず今はほっとしている。 長い目で見たときに、これでいいのかどうか、よくわからないけれど。
紹介話が持ち込まれたときはとりあえずその話を受けよう、と思ったが、 そのときと心境が変わってきている事に気づいた。 だから、ここへきて話が具体的に決まりだしたときに、 物凄く憂鬱になってしまった。
一人でいるのが今は快適なのと、 気になる人が現れたというのが理由だと思う。 ただ、気になる人との進展の望みはどう考えても薄くて、 どうにかなったらどんなだろうと妄想はするが、現実的じゃない。 毎日の生きる糧をくれてどうもありがとう、と思っている・思うようにする。 気になるだけなので他に本当に好きな人ができる、かもしれないし、 あるとき突然幻滅するかもしれない。
その話が土壇場で流れてしまい、本当に安堵してしまった。 一体私は独りでいたいのか誰かといたいのか。これではダメだ。
きのうは不成就日で三隣亡で一粒万倍日なんだとさ。 さっき知った。 私は小心者なのでそういうことはかなり気になるが、 下調べをしなかったのが悪かった。 そんな中でハンコをついてしまった。 けれど、後悔してはいない…はず。
そんな日だというのに車を買い換える事を決めた。 何もこんなときに、と思うことは思うけれど、 乗っている車が今は問題なく動くという事を考えたけれど、 本当にどうしようか迷ったけれど、決めた。
今乗っている車に愛着がないわけではなくて、 お別れが寂しいと思ってしまう私は弱いな、と思う。 私と一緒に10年を過ごしてくれてありがとう。 壊れないでいてくれてありがとう。 凹みを治さなくてごめんね。 この先あの車に乗ってくれる奇特な人は現れるのか、とか、 色々な事を考えては寂しい気持ちになるが、 お別れに桜を見に行こうと考えている。
万が一お願いされてしまったら言おう、と思っていた言葉を、 こんなにすぐに言う事になろうとは思ってもみなかった。
話が怪しい雰囲気になってきたのが、鈍感な私でもわかった。 話している本人が混乱の中にいて、助けて欲しいと言っている。 そのお願いが混乱して弱っている中での言葉だとわかっている。
お願いされたことを受けてしまうのは簡単な事で、 私にとっても一見「渡りに船」かもしれないけれど、 お願いを聞いてしまうと、私は自分が一番嫌っていた人種になる。 相手も、落ちるところまで落ちてしまうだろうと思う。 本当に心身ともに衰弱しきっているときの言葉だと思って、 私にすがってきたのだろうと思って、今回は聞き逃す事にした。
そんな状況の中で出た言葉だとわかっていても、聞いた私は混乱してしまう。 相手がそのうち立ち直って正気になったときに、 「あれは血迷っていたから昔言った事は忘れて」と言われて、 私は「あなたが言った事で私は本気になってしまった」とか言って、 本気で腹が立つんだろうと思う。 自分の感情をコントロールしきれるほど、私は人間ができていない。
心を穏やかにしたいと思っても、何かしら邪魔が入る。 また動揺した。
私に直接関係があるかといえば、現時点ではそうではないが、 私がここにいる事と無関係かといえばそうでもない。 戻るところが無くなってしまうかもしれない。 退路が絶たれたのかもしれない。 そう考えると、穏やかではいられない。
何があっても動じないように、そう言われたけれど、 事実がどうなのかはまだわからないけれど、 その話がいい話でないことは事実なのだ。
どうか、どうか、強くいられますように。
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