私は気づいた、撥ね付けることも大事だと 私は気づいた、何もかも受け止めることもないと 私は気づいた、もうあなたは必要ないと
もう一人の自分が囁く 「意固地になっていないで、ダイヤル押せ」と 現実の自分がそれを考え直す 「それは、駄目だ」と
よく夢を見る不眠症になってからというもの 夢は見過ぎると、目覚めたときに 現実との境目がわからなくなる時がある
先生が、解離性がそうさせてると じゃあ、もう一人の自分はどこへ行くのかと
友達が言ってた「コントロールできる人」だからと まさにその通り、押し殺したり吐き出したり そうやって、自分を操作してる
言い訳を考えていた 正直寝たことは、確かな事実だ でも、どこにあっちにもこっちにも愛なんて これぽっちもなかった
もしかしたら耳に入ってるじゃないかと疑って うだつにあがらない言い訳を無意味に考えてしまった
たぶん、素直に認めるだろうけど、言い訳せずに ちょっと無意味な努力をしたかっただけで
忘れられてるかも
かも、じゃなくって忘れられてる
余計な期待は、厳禁で 戻ってきたからといって、昔には戻れるはずがないのだろう
「あなた和式ダメだったのよね?洋式あるから譲ってあげるよ」 こういうくだらないことはキチンと覚えてる 昔好きだった人と動物園へ 昔もっていた情熱はもう無くなってしまっていたけれど
「あなたね『時間厳守』って自分から言っといて自分が遅れてきてんじゃん」 「あなたね、もうホッキョクグマはもう飛び込まないからあきらめな」
名前じゃなく「あなた」という癖までキチンと覚えてる
満たされて、幸せなはずなのに
どっか、悲しくって寂しい
あまりに明るいものだから、目が開けなれないこともある
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