日日雑記
emi



 やっと読了

「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」読み終わりました。
ナルシシズムと絶望の交錯する内容で、読者の精神状態如何でかなり感想が異なりそうです。なんと申しましょうか、「はみだしっ子」や「日出る処の天子」を読み終えた時の脱力感に似ていました。

出先で気になったこと。

電車のドア近くでぼんやり外を眺めていたら「文系・理系/看護・医療/薬獣農系」という看板が。どうやら専門学校か予備校らしいのですが「薬獣農系」がインパクト強すぎ。どんな「系」なのか確認したい衝動(笑)に駆られました。

今度はバスの車内から。沿道のカフェテラス、今日の寒さにもめげず外席でコーヒーたしなむおじさまは、小澤征爾と五木寛之を足して割ったようなロマンスグレー(死語)。しかしおしゃれに佇む彼の足元にはなぜかブルドッグが。ちょっと眉間にシワが寄ったあたしでした。

2002年02月28日(木)



 …眠いです(←あたりまえじゃ)

昨夜は午前1時半就寝、今朝6時半起床。
昼間ちょっと気絶してました。

あたしが使っているお絵かきソフトは「PhotoshopLE」と「Painter Classic」のふたつです。これはタブレットを購入した時オプションとしてついていたので、ほとんどタダ同然で手に入れたものです。
しかしタダ同然はそれなりに使い勝手が悪く、まずマニュアル本がとても少ないのが初心者には致命的でした。
しょうがないので、手探りで失敗しながら自己流を模索している日々です。「CGイラスト入門コース/ヲタクな方向け(18禁別途)」なんてのがあればけっこう需要があるんじゃないかと思うんですけど。

よくわかんなくていつも適当にごまかしてるのは
1.スキャンの取り込みの設定(取り込みモードをどうすればいいんだ)
2.主線の抽出(できないのでやらない)
3.ベースカラーの塗りつぶしの時、レイヤーは通常モードか乗算モードか(本によってまちまち)
4.選択範囲の取り方(めんどくさいのでひたすら塗りつぶす)
5.画像の縮小と保存方法(よく失敗する)
…いやしかし、こんなにつまづくとこが多くてよくCG描いてるよなー、ちょっと自信出てきたかも(笑)。

2002年02月26日(火)



 今週は寝不足覚悟

…なんでかっちゅーと、ストレス溜りまくりの塩湖五輪がやっとこはねて「BSマンガ夜話」が始まるからじゃよー、ふっふっふ。
別に録画したっていいんだけどさ、この番組に限っては「深夜」というオプションが必要なんだあね。さんまちゃんの「恋のから騒ぎ」同様ですな(笑)。

昨日高野文子の新作「黄色い本」を買いました。
「棒がいっぽん」以来だから7年ぶりの単行本か、どひー。でも現在の日本マンガ界において最も強力な作家のひとりと申せましょう。
「黄色い本」とは白水社から出てるマルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」(全五巻)のこと。装丁が黄色なんです。この本のストーリーと現実の間を行ったり来たりする女学生(おそらく昭和40年代初期設定)のお話なんですが、こういう経験は誰にでもあるだろうと思われる普遍的な内容です。
高野文子の作品はマンガの体裁をとったブンガクですので、そこいらの装丁だけご立派なクズ本の300冊分くらいの価値あります。この雑記をよんでいるアナタ、もし未読だったら騙されたと思って読んでおくように。

「チボー家の人々」は実家に全巻揃っておりまして。いえ、母の愛読書なのですよ。彼女はあたしなんかの1000倍は本を読んでる人ですが、「生涯の10冊に入る名作」と位置付けられています(笑)。
あたしが選挙権を持つようになった頃、「いい若いモンが自○党なんて保守的なこと言ってちゃダメ。若い時は革新よ、革新!」とかなりアグレッシブなアドバイスをくれたのですが、後年「チボー家の人々」を読んで「さてはこれに啓蒙されやがったな…」と気づいたワケですね。しかしながらあたしはどうも内容はイマイチでした。かえって母が「3ページで挫折した」というプルーストの「失われし時を求めて」のが面白かったッス。ここいらが母娘の運命の別れ道だったかもしれません。

2002年02月25日(月)



 8分欠けた〜!

今朝、朝食後新聞で番組欄を眺めてたら「題名のない音楽会/千住三兄弟教育白書」と書いてあるじゃないですか!
時計はすでに9時8分、あわてて空きビデオまわし始めてなんとか残り15分は録画できましたー、あああ。

あたしの千住三兄弟フリークは、末妹の真理子ちゃんが「NHK若い芽のコンサート」に参加した時から始まったのでキャリア的には結構長いのですが、このところ本当に三人でのコラボレーションが多くなりましたねー。ファンとしては嬉しい限りです。

大学在学中のクラブで三兄弟の従妹だという人から「真理子ちゃんの二人のお兄さんもこれから頭角を現すと思いますよ」と聞かされていたので、その後明クンが作曲家としてデビューした時も、博兄ちゃんがベネチア・ビエンナーレに入選し凱旋した時も「ああ、さすが千住さん家(ち)はスケールが違う」と感動したものです。

真理子ちゃんや明クンの活動はCDやビデオで鑑賞できますが、博兄ちゃんのとなるとかなり難しいです。
以前某デパートで展示即売会があり見にいったのですが、当然作品は百万〜千万単位なので手が出るワケもなく、せめてリトグラフのカタログだけでもと思ったら一冊70,000円もしてガックリひざをつきました(苦笑)。

とゆーことで、今日はこれから地味に明クンの新しいCDを買ってこようと思います(笑)。

      ★☆★

↑とか言いながらクレジットよく見たら、ほとんどもってるのばっかり(ベスト盤だからねー)だったので今日は買いませんでした。
それより店内は「宇宙のファンタジー」だの「セプテンバー」だのアース・ウィンド・アンド・ファイアーの歴代ヒット曲がガンガンかかってて、危うくボックス・ステップ踏みそうになっちゃいました。マジやばいッス(@_@)。

      ★☆★

夕方「マザー物語スペシャル/慎太郎・裕次郎の母」を家族が観ておりました。興味ないので別室にいたのですがなんかBGMに聴き覚えが。「あーーっ、ヒカ碁のサントラーッ!!」慌ててリビングへ突進。…全編これほとんどヒカ碁でございました。音声さん手抜き。でも画面に裕次郎が映ってても、あたしの目の前にいるのは佐為さまだったのは言うまでもありません(笑)。


2002年02月24日(日)



 デヴィ夫人というキャラクター

あたしは割とこのご婦人が好きだったりします。
まあ今現在の彼女はあんまりいただけませんが、飽くなき上昇志向と自己顕示欲の強さはいっそ潔いとさえ思えるのです。

戦前戦後どこの家庭も貧しく、母と弟と三人暮らしの生活のため彼女も高校在学中からホステスをしていました。その美貌と社交性に注目したある商社マンたちはインドネシア周辺のあらゆる利権争いを有利に運ぶため、時の大統領スカルノに彼女を「献上」します。企業の思惑と一人の女性の野心が「ラトナ・サリ・デヴィ」という奇妙なキャラクターを生み出したわけですね。

お床上手な女が自分のカラダを武器に成り上がった、というのが今ほどマスコミの発達していなかった当時の一般的な彼女のイメージでした。
その後9・30クーデターでスカルノ大統領は失脚し、第三夫人であったデヴィ夫人は一旦帰国しますが既に母は病死、弟は母の葬儀の最中に自殺してしまい天涯孤独状態で娘のカリーナを出産。日毎激しくなるマスコミ攻勢に追われるようにパリへ移住します。
その後ヨーロッパを転々とし政局の落ち着いたインドネシアにも一時拠点を移すなどして、現在に至っています。

スカルノが軟禁中に妊娠したのは不自然だ、とか悲劇の夫人を演じつつしっかり自分用の財産を別途確保していた等々ダークな噂は枚挙にいとまがないのですが、そこまで成り上がるのにどれだけ努力し、辛酸を舐め、差別と偏見に耐えたかがごっそり抜け落ちてしまっているようで、もうちょっと正当な評価があってもいいのではないかと思います。
40年も前に二十歳そこそこの女の子が政府首脳や外交のお歴々を前に「これからは日本の技術力、中国の人力、そしてインドネシアの資源力が世界を率いてゆくでしょう」と演説してるんですよ。これって凄いことだと思いません?

彼女のドラマティックに見える人生の一部始終は、深田祐介の「神鷲(ガルーダ)商人」という小説に虚実取り混ぜて書かれていますので、興味のある方は読んでみて下さいね。

2002年02月22日(金)



 世界が100人のアキラ王子だったら

42人のアキラ王子はヒカルをライバルだと思っていません。
36人のアキラ王子はできたらヒカルと仲良しになりたいとこっそり思っています。内12人は「攻希望」です。

…なんてことを考えてしまう小春日和の午後三時。
あああ昨日の三谷くんはディスカバリー・ビューチフユ・イン・ユニバース(意味不明)でした。途中でちょっと作画が崩壊の兆しを見せましたが、なんとか最後までもちこたえました。筒井さんも悔しがってくれたしあかりちゃんもナイスバディになってきたし、あとはそう加賀くん、キミだよキミ。文化祭はもうすぐだよー♪


2002年02月21日(木)



 やっぱりつながってる?

昨日、体調はあまりよくありませんでした。ひどく寝不足だったし。ホントはお出かけするの延期しようかなあと思いましたが、週末スケジュール調整も面倒だしなんだか「今日じゃないといけない」っていう不思議な勢いがあってとりあえず出かけました。
長く電車に乗るので雑誌でも買っていこうと行きがけに書店に寄ったのがそもそもあたしには珍しいことでした(いつもは用事がすんでからゆっくり書店に行く)。しかしこれといったものもなく、途中のCDショップ入り口に置いてあったカタログを手に改札へ。
シートに座っておもむろにカタログをひろげるといきなり飛び込んできたのが「access復活!」の文字。
…………、うそおおおおおおおおおおおっっっ!!!!
車内で叫びそうになりました。
「ひ〜え〜、だだだ大ちゃんがヒロとならなら並んでるううう!夢じゃないのっ!?マジッスかっ!?」

…7年ぶりの再結成だそうです。
思えば当時(9年前)accessと樹なつみがいなかったら、あたしはもう一度マンガを描くなんてことなかったでしょう。それほどインパクトが強かったんです。どうしてもあの二人を描きたい描きたい描きたいよおお、で始まったようなもんです。
彼らが内実2年半の活動を停止してしまった時は本気で泣きました。そのあと大ちゃんが誰と組んでも隣にいるのがヒロじゃないとイヤなのよ、ガマンできないのよ、許せないのよっ…でありました。
ネットでやろうと思えばいくらでもaccess検索できたけど、なんだか「夢の残滓」をたどるのが辛くて今まできてしまいました。

ああそっか、昨日はあたしに「また始めるよ」ってサインを送ってくれてたのね。
どうもありがとう。
3月のアルバム、楽しみにしてるね。

2002年02月20日(水)



 ヒカル現象

このところ新聞に「子供たちの間で囲碁人気が急上昇→ヒカルの碁」といった内容のトピックスをよく見かけます。マンガやアニメが起爆剤になって一般的な知名度が上がったり再評価され、人気が定着するというのは今までもたくさんあったことなのですが(テニスやサッカー、バスケなんかね)、こと「囲碁」というかなり地味めなのは珍しいと思います。

囲碁がどれだけ奥深く優れたゲームであるかは素人のあたしにも容易に想像がつきますが、それをどうやって「物語的に面白く見せるか」という点でヒカ碁はすでに勝利したと言ってもいいでしょう。要は演出なのです。やり方によってはもしかして「計算尺」とか「知恵の輪」なんかにも一発大逆転の可能性があるかもしれません(ないかなあ)。「ヒカルの尺」とか「アキラの輪」とか…。でもタイトルだけじゃなんのマンガだか見当つかないな。

昨年暮れ、父のお供(模型作りが趣味/笑い)でホビー専門店に出かけた時、ゲーム・コーナーの一角に「囲碁・将棋」がありついふらふらと立ち寄ると店員さんが懇切丁寧に案内してくださいました。
「お客様、初心者でらっしゃると九路盤あたりから始めるのがよろしいかと。こちらに十三路とリバーシブルで折りたたみ式のが…あれ、なくなっちゃってるなあ。すいません、最近囲碁マンガのせいで子供たちに人気が出て入荷してもすぐなくなっちゃうんですよ。「ヒカルの碁」っていうんですけど。いえ、ご存知ないとは思いますが」
…すんません。まさかヒカ碁のHPやってるなんて言えませんでした。あたしのバカー(T_T)。

2002年02月19日(火)



 とりあえず、おめでとうございます

「千と千尋の神隠し」、ベルリン国際映画祭で金の熊賞受賞しました。
世界三大映画祭においてアニメが大賞を受賞するのは初めてのことだそうです。まことにおめでとうございますぅ〜〜〜!(染の介ふろむ天国)

だがしかし、あたしこの映画観てません。その前の「もののけ姫」も観てません。動物が苦手なのでたぶん一生観ないでしょう(笑)。正確に言うと「魔女の宅急便」以来宮崎アニメ観てませんねー。
別にこれといって理由はないんですけど、単に行くきっかけがなかったということで。もともと年に一回映画館に行けばいいほうなんです。

今年はお正月早々なりゆきで「ハリー・ポッター」に行ってしまったし、GWは恒例の「小学生探偵」に会いに行くのがせいぜいかなあ。
…と思っていたらちゃんと伏兵がいらっしゃいました。「機動警察パトレイバー・劇場版3」でございますっ!とりみきさまの脚本でやるやると言いつつ早や三年は過ぎたかと。でも三月から公開です!!わーいわーい、行くぞー!!

2002年02月18日(月)



 ぼんやりな人

確かに講談社の文芸文庫は高い。
しかし背表紙9ミリで1200円は高すぎないですか?え、幅じゃない中身の問題だって?まあそれはそうなんですけど。寺山修司の新しいの(といっても故人ですから再編ものです)が出てたので、値段の確認もせずにレジに持ってったら
「1260円でございます」
「はあ(目線下がる)…ああ!?(上がる)」
だったワケですね。ぼんやりもいいとこ。
あたしは書籍代とCD代には糸目をつけない人間ですが、ちょっとびっくりでした。出版業界もいろいろたいへんです。

ジュブナイル文庫(ス○ーカーとか○撃とか)など一時期結構な売れ行きだったそうですが、今は全般頭打ち。しょうがないので新シリーズをどかどか出して目先を変えたり苦労してるそうです。今日も「ガープス・妖魔夜行リプレイ」の新しいのが出てて「げっ、今ごろ!?」と思いよーく見たら、「百鬼夜翔」ですって…あうう。個人的にはガープスよりシャドウランのルール・ブック再版してほしいですー、富士見書房さまあ。


2002年02月15日(金)



 ああどうしよう

あたしのまわりに王子様がいっぱい♪
でもでもたったひとりだけなんて選べない〜〜!!

昨日も今日もモニタの前でヒカ碁やテニプリのこと考えてて「いや〜ん、もうもうっ!」なんて両こぶし振り回してあやうくキーボード叩き壊すとこでした。末期です。インフルエンザの100倍症状重いです。

こんな状態でダンボール箱の封印を解いたら、パンドラどころの騒ぎじゃありません。きっとむこう一ヶ月あたしは使い物にならんでしょう、人として(今も変わらんが)。

今日は折りしもヴァレンタイン。
王子様全員にチョコ配りたい〜〜!!ああ夢でいいからみんな自主的に取りに来てね(あーのーなー)。

2002年02月14日(木)



 こそこそと

テニプリ小説を書き、そのままこそこそと近くのコンビニにテニプリ・マンガをコピーしに行きましたら…いっきなり
「♪きみがっい〜ま〜ぼくを〜ささえて〜、ぼくがっい〜ま〜きみを〜ささえる〜♪」
と「Get Over」が大音響で店内に響き渡りました。心臓止まるかと思いました、マジで。こわいよーどっかで見られてるよお〜〜(T_T)。ごめんなさいごめんなさい、ちょっとした浮気ゴコロなだけなのよっ!!あなたたちへの愛は少しも揺るがなくてよっ!!

…そう言えば前にガンダム・○ィングやってた時も、原稿に飽きたり嫌気がさしてトンヅラした先々でテーマ・ソングがかかるとゆーアクシデントがありました。絶対どこかで見張ってるよね。

とゆーわけで、明日は観戦記録とテニプリ小説をなりゆきでアップいたしますー。

2002年02月13日(水)



 さあ、困った♪(←…オイ#)

実はね、昨日ね、何を思ったかね、「テニスの王子様」1〜12(含む10.5だな)を一気買いしてきてしまったのおおおお〜〜〜〜、きゃあああああっ!!!(…誰かファンタのボトル持ってきてくんない?コイツ一発殴んないと)

ぜーはー、しっかりしろ、自分っ!
本宅アニメはテレビ放送が終わるまで原作を読まないってコトに一応してるので、その反動かもしれません。でもでも二件の書店で分けて買ったってとこにあたしの最後の理性がありました(あったのか…?)。
でもまだ怖くて(なにが)10.5のファン・ブックしか読んでません。とりあえずダンボールの中に隠してしまいました(買ったイミねーじゃん)。

ここここれ全部読んだら、やっぱりハマってしまうんでしょうかっ!?また地獄の録画スケジュールが復活しちゃうの?え〜んえ〜んうえ〜〜ん…(すごいテープの量だもんな、気に入ると標準で録っちゃうし)。
もしかしてそのうちテニプリのコンテンツが出来てたら思いっきり笑い倒して呆れてやってくださいね(言われるまでもないって。ああホラもう潮干狩りできそーなくらいお客サンたち引いてるよ…)。とか言いながらもうココロの中でプロット立ててるし。テーマは「尺貫法の違い」です!(………)。
それではみなさんお楽しみに(…だからまだまだだって…)。

(※注 ツッコミが誰だかおわかりの方は、あたしと一緒に己れを恥じましょう)

2002年02月12日(火)



 経(ふ)る時

お友達のサイトが緊急閉鎖してしまいました。
いろいろと心配事があって、のっぴきならない状況になってしまったそうです。

昨年夏、原因不明のトラブルでファイルが次々ブラックアウトしてしまい、あたしは泣く泣く初めてのサイトを閉鎖しなくてはなりませんでした。「できたらやってみよう」くらいの軽い気持ちで始めたのですが、それでも相当ショックでした。
しばらくマシンに触るのも億劫で、それよりリンクしてくれた人たちや拙いサイトを訪れてくれたお客様に申し訳なくて体調を崩すほどでした。今回閉鎖してしまった方はそんなダメなあたしを随分励まして下さったので残念でなりません。

そんな経過があるのでサイトの閉鎖はきっとよくよくのことなんだろうなあと思います。ビジネス以外でサイトを開くのは多くは趣味のフィールドに属するものですが、その根幹は現実からの逃避ではないでしょうか。
とりあえず自分だけの世界に退避してリフレッシュしてからまた現実に対峙してゆく…、趣味とはそんなものだと思いますが背景にはある程度整合された現実が必要です。あるいはそのための閉鎖なのかもしれません。

「必ずwebの世界に帰ってくる」と言ってるので、時間が解決するといいですね。また、会えますように。それまでちょっとさよならね。

2002年02月11日(月)



 Chet Bakerを探せ!

もう半年も前に買った洋書(写真集)をながめていたら、「CHET BAKER」というタイトルのレコードが写ってました。どっかで聞いたような名前だけどよくわかんなかったのでそのまま放っておいたら、昨日週刊誌の音楽評に「チェット・ベイカー」の名前が。そして今朝の日経新聞にチェット・ベイカーの写真が!!

…これは絶対呼ばれてるなーと思い、早速検索をかけてみました。
彼は1950年代に活躍したウェスト・コースト派のトランペッター兼ヴォーカリストで、甘い声とルックスで当時女性にたいへん人気があったそうです。後年麻薬事件で投獄されたりホテルから「落下」して死亡したりと破滅的な人生だったとか。それでもたくさんのレコードの秀作を遺したそうです。

あるサイトさんで推薦されてた彼のアルバムは「My Funny Valentine」。ちょうど時期的にもぴったりなのでした。
ちなみにここで歌われる「Valentine」とはヴァレンタインデーのことではなく女性の名前です。
「僕のおかしなヴァレンタイン、今のままのきみが好きだから髪の一色も変えないで」といったなんとも甘〜いラブ・バラッドで、ビリー・ジョエルのヒット曲「素顔のままで」がこの「My Funny Valentine」を意識して作られたのは有名な話です。
以前阿川康子が今は亡き(苦笑)三田のCMでこれを歌った時、スタンダード・ナンバーとは知らない若いファンから「三田の歌を歌って」とよく言われたそうです。なあんにも知らない人の心を動かすものこそ「名曲」なのかもしれません。

…ということで、近々チェット・ベイカーのアルバムを探しにいってみようと思います。

2002年02月09日(土)



 やっぱりドルフィンに

行ったクチです、あたしも。わはは。

先日「されど我らがユーミン/宝島社」をたいへん興味深く読みました。ここ7、8年は新しいCDを聴くこともなくほどよい距離関係を保ってますが、あたしの青春(げろげろ)はユーミンとともにありました。

いつの頃からか「ユーミンのファンです」と言うのは、「クラシックはベートーベン」とか「ルノワールの絵が好き♪」とほぼ同じくらいベタな趣味にとられそうで、敢えてカミングアウトは避けてましたが今日は言います。
「あたしはユーミンが大好きです。彼女の才能を超える人は、あと百年たっても出てきません(断定)」

彼女の特徴は「徹底した客観性、テーマの普遍性、詩と音の相乗効果」の三点にあると思います。これは夫君の松任谷氏の貢献も大きいのですが、詩と音の情報をダブらせず、できるだけ削ぎ落とす方法は日本古来の伝統芸能に共通していえることです。

聴き手によっていくつものストーリー展開が可能なのも、行間に間を持たせる絶妙なテクニックのなせる技。ためしに今流行っている歌の歌詞を見てごらんなさい。おそらくたったひとつの道筋(方向)しか提示できていないでしょう。短い時間と狭い空間のディテールを繰り返すので、他の想像の入る余地がないのです。

もちろん彼女にだって失敗や的外れはあるし、秀作が多いのは長いキャリアからくる確率的なものかもしれません。
それでも依然としてトップとしての地位が揺るがないのは器の大きさの違いとしか言いようがありません。かつてなぜここまでやれるのか、という質問に対して
「オリジナリティがなくても業界でやっていけてる奴らへの怨念」
と言い放ったユーミン。アーティストとは死ぬまで「これでいいのか」と自問しながら突っ走っていく人間のことをいうのです。「無理をしない等身大の自分」なんて無神経なセリフは、向上心を放棄した都合のいい言い訳と認識しましょう。

2002年02月07日(木)



 わたしゃ寝てないんですよ!!

…という前回の発言には「寝言は寝て言え」とツッ込んだものですが、さすがに今回は「スネの傷は治りにくい」という自覚だけはあったようです。
「企業ではない、経済人でもない」と某圧力団体のトップが吐き捨てたそうですが、まあ仇花になんなきゃいいですね、いろいろと。

今日はやーっとこ会誌の原稿を描き終え、あとは到着便を待つばかり。でも久しぶりのペン描きはけっこう楽しくて、ヒカ碁以外にテニプリ・マンガも描いてしまいました(あたしってもしかしてリョーマさまかなり好きかも)。一生こうして細々と描いているのでしょう。

字書きの方には失礼ですが、小説はマンガ描くより作業的にはずっとラクです。もちろんつきつめていけば決してそうではないですが、あたしの場合所詮アマチュアのお遊びですから、何度も手を入れなくても気分でだかだか書いちゃって全然平気。
「マンガだってそうだろう」と反論されそうですが、日頃手紙や書類や日記で誰でもある程度訓練される文章と違って、絵の場合は最低人様にお見せでき尚且つ説得できるレヴェルにまで引き上げるには、かなり意識的な努力が必要です。
それを習得するために美大に行ったわけですが、「まわりが全員べらぼーに絵が上手い人ばっか」という状態はかなりキツかったっすねー。教授連がよく卒業させてくれたと思います。

2002年02月05日(火)



 いいかげんにして

駅ビルのCDショップ!
大音量で片やMisiaのNHKソルトレーク・オリンピックのテーマ・ソングだし、片や小澤征爾のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートのライブだし。商売柄仕方ないとしても、無神経の極みですよお。
音楽はそれぞれの意志をもって訴えかけてくるので、街中の喧騒とはわけが違います。言ってみれば街頭宣伝カーが同時にアジってるようなもの。あまりにうるさくて帰って来てしまいました。

日本は「静寂恐怖症」なのかと思うほどどこへ行ってもBGMがかかっているし、チャイムは平均律ばっかで音感狂うし「音の後進国」と言われるのもむべなるかなです。
しかもやってる方は「サービス」のつもりらしいってとこが最悪。駅構内でも「次はどこそこ行きが来るから白線まで下がっとれ」とか「エスカレーターは手すりにつかまれ」云々かんぬんとかまびすしいったらありゃしません。そんなのわかってるの、余計なお世話なのよ!

余計なお世話で思い出しちゃったけど、PL法ができてからあちこちに「注意!」「危険!」とウザいシールが貼られるようになりましたよね。これも相当人をバカにしてると思うのですが。
かつてアメリカである老婦人がストーブに灯油ではなくガソリンを入れて使用し火事を出した際、彼女は「説明書にその件を明記しなかったメーカーの責任」と裁判をおこし勝訴したのです。それ以来メーカーはこぞってヒステリックとも思える説明書を作成するようになったとか。

ちなみにウチのこたつの説明書には「片足を折ってすべり台代わりにしないこと」とか「裏返してヒーターの上で餅などを焼かないこと」なんて書いてあってたまげます。やった人がいるのか、あらゆる可能性を想定しているのか、どちらにしても非常識なユーザーに用心しているのは一目瞭然。
どうせフールプルーフ採用してんだからくどくど説明することないだろうに。こうしてユーザーは永遠に「無知でバカでかまわない」状況に置かれちゃうのね、きっと。
あああ、もっとエレガントな国になろうよ、日本!

2002年02月03日(日)



 モグモグゴンボ!

うわーい、モグモグ大好きだいっ!
ヒロミとこぶちゃんの組み合わせもいいし、毎回美味しいものを気楽に紹介してくれるし。子供たちがアイディア料理に挑戦するのも微笑ましいですねー♪

今日は名古屋名物「八丁味噌」でした。母方の祖父は名古屋出身で、よくお味噌汁に赤だし八丁使ってたので懐かしかったです。あの香りと白い陶器の笠かぶった電球のオレンジ色の灯り、テレビの上の神棚、玄関をせわしく行き来する下駄の音…、二度とはない遠い記憶が蘇りました。もうひとつの「マドレーヌ体験」であります(詳細は当サイト「別宅」にて/笑い)。

さて、明日は都心でも1〜2センチの積雪になるって予報で言ってるけど、どうなるでしょうか。横浜はあんまり雪が降らないお土地柄なので、たまに積雪があると嬉しいです。お仕事のある方は大変ですけどね。

2002年02月02日(土)



 リハビリです。

何がかというと、アナログの原稿描き。
友人たちとやってる会報、今回あたしが編集担当なんで表紙を描かなきゃなんないのですが、なにしろ1年間ちゃんとペン持ってなかったしなあ。インクなんて蒸発して底の方でガッチガチに固まってました。ストック買っといてよかった。

そんなこんなでB5用紙を引っ張り出し、気に入ったレイアウトになるまで下絵を20枚描き、原稿用紙に清書してペン入れて消しゴムかけてベタ塗ってホワイト入れた時点で手が強張りました。やっぱりブランク長いとカンが戻らなくて大変ですねー、トホホ。
おととしの夏コミで150ページの超大作(笑)を仕上げた段階でちょっと燃え尽きまして。去年の今ごろ相方と合同誌出したのを最後に半断筆状態。
しかし断筆作品が慎吾ママなのはあんまりかーと思い直して、今年は一作くらい描こうかなと。でもその前にリハビリだ、くう…。

2002年02月01日(金)
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