日日雑記
emi



 ヒカ碁のサントラ盤は

かなりイイです!
ここんとこずーっとBGMにしてるのですが、メロディラインが美しく佐為をイメージした和風のテイストが効いてます。
特に#15「極み」は、マーラーを彷彿とさせるほどきれいですよん!さすが若草氏、BGMの極意を心得てらっしゃる。ヒカ碁に興味のない方でも充分聴き応えがあると思います。

さてネット注文した本が昨夜9時半過ぎ届きました。随分遅い時間まで配達してるんですねえ。担当さんご苦労様です。
一冊は例の「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」、もう一冊は吉屋信子の「源氏物語・上」でございます。
吉屋信子は戦前から戦後にかけて活躍した少女小説の第一人者。挿絵に中原淳一を起用しめちゃめちゃ人気のあった作家です(…って、あたしは知らないよ。当時の少女だった母から聞いたんですってば/笑い)。
いわゆる「S系小説」な人ですが、Sっていうのはsisterの頭文字で今で言うなら「プラトニックな百合系」でしょーか。当時は川端康成なんかもそういうの書いてたのですよ、復刻版で読んだけど。まあマンガでいうと池田理代子の「おにいさまへ…」が近いかな。

そんなこんなで「源氏物語」なのですが、これがおばあ様が三人の孫娘に講釈しながら話をすすめるというスタイルになっていて、なかなか面白そうです。
瀬戸内寂聴以外、与謝野源氏、谷崎源氏、円地源氏、橋本源氏、大和源氏、全て読破したあたしですが、今まで吉屋源氏は幻の逸品でありました。今回国書刊行会によって復刻したこの作品、読んじゃうのがもったいないみたいです。しばらくなでなでしてよう、えへへ。

2002年01月31日(木)



 人が寝ている間に

いろんなことが決まって終わっているんでびっくりしちゃいます。
しかしほとんど「死なばもろとも神風特攻」みたいですねえ。もう大臣辞めさせるためなら手段を選ばんって感じ。げに恐ろしきはお家騒動。どっかの狂言宗家だけじゃあなかったのした。
さて、これで美味しい官僚のしきたりが復活するのでしょうか。伏魔殿だから「ブラック再降臨」の方がいいかな(笑)。
まあODAのカラクリが明文化されちゃうといろんな方面で困る人続出なんで、アホの坂田似のおっさんも「総理の英断に敬意を表する」ワケですが…。
企業はああだし、中学生はこうだし、偉そうに政治批判できる資格なんて誰にもないよなーと思います(特に同じ日に辞職した某氏、もういいからさっさとオーストラリアでもどこでも行って帰ってこないで、お願い)。

話は変わりまして。
昨日はアフタヌーン・ティーでファブリックやステーショナリーを探したり、書店をぶらぶらしたり呑気な一日でした。
近い内に「ウィーン分離派展」に行きたいなあと思っております。

2002年01月30日(水)



 2月になったら

ソルトレークで相殺されるといいですね、今のやーな雰囲気。

なにかで読みましたが、政治家というのはその国の国民のレヴェルを越えることはないそうです。要するに「この程度の国民にこの程度の政治家」ってこと。
ついでにあたしは「悪法も法なり」と思っている人間なのでした。

およそ世界中のどの国においても、この二本柱で政治は成り立っているんじゃあないかと。そう考えれば腹も立ちません。そんなことより明日のためのゴハンです!

2002年01月28日(月)



 ヴァージン・スーサイズ

上記をオンライン・ブック・ショップで検索かけてみたのですが、アーティスト・ブックしか見つからない。しょうがないので「ソフィア・コッポラ」で検索かけなおしたら原作本のタイトルは「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」ですって。著者はジェフリー・ユージェニデス、早川から文庫が出ていました。

はふ。さて、話が見えないので説明いたしますと。
ソフィア・コッポラは「地獄の黙示録」(近々完全版が公開だそうですが)などで名高い映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘であります。ラガーフェルドらに師事し「ミルク・フェッド」ブランドを立ち上げガーリー・カルチャーの象徴的存在である彼女が初監督したのが「ヴァージン・スーサイズ」。確か1999年公開だったと思います。
五人姉妹の末娘の自殺により、少女時代特有の(要するに「少女」を経験した人だけが理解共有できる)感覚が垢抜けたダサさでえがかれた作品だそうです(観てないから詳しく知らない)。

近頃「カフェ・ミュージック」と称される軽くて邪魔にならない音楽ジャンルがありますが、CDショップでこーいうコーナーを探すと大抵「ヴァージン・スーサイズ」のサントラが置いてあります。4〜5人の少女のどうということのない日常的なピンナップのジャケットなのですが、それがかえって強い印象を残します。選曲は20年位前に流行ったものの寄せ集めですが、それなりのレヴェルではありましょうか。

書評や映画評、さらにデザイナーであるゆえファッション雑誌などにも多く紹介されていたこの作品、しかしどーしても今まで原作を見つけられませんでした。それもそのハズ、タイトル全然違うんだもんッ!
もう書店で探す元気なくなっちゃったんで、ネット注文いたしましたわ。

2002年01月27日(日)



 ホラーなんだから

当たり前なのですが、昨日買った五十嵐貴久の「リカ」死ぬほど怖かったです。
「ちょっと触りだけ」なんて寝る前に本を開いてしまったのが運の尽き。そのまま4時間一気に読了、気がつけば深夜二時をとっくにまわっていました。

軽い気持ちで出会い系サイトに登録し、そこでメールのやり取りを始めた42歳中堅サラリーマン(妻子有り)。しかしリカと名乗る相手の女、初めこそ控えめだったのが段々言動が常軌を逸脱し始め、恐ろしい展開へ進んでいきます。
1/3くらいまで読んで、あたしは本気でネットから足洗おうかと思いました、もう怖くて怖くて。普段何気なく、というか無条件に信用して楽しんでいるネットも、いったん悪意を持った意思が席巻すれば途端に修羅場と化すことがひしひしと伝わってきました。

端っことはいえネット社会に参加している身として、最低のマナーやガードは心得ているつもりですが、それでもトラブルはやってきてしまいます。ウィルス騒ぎなんかあるとマシンを起ち上げるのも億劫になりますが、考えてみればどんな世界でもトラブルはつきもの。慌てず対処できるようになりたいなあと思います。

2002年01月26日(土)



 本日のお買い物

ここんとこ体調悪くてずっとおこもり状態だったので、久しぶりの外出。反動で散財してしまいました。買ってきたのは

1.「ヒカルの碁」音楽撰(笑)
2.「Move On」 LISA
3.「リカ」 五十嵐貴久(幻冬舎)
4.「狂言サイボーグ」 野村萬斎(日本経済新聞社)
5.「フルーツバスケット・8」 高屋奈月(白泉社)

以上。ちょっとヒステリックな買い方ですわね。
1は、作曲が若草恵。この道ではベテランさまです。あたし「重戦機○ルガイム」のサントラ盤全部持ってます(爆)。「ああこれ佐為が泣いたとこ」とか「アキラ王子さまが牙むいたとこだー」など楽しんで聴けます。
2は、m−floのボーカルLISAのソロ曲。彼女って皇太子妃に似てると思いません?
3は、第2回ホラーサスペンス大賞受賞作。出会い系サイトで知り合った「リカ」という女性のエスカレートしていく異常さが面白いらしいです。
4は、萬斎さまファン必携本。これまで書かれたエッセイを最新の写真とともにまとめた逸品。
5は、今現在発売を心待ちにしているほとんど唯一のマンガ。あたしはー、夾ちゃんが大好きでー、あとォ、あーやさまにもメロメロですう♪「カンドラ様物語」はサイコーでしたあ。

この一見なーんの脈絡もない品々が、あたしの心の栄養剤なのさっ!

2002年01月25日(金)



 EGO−WRAPPIN’!

ベガのCMで「アンフォゲッタブル」歌ってるのは犬?それとも狼?
あれはナット・キング・コールと娘のナタリー・コールのデュエットバージョンかなあ。以前大きなスクリーンに映った亡きパパのビデオとデュエットするナタリーのコンサートの模様を観たことがあります。亡くなって三十年近くたっての父娘共演。観客は惜しみない拍手を送っていました。

それはそうとEGO−WRAPPIN’の「色彩のブルース」がTOP20の15位あたりに入っていてびっくり嬉しい〜!ライブを含んだマキシ・シングルが出たので、それの影響かな。アルバム自体は2000年9月が初出です。
昨年の春から夏の終わりまでEGOの5枚のアルバムをとっかえひっかえかけながら、ネットで不思議怪(あや)かし小説を書いておりました。そのせいで今もEGOを聴くと、条件反射のように「書かねば」な気分になります(笑)。
BS「真夜中の王国」でライブやってくれるってんで(しかも小島麻由美のインタビューもあって!)録画の準備してテレビの前で正座して待っていたんですが、折りしもその日は9月11日深夜。がらがら崩れ落ちるワールドトレードセンタービルの映像が何度も繰り返され、手嶋支局長はやつれ切り、「こりゃさすがに今夜はダメか…」と思ってたら45分遅れでちゃんと放送されたのでした。
でもライブ映像の20分間ずーーっとテロップが入り続け、なんとも複雑な心境でしたねえ。

昨年5月に出たアルバム「満ち汐のロマンス」はEGOの知名度を一気に押し上げました。街中でもよくかかっていたんですが「サイコアナルシス」というチューンになると、あたしは自分がどこにいるのかもすっかり忘れて「♪正三角形の挑発、快楽、タブー、ノスタルジア〜〜!!!」と咆哮してしまいそうになり困りました(笑)。

2002年01月24日(木)



 あなたは未来派?

ニュースのトピックスで紹介されてたのが「骨伝導方式電話」という一品。
見かけはごく普通の電話なのですが、受話器を取って裏返すとスピーカー部分に穴があいてない。
実はこの受話器、耳にあてるのではなく顔や頭にあてて頭蓋骨を振動させ直接音を聴覚に送るという「骨伝導」を使用しているそうです。鼓膜や三半規管を通さないため、耳の遠いお年よりにも聞き取りやすいとか。レポーターの女性は頭のいろんなとこにあてて「おでこが一番よく響きます」などとおっしゃってました。
もしこのシステムが一般標準になったら、オフィスや街並みで電話をかける様子さぞかし愉快でしょうねえ。あちこちでおでこに受話器をあてた人たちが泣いたり笑ったり。なんとなく星新一的未来です。

子供の頃の夢は「女お茶ノ水博士」になることでした。
長じて理数系のセンスが全くないことがわかり、ロボットのデザインをぼんやり考えていた頃「機動戦士ガンダム」がテレビで始まり目を丸くしました。でもよーく考えるとガンダムもその前にあったマジンガーとかも、操縦者が必要という点で完全ではありません。やっぱり自分で考えて判断して行動してこそ完成したロボットと言えましょう。その上感情も持つのだとしたら…。
「アトム」は人々に認識された最古の、そしていつ完成するかわからない途方もなく遠い未来の「夢見るテクノロジー」なのでした。

2002年01月23日(水)



 NHK教育の悦楽

あたしは実はこのチャンネルが一番好きだったりします。
他になーーんにも観るものがないと「とりあえず教育」にまわしてしまうのでした。夕方には「ハッチポッチステーション」、「忍たま乱太郎」、「天才てれびくん」その他日替わりで面白いのやってくれるし、休日は「日曜美術館」、「N響アワー」、「芸術劇場」と目白押し。
人気のアニメ「カードキャプターさくら」もここだったし、ちょっと前に放映されたドラマ「六番目の小夜子」もとっても良かったし。「趣味悠々」で初心者向けのパソコンとか楽器演奏の指導があるときは、ちゃんとテキストも買ってくるんです。もちろん「囲碁」も観ますよ(笑)。

この頃はBSが一部入るようになったので、以前ほど教育一本やりではなくなりましたが、それでもテレビの良心がここにはあるように思えて、ほっとするチャンネルです。

今日初めて観たのが「ロボットパルタ」という人形アニメーション。これは大人が充分楽しめる内容です。二重丸のオススメです。すぐあとに「おかあさんといっしょ」があるので、母子揃って楽しんでみてはいかがでしょうか。

2002年01月22日(火)



 美しいもの、美しくないもの

「私は荒廃と戦争以外何もないアフガニスタンの一市民です」
本日開催されたアフガン支援会議の冒頭、カルザイ氏による挨拶はなんだか心に染みました。政治に携わる人はレトリックを自在に操る能力が必要ですが、そういう計算を差っ引いても真摯な表現だったと思います。この会議が机上の空論に終わらず、実質的な支援の骨子につながることを希望します。
一方、56人もいるというオサマ・ビンラディン氏の異母兄弟のひとりが「ビンラディン」というブランドを売り出すとかで、ヨーロッパ・モード界では非難ごうごうだとか(登録商標は911テロ前に取得してたそうですが)。まこと、世の中は多種多様な要素で構成されているものですね。

さて今日ほんっとにたまたまつけたTVで「いかにも」なアニメをやっていました。「ラーゼフォン」というタイトルで近未来巨大ロボットものみたいです。原作・脚本が出渕裕、キャラクターデザインが山田章博、ということでなんとなく作品のカラーはご想像いただけるかと。ロボットの名前に「アレグレット」「フォルテシモ」など音楽用語が使われていて、どうやら「音」が重要なファクターになっているようです。
とはいえEVA以来、業界では第一話はできる限りの謎をちりばめるのがセオリーになってしまった感が否めません。要するに聞き取りづらい専門用語や固有名詞を多用し複雑に伏線を張りすぎて(途中で破綻するリスクをどう考えているんだか)話がよくわかんないのですね(さすがのEVAだって第壱話はパターン踏襲してました)。かといってそれらを補って余りあるほどのインパクトもあまり感じられないし。もちろんターゲットをどこに絞るかで表現方法のレベルに違いがでるのは仕方ないとしても、テレビアニメという媒体を使っている限りカバーする年齢層はおそろしく広いはず(OVAはまた別です)。基本的にテレビアニメは子供の想像力を触発・喚起するものだと思っている(巨大ロボットなら尚更だ)あたしとしては、ここらへんにとても引っ掛かりを感じるのでした。

2002年01月21日(月)



 久々にレンタルへ行く

いえ、正確には先週行ったのですが。
毎年冬ごもりの時期ってロクなテレビ番組がないんで、興味のある映画やなんかをまとめて借りてくるのです。今回は「パール・ハーバー」、「ホワイト・アウト」、「ジュブナイル」のビデオと、最近ちょっと話題のジャズ・ボーカリスト小林桂くんのCD。

「パール・ハーバー」は前半がも少しタイトだと良かったです。180分はいかんせん長すぎました。また、「ホワイト・アウト」は全体の1/3で話が見えてしまいました。織田くん演じる主人公は単なる山男にしてはテロに対するカンが良すぎて不自然ですし、ストーリーが単純でもうふたひねりは欲しいところ。冬山の威圧感にお話が負けてしまった感がありました。以上二本は女がらみの男の友情がテーマですが、キャラクターに裏表なさすぎであたしは不満です(笑)。映像に関するテクノロジーは完璧に近いのだから、もうあと差別化を図るにはストーリーと演出でしょう。
一方香取慎吾ちゃんの「ジュブナイル」はその名の通り少年少女の友情や夢や淡い想いを素直に出してて、よっぽど潔かったですねー。NHKの少年ドラマシリーズで育った世代としては、こういうのたまりません。もう滂沱の涙でした。タツローのテーマ・ソングがちょっとあおりすぎなのを除けば上出来の作品です。

そして小林くんのCDなのですが。…う〜ん、これホントにスィングジャーナルで賞もらったの?確かに錚々たる経歴だし、甘い声とルックスで人気があるのわかるけど、おきれいすぎてつまんないなあ。選曲も編曲もありきたりだし、ボーカルもひっかかりがないし。まあコンソレーション目的で聴くにはちょうどいいかもしれません。

ということで、辛口の感想が多くなってしまいました。
趣味が偏っているし好き嫌いが激しいので、わざわざ高いおカネ出して映画館まで足を運んだりCD買ってガッカリするのイヤなので、レンタルがあるのはとてもありがたいです、ハイ。

2002年01月20日(日)



 忌むべきもの、汝が名は…

風邪だよッ!風邪風邪風邪ッ!!!
はああ〜〜、年末ひいたから大丈夫かとタカくくってたら、またまたやられてしまいました。
火曜日に付き添いで病院の待合にいたとき、けっこう風邪っぽい人が多くてヤーな予感はあったんですよ。で二日後別の病院へお見舞いに行った日が小雨まじりのかなり寒い日で。帰宅してお昼まだだったんで、買ってきたサンドイッチを半分くらい食べたら突然の猛烈な吐き気。も、どーにも堪えられないようなひどさだったのですが、あたしは吐くのが異常にコワイ人間でして耐えること二時間、やっと少し落ち着いたかと思いきや今度は腹痛に苦しめられたのでした。

まわりで吐き下しの風邪が流行ってるってきいてたので、すぐ市販の風邪薬を飲み絶食して(水分だけはほうじ茶で取りました)一晩過ごし、とりあえず翌朝には持ち直しました。この日(つまり昨日の18日)は大学時代の友人たちとの定例会だったのですが、事情を説明してドタキャン、さらにノドの痛みが出始めたので以前処方してもらった抗生物質の残りを服用し布団三枚被って一日寝ておりました。
やっぱり風邪には暖かくして安静にしてるのが何よりのクスリのようです。今日はもうほとんど症状は治まりまして、こうして日記も書けるようになりました。お友達の管理人さんは熱が高くて点滴しなければならないくらい悪化してしまったそうです。

これから受験やいろいろ大切な行事が多くなりますので、みなさまもくれぐれもお気をつけ下さいね。そしてもしひいてしまったら、できるだけ静かに休むのが早く直る近道です(あたしもあれだけひどい症状がおとなしくしてたおかげでほぼ一日で治まったのですから)。どうぞ無理をなさらないように。


2002年01月19日(土)



 日記、新しいのにしてみました。

いえ、ただ単に自力でレイアウトするのがめんどくさいだけだったりするのですが…。いちいちHP作成ソフト起ち上げるのってけっこう手間なんですよねー。メモリも食うし。
レンタルならその点かなり自由が利くので、思い切って変更。これでちゃんと書かなかったらやっぱりあたしの怠慢ってコトで、ひとつ、この…(なんだよ#)。

2002年01月17日(木)
初日 最新 目次 HOME


My追加