diary of radio pollution
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バリバリバリ。
突然の大きく不快な音に振り向くと、二台の車が事故を起こしていた。幸い物損だけで済んでいたようだが、その音はとても気分を悪くした。
年々、大きな音に抵抗が出てくるようになった。自身が発する音も、少なからずこの影響はあるだろうと感じる。大きな音というものは、単純に人に与える影響も大きい。時には一方的な暴力に近いものにもなりえると思う。
少し音に敏感過ぎるのではないだろうか、と考えたこともあるが、無理に我慢してまで耐えることでもない、と今は思う。
音は力であるので、攻撃的にはならないように、不要であれば避けることのできる余地を残しておきたいものである。せめて自身が奏でる音楽には。
koji
帰国して明日で一週間。
新しいパスポートを携えて、ぶらり行ったメヒコ。友達に会いに、という目的もあったが、ここまで何となく特別な準備もせず国外へ行ったのは初めてだった。
だけど、旅はいつも特別な何かを与えてくれる。その場ですぐ活きてくることもあれば、宿題もある。今回の旅は、宿題が多かったように思う。
随分と肌も焼けて真っ黒になった。夏先取りのようなその風貌は、ここではどうやら現地人のように見えるらしく、改めて鏡を見ると、自分の姿に少し笑みがこぼれた。
国外の右も左もわからなかったあの頃に比べると、今回、少しは落ち着いた旅ができた。
メヒコを選んで良かった。
koji
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