さらのお遊び日記



煙草をつける

2003年03月02日(日)

お花を生けた。
貴方の大好きなエクレアと桜餅を並べてみた。
毎年この時期に必ず大好物のメロンを食べていたよね。
でも・・・・今日はパイナップルよ。
ほら タイで美味しいって言いながらホテルの朝食で食べていたじゃない。

ちょっとお掃除を怠けていたら すぐに埃っぽくなってしまうのよね・・・
ごめんね。。。。
マホガニーの綺麗なこのお部屋は気にいっている?

もう12時46分だ・・・・
7ヶ月前のこの時間には すでに貴方は旅立ってしまっていたんだよね。
私は何も知らずに暑い陽射しを受けて外にいたのだと思う。

とっても寂しい7ヶ月だった。
泣く暇も無いくらいに忙しい数ヶ月だった。
でも最近は涙もろくて しょっちゅう泣いている。

パニック症候群だそうだ・・・。

それはきっと私に少し余裕が出来てきたからなのかもしれない。
現実を受け止める事が少し出来てきているからなのかもしれない。

会いたい・・・声が聞きたい・・・ソファーに座って少し開いた膝の隙間に入り込んで私はよく貴方の太ももに頭をもたげていたっけ・・・そんな時に貴方は何も言わずに私が外すまで同じ体勢でいてくれたよね。

甘えん坊で寂しがりやで弱気な所があるのに 負けず嫌いで意地っ張りの頑固者。
女に負けたくないって気持ちが凄く強くて、逆に男に負けたくない私と良くぶつかったよね・・・。

仕事の話も良くしたね。
プランで行き詰っているときに「女の立場で意見を聞きたい」なんて時々聞いてきたよねぇ。
そんな時 狭い部屋で二人で煙草をくゆらせていた。
何時間も2人でプランの検討をして モクモクとくすぶっている煙草にさえも気がつかない程に熱くなったよね。

本当に貴方は才能があった。
私はとっても尊敬していたよ。

「これなんかどう?」そう聞いてくる貴方に「う〜ん・・・いいんじゃない?綺麗にまとまっているよ」そう答えると「じゃぁ駄目だ!お前が良いなんて言うのは普通だって事だからな。えぇ〜そんなのぉ?って言うくらいの変わったプランじゃないと駄目だ!」なんていつも言っていたよね。

そんな貴方が大好きだった。

あの頃の時間に戻りたい・・・・本気でそう思っているよ。

今どんなに愛されていても大切にされていても それは貴方ではなくて別な人。
勿論私はその人を大切に思っている。
失いたくないと思っている。
好きだし 一緒にいると安心するし できればずっと時が流れ続ければ良いと思っている。

でもそれも必ず終わりが来る。

想いや気持ちに嘘は無い・・・・
でも壊れる日が必ずやってくるのだと私は分かっている。
私の全てを受けとめてくれる人なのだけれども 中身が大きすぎるもの。

貴方に対するこんな思いまでもあの人は受け留められないと思う。

止まってしまった貴方との想いは永遠に壊れる事は無い・・・。
でも 今を大切にしたいと思っている私をあの人は分かってくれるだろうか。

そんな入り混じる想いを答えてくれる事も無い貴方に語りかける。

少し長く話しすぎたね・・・・
さぁ煙草でも一緒に味わいましょう。
火をつけてあげるわ。

ごめんね・・・・1年前 貴方への想いに終止符をうってしまって・・・・。

去年の今日は土曜日だったね。
この時間はお天気が良いドライブ日和だったよね。

太平洋が綺麗だった・・・。

けれどこの日が私達の運命を大きく変えてしまった日になったのだと思う。

だから私はこの先 ずっと1人でいるよ・・・・。


誕生日の貴方へ

2003年03月01日(土)

今日は3月1日(土曜日)
本来なら貴方のお誕生日をする日だった。

ささやかながら食事をしてささやかながらプレゼントを渡して・・・

きっと貴方は何時もの事ながら 
笑顔で「ありがとう!」なんて言う事もなく 淡々とそれを見るだけなのは変わらないのだろうなぁ。

お洋服の時だって小物の時だって 「開けてみて!」と言われるまで開ける事すらしなかったのは プレゼントを贈る喜びを知らないで育ったからなんだろうなぁ。

「もぉう!どうなの?!気に入ったの?気に入らないの?」

貴方の好みは難しかった・・・。
選ぶのが苦手な私はプレゼントを探すと言う事が下手なのだから 気に入ってもらえるなんてほとんど無かったのかもしれない。

最初の夜は確か貴方の誕生日の前日だった。
緊張でお腹が痛くなる私を労わってくれて 車の中でただただ話しをする貴方がとっても優しいと思った。

お泊りをしたのだからきっと誕生日が日曜日だったのだろう・・・。

「可愛いよ・・・」
そう言って抱きしめてくれた貴方を思い出す。

でも・・・・もうすでにその時には決っていた事だったんだね。
今年は一緒に誕生日を過ごせないという事が。。。。

星の綺麗な夜だった・・・
そしてあの日の夜も星が綺麗だった。

私はこれから貴方の歳へ追いついていく。

また貴方に会える時 綺麗な星となって2人で街の灯りを眺めてみたい。

増えることのない貴方のお誕生日に・・・・
そっと おめでとう。

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