愚者
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2006年02月28日(火) 忘却

 とても忙しい一日だった。
心の恋人とランチを共にし、あっという間の4時間を過ごした。
その後、私にしては珍しく心許せる人と食事をした。

 すっかりと忘れていた、心弾ませる感覚。
遥か昔、忘却のかなたに置いてきたものが
脳裏によみがえった。
知らず知らずのうちに、人は純粋な心を失っていく。
まるで人生の糧にするかのように、気持ちが汚れていく。
それが生きる術、人生をまっとうするために必要でも
失ったものは大き過ぎるように感じる。

 述べ10時間、友人や恋人、身内以外で心を開き
ひとりの人と向かい合ったのはいつ以来だろうか?
気が付けば、時の流れを忘れて話し込んでいた。

 忘れてはいけないが、薄れてしまいがちな
大切な気持ちを、改めて認識した日だった。


2006年02月26日(日) 帰去来

 3年振りに舞い戻って来た。
今度は中傷や嫌な思いをしても書き続けよう。

 もう人生の半分以上を費やしたが、自分を誉めてあげたい気持ちと
自分を戒めたい気持ちが、未だ同居している。
ある程度、自身の未来像や、役回り、私自身が立つステージなどは
理解しているつもりだ。
まだまだ悟りを開くまでには行かない、というよりは
悟りを開くことなどは、死んでもないだろう。

 年齢を重ねる毎に、物欲が薄くなり
食欲や性欲、睡眠欲などの三大欲も薄れて来ても
人間の業の深さは拭いきれない。
それを拭いきれなくとも、それらが和らぐ日は
いつのことだろう?

 また、暗い文章を書き綴ることになるだろうが
不思議と心は晴れている。
正直に吐き出すと心に決めたからだろう。


誠幻