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| 2003年07月14日(月) | 『惑居唄（まどいうた）』 |
道に惑ってみましたが、
道に迷ってみましたが、
なんとはなしに
ここに居ます。
ときにはあちらを覗いたり、
ときにはそちらを覗いたり、
立ち入ることは
いたしません。
ここに居るにあたっては
覚悟なんかは
ありませぬ。
道に惑ったフリをして、
道に迷ったフリをして、
謙遜まじりに
ここに居ます。
あちらさんに憧れて、
そちらさんに憧れて、
偶像よろしく
別世界。
ここに居るにあたっては
覚悟なんかは
ありませぬ。
道に惑ったハズですが、
道に迷ったハズですが、
還ってきたのか、
ここに居ます。
あちらに行けば良かったと、
そちらに行けば良かったと、
後悔さえも
弱々しく。
ここに居るにあたっては
覚悟なんかは
ありませぬ。
道に惑っていたのです。
道に迷っていたのです。
予定調和で
ここに居ます。
それほどまでにあちらをば、
それほどまでにそちらをば、
好きになるほど
ツボは無かった。
ここに居るにあたっては
覚悟なんかは
ありませぬ。
きっとまだ、
道に惑っているのです。
道に迷っているのです。
なんとはなしに
ここに居ますが、
あちらではない某（なにがし）を、
そちらではない某（なにがし）を、
求めて、探して、
ここに居ます。
ここに居るにあたっては
覚悟なんかは
ありませぬ。
ここに居るにあたっては
諦めなんかも
ありませぬ。
| 2003年07月12日(土) | 『気付けばそこに立ちあがり』 |
