蓮様の軌跡

2005年12月27日(火) ありがとうとゴメンねを。

今日ほど辛い日はなかった。

S嬢が、4年一緒に頑張ってきたバイトをやめました。



本当は辞めたくないって言ってたのに。
私は、「お前を泣かせる奴は私が始末する」ってお前に約束したのに。




結局何もしてやれなかった。
私は、無力だった。





T君に、「Sを綺麗に辞めさせてあげたいから騒ぎは大きくしたくない。だから蓮は何もしないでくれ」と言われました。




本当は、その言葉を押し切って私がなんとかしてあげるべきだったんだ。
後悔ばかりが襲ってくる。



私の隣にあったお前のロッカーは綺麗に片付けられていて、お前がもうここには来ないことを思い知った。私のロッカーに手紙が入っていました。中には、


「私がここを4年続けてきたご褒美は蓮に出会えて、友達になれたことです」


そう書いてありました。






辞めても、友達じゃなくなるわけじゃない。
もう会えないわけじゃない。





なのに、寂しい。











久々なのに暗い日記で申し訳ない!!!



2005年12月23日(金) 天皇誕生日おめでとう

(この日記は、平成18年1月8日に書いた日付詐欺日記です。あらかじめご了承ください。)(無法地帯)





今日は天皇の誕生日である。
だからと言って、とくに何がめでたいと言うわけではなく、むしろその天皇誕生日のせいで私は非常に迷惑被っているといっても決して過言ではない。
今日は普通の平日であれば、私が11時から8時まで働かなくても良かったのだ。天皇よ、なぜクリスマスイブの前日に誕生なさったのか。なぜ10月27日に誕生なさらなかったのか。(あれ?自分の誕生日だコレ)(自分の誕生日を祝日にしようとしてる)



とにかく、昨日の日記にも書いたように私は今日も8時間勤務をしなければならない。




11時入りだった私は適当に1時間働き、俗に言う昼ピーに突入した頃S嬢が颯爽と現れた。




これがS嬢とかぶる最後のシフトになると分かっていたら、もっとS嬢と遊んで最後の思い出をつくってやれたのに。この日がS嬢の最後のシフトになるなんて、予想だにしていたなかったのだ。悔やまれてならない。




店はきのうより若干忙しいくらいで、暇であることには変わりなかった。
鬼のような形相で「みんな仕事して!暇なら、掃除でもしてたらいいでしょ」というSaちゃんにストレスを感じながら時間がすぎるのを待ち、ついにそのときはやってきた。





マネージャー「今日、案外暇だね。蓮さん、19時までだけど、今あがって。」





マネージャー得意の命令口調での退店許可である。「あがっていいよ」ではなく「あがって。」などと言い放ったマネージャーに対して、私が「いやです。残ります。」と反抗したらどうなっていたのであろうか。(他の人が早くあがるだけ)


私の他に、退店命令を出されたM君と17時にバイトをあがるという全く突然のラッキーハプニングのため、夜まで暇な時間をもてあますことになってしまった私は、蓮様の愉快な金づる(金づる?!)のひとり、T君を誘うことにした。さらにともに暇を与えられたM君もお誘いし、有意義な天皇誕生日の夜を約束されたのであった。




T君が自前のスポーツカーに乗って颯爽と現れると同時に、おなかをすかせた蓮様とM君は代わる代わる「腹減った」と口にした。
M君はT君と初対面であるどころか、T君のほうがM君より年上であるにも関わらず物怖じするどころか、私と一緒になって「腹減った」と傍若無人に言い放ったのだ。


結局T君のおすすめの店(カツの店)に行くことになり、T君にしっかりおごってもらった。しかし、「ここの店のカツ丼はマジでうまいよ」と言っていたT君よ。話が違うではないか。カツ丼がたいしておいしくなかった上、カツが固くて噛み切れない。大きめのカツを半分口に入れては噛み切れずに3分少々カツと歯の一騎打ちになることが多々あった。これなら、蓮様邸の近くにある「と○ちゃん」という個人経営のカツ丼屋のカツのほうが遥かにうまい。

カツを食べきろうというときに、S嬢から「私も早めにあがれたから混ぜて〜」というメールが届いた。

S嬢が合流し、しばし4人でのドライブを楽しみ、我々は帰路についた。






明日はクリスマスイブだ。
しかし働く女に(以下略)



2005年12月22日(木) ハードウォーカー

今日から怒涛の連勤がはじまる。
働く女にクリスマスなどない。私は、バイトの犬なのだ。


「クリスマス、一日くらい休みたいナ」
なんてほざこうものならば、戦争時代に戦場に行かなかった日本人が非国民呼ばわりされたように、私もたちまち四面楚歌に陥ってしまう。(良い例えをして満足)




今日、バイト先に着くなり、その人数の多さに驚愕した。客の多さではない。従業員の多さだ。一体何事なのか。店内に客がほぼ一人もいないにも関わらず、厨房とカウンターの中に人が充満しているのだ。

しかも私がシフトインすると同時に、S君に「蓮とTは外売りな」と極寒の中外売りに駆り出される始末である。そのうえ、クリスマスシーズンに突入したとの理由で、ありがちにサンタの格好をさせられることになった。





T君 「うわ!サンタの格好だ!ひげもある!!」





サンタの衣装を見て無邪気にはしゃぎ始めたT君に負けじと私もはしゃぎながら、外に出た。















寒い

















寒空の下、パチンコ屋の前でサンタの格好をした男女が二人。サンタの衣装の下は、あまりの寒さに全身サブイボである。
マネージャーンの目の届かぬところに来た我々はここぞとばかりに仕事をさぼり、近くにおいてあったCDラジカセを勝手にいじり、マライヤの有名クリスマスソングをガンガンかけながら踊るT君。隣でカイロを握ってその踊りについて細かく感想をつける蓮様。


寒いし嫌だと思っていた外売りが意外と楽しく、交代の人が来たときは正直「お前なんで来たの」と興ざめしたほどであった。




店内に戻ると、依然客はほぼ一人もおらず、全員が全員暇をもてあましていた。
おそらく、ここにいる全員が「何しに来たんだろう」と思っているであろう空気が店内に立ち込めている。一人客がきたら、暇な我々による客争奪戦が行われる。ただ、私は極力働きたくないダメ人間なので、客が自動ドアに見えるなり後ろの厨房に身を潜めた。




今日一日で、無駄な上莫大な人件費を使ったであろうウチの店は10時に閉店した。何気に明日のシフトを見てみると、今日よりも多くの人間がシフトに入っていた。これがあと三日も続くのだと思うと、逆に面白くなりそうだ。



2005年12月14日(水)

私の夢ってなんだっけ。


いろんな国を見たかった。
いろんな国を見て、自由に生きたかった。


でも、それは夢だったんだろうか。
自分がラクして好きに生きるための逃げ道だったんじゃないだろうか。
私が見ていたのは、あくまで現実を見据えた夢だった。




本当の夢は。
本当の夢は。






夢を叶えるために頑張れなかった私が、こんなことを言うのは間違っている。それは分かってる。








だけど、もうひとつの夢を手に入れた。
多くの笑顔に出会える夢を、手に入れた。





応援してくれた優充華、ありがとな。



2005年12月03日(土) 優充華へ

最初に書類を見たとき、「3日」って書いてあって、本当に迷った。

どっちも大事で、どっちを選んでも、片方を捨てたことを絶対後悔するのは分かっていた。どっちを選んでも結局後悔する。


そんな私の背中を押してくれたのはお前の言葉だよ。
「一回のSOPHIAのライブで、将来を棒に振ることはない。夢だったじゃんか」
そう言ってくれたから、私はほんの少しの勇気を出すことが出来た。
ありがとう。


寂しがり屋なのに、夜一人でいることは寂しいはずなのに、それでも私を信じて「頑張ってきてね」と送りだしてくれたことに、うれし涙すら流しそうになった。
私が出した答えを、受け入れてくれてありがとう。
頑張れっていってくれてありがとう。




人生に一度の大きな決断なんて、大げさだけどさ、私にとってはそれくらい大きな決断だったよ。



頑張ってくるからな!私を信じて送り出してくれたお前を裏切らないために。だから、お前も安心して今日はSOPHIAのライブをたのしんできてくれ。私が行けなったぶん、私のぶんも楽しんできてくれ。





ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。



2005年12月01日(木) これが私の強さ

お前と私は、お互いを支えあってる関係だった。
私が落ち込めばお前に相談し、お前が落ち込めば私が話を聞いた。



お前がくれたあのときの言葉は今でも大事に心にしまってるよ。




「蓮は蓮らしくしたらいい。お前の優しさに救われてる人間もいる。」



あの時、本当に嬉しかったんだ。「またつらくなったときは、いつでも話聞いてやる。いつでも助けてやる」そう言ってくれたことが、本当に嬉しかったんだよ。

お前も、私に「お前が心の支えだ」と言った。
今はもう、私はお前には頼れない。
今はもう、お前にとっての心の支えは私じゃない。





あのとき、私が一番正しいと思った答えは本当は間違っていたんだろうか。
幸せと引き換えに、失くしたものも沢山ある。

だけど、全部私が自分で選んだ道だから、後悔はしてない。





あいつが理不尽なことで怒ったりしないことが分かってるから、私もつらかった。だけど、お前よりも、優先しないといけない奴が出来たんだよ。
勝手で悪いかもしれないけどさ、私は欲張りだから、お前のことも大事で、ずっと仲間でいたいよ。だから、何を言われても、お前を信じ続ける。これが、私の強さだ。



S、いつか…、またお前と馬鹿やって笑いあいたいよ。


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